コロシアムの中に閉じ込められたプレイヤーを見ながら天使オリーブが話し始める。
『その中で最後の1人になるまで殺し合ってちょうだい、競技場の外に出て死ぬと生き返れないから気をつけてね。それじゃあ開始』
オリーブの開始の合図と共にそれぞれが武器を構える。
開始の合図と共にベルに飛び込んできたのは槍使いの猫人、ベルは死神の鎌で槍を反らし鍔迫り合いの様な形になる。
「よぉ、テメェ死神のベル・クラネルだろ?全ラウンド全区域1位だって?気に入らねぇなぁ」
(槍使いの猫人、間違いない。【フレイヤ・ファミリア】のNo.2、アレン・フローメルか、ほっとくと厄介だな。さっさと終わらせよう)
「
競技場の殆どを夜の闇が包みベルはその隙にアレンと近くにいた獣人の区域代表4人の首を狩る。
(残りは範囲外か)
「完璧なタイミングで放ったと思ったのだがな」
(リヴェリア・リヨス・アールヴ、【黒魔術師】の職を持つ【ロキ・ファミリア】のNo.2、【黒魔術師】の名前の通り搦め手を得意とするが正面戦闘が苦手という訳でもない。この人も残しておくと面倒だ)
ベルは魔法を掻い潜り鎌の射程範囲内まで近付く。
「…………全区域1位は伊達では無いな」
リヴェリアはそう言い首を跳ねられる。
「リヴェリア様!!」
「貴様良くもリヴェリア様を!!」
残ったエルフの区域代表2人がそう言いベルを攻撃するがそれすら首を跳ね残った人間の区域代表2人も胴体を真っ二つにされベルが新たな区域代表になった。
『もうおわり?』
『ベル・クラネルの勝利ね』
『それじゃあ暫くはベル・クラネルの担当のオリーブの言う事に従わないといけないってこと?』
『オリーブ!!あんたこうなる事知ってたでしょ!!』
アレンの担当天使がオリーブにそう言うがオリーブは当然の様に笑う。
『当然でしょ?自信があるから提案したに決まってるでしょ?自分に不利になる事を提案するバカは居ないでしょう?それに貴女達だって同意したじゃない。面白そうだからって、後になってそんな事言われてもねぇ?』
『くぅぅぅぅぅ!!』
『それじゃあ約束通り私が王様ね、この区域の代表はプリシラお願いね?』
『何時まで?』
『私の気が済むまでよ、早く行きなさい』
こうしてプリシラと呼ばれた天使が案内役となった。
『人間達、新たな区域代表が決まったわ、取り敢えず前までの区域代表を生き返らせてあげる』
プリシラはそう言い前までの区域代表達を生き返らせると区域代表の臨時スキルを回収する。
『それじゃあクエストを発表するわよ』
第5ラウンド メインクエスト 10時間以内に1人あたり300体のオークを討伐 サブクエスト 均衡の石を4つ集めよ 報酬:??? 全区域 参加者数 77.310.228人 通過者数 0/19.327.557人 この区域 C-ESKS007 参加者数 4844人 通過者数 0/1211人 |
|---|
「オークの討伐?通過者数も少ないな」
「また4分の1だ」
『何?文句あるの?もっと通過者数を減らしても良いのよ?』
機嫌の悪いプリシラはイライラしなぎらそう言いプレイヤー達は仕方無く口を閉じる。
『今までは簡単すぎたでしょう?今回は少し難易度を上げた物を用意したわ。サブクエストも公開してるから是非挑戦してみてね、最も報酬は秘密だけど』
(まぁ、僕はもう知ってるけど。報酬は均衡のルーン、絶対に手に入れたい18のルーンの1つだ。かく区域に1人しか手に入れる事が出来ず必ず手に入れられる訳でもない、メインクエストより難易度が高いからだ。更に手に入れられても条件を満たせていなければ効果が発揮されない)
『均衡の石は4つ手に入れた時点で報酬が与えられるわ。それと普通のアイテムは持っているプレイヤーを殺しても手に入れられないけど均衡の石だけは持っているプレイヤーを殺せば手に入れる事が出来るわ、それじゃあせいぜい頑張りなさい』
プリシラはそう言うとその場から消えカウントダウンが始まった。