カンストプレイヤーベル・クラネル最後の回帰   作:寝心地

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今回はアイズ視点から


第32話

(最初は本当に順調だった)

 

アイズ達はラウンド開始と同時に徒党を組み連携し順調にオークを倒していた。

 

「私はクリアした」

 

「私もクリアしました!!リヴェリア様は?」

 

「私はお前達のお陰で既にクリアしている」

 

そうして6時間を掛け全員がメインクエストをクリアした。

 

「Lv19になった」

 

「私もです」

 

「私は既にLv22だが、どうやら20を超えると新たなスキルが手に入る様だ。お前達も20まで上げておこう」

 

リヴェリアを中心に全てが順調に進んでいた筈だった。

 

「グガアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

(全てねじ伏せられた)

 

ハイオークに遭遇し多くのプレイヤーがその圧倒的身体能力に踏み砕かれ握り潰された。

 

「あ」

 

そしてそんな力の化身ハイオークがアイズに手を伸ばしていた。

 

「早く立てアイズ!!」

 

リヴェリアの声が遠くに響く。

 

「え?」

 

死が目の前に迫ったアイズの目に映ったのは己に死を届ける怪物ではなくその怪物に死をもたらした死神だった。

 

(あの時と逆だ)

 

思い出すのはこのデスゲームが始まる少し前、ダンジョン5階層であった出来事、自分達が逃したミノタウロスに追いかけ回されアイズが助けたベルに今度はアイズが助けられていた。

 

じっとベルの顔を見つめると心臓が早鐘を打ち顔が熱くなるのを感じた。

 

「アイズ!!」

 

リヴェリアの声でハッと我に返り声が聞こえた方を見るとリヴェリアとレフィーヤの姿があり怪我が無いかと体を弄られたが怪我は無い。

 

「……………………ベル・クラネル」

 

「アイズさん大丈夫ですか!?何かされてませんか!?」

 

「う、うん、大丈夫、ありがとう」

 

アイズはレフィーヤの言葉に返事を返すがその目はベルに釘付けになっている。

 

「………………………………」

 

「あ」

 

ベルは何も言わず去っていきアイズは思わずその背中に手を伸ばすが届く訳も無くベルは去って行った。

 


 

『どうだった?クエストはクリア出来た?』

 

時間が過ぎ去り制限時間が終わると共に天使が現れる。

 

『それじゃあ結果を確認するわよ』

 

第5ラウンド結果発表

全区域

1位 ベル・クラネル(Lv40死神)01:00:06

2位 オッタル(Lv25暗黒騎士)02:30:51

3位 リュー・リオン(祈祷師)02:47:46

この区域 C-ESKS007

1位 ベル・クラネル(Lv40死神)01:00:06

2位 ナァーザ・エリスイス(Lv23バッファー)02:57:38

3位 リヴェリア・リヨス・アールヴ(Lv23黒魔術師)03:19:19

 

「うっわLv40!?」

 

「1時間でオーク300体倒したの?」

 

おめでとうございます

貴方は全区画1位です

 

おめでとうございます

貴方はこの区域1位です

 

区域内1位報酬【中級レア首飾り選択チケット】を手に入れました

 

全区域1位報酬【特別報酬選択ボックス】を手に入れました

 

5ラウンド連続で【全区域1位】に輝いたプレイヤーは貴方が初めてです

 

驚異の偉業を達成しました

 

〈称号〉先駆者を獲得しました

 

先駆者

獲得条件:誰よりも速く5ラウンド連続で全区域1位を達成すること

効果:獲得する経験値が1.5倍にアップする

 

(良し、僕がこれまで手を抜かずに1位を取り続けたのは報酬を手に入れる為でもあるけどこの称号を手に入れる為、次は報酬)

 

次のエピック首飾りから1つを選んで下さい

 

1、骸骨騎士(スカルナイト)の首飾り

2、ジャバの首飾り

3、強靭さの首飾り

 

(普通なら適当に選ぶだろうけど僕は3つの時間軸で全部使ってみた。僕に必要なのはジャバの首飾り)

 

ジャバの首飾り

種類:首飾り

クラス:エピック

効果:全能力値+3・抵抗力+35%

耐久値:1000/1000

使用条件:レギュラー以上

説明:異星種族のジャバ族が肌身離さず身に付けていたとされる首飾り

魔力が込められている

 

(僕が補うべきは能力値じゃなくて状態異常への抵抗力)

 

次の特別報酬から1つ選択して下さい

 

1、経験値3倍アップバフ(第6ラウンド限定)

2、6000G

3、第6ラウンドの情報

 

(迷うまでもなく経験値3倍アップバフ)

 

『全員順位は確認したわね?それじゃあ1211位以下は消えなさい』

 

天使がそう言い指を鳴らすと断末魔を上げながら人々は消えた。

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