カンストプレイヤーベル・クラネル最後の回帰   作:寝心地

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第34話

【神会】は結局何時もとそう変わらず表向きは神々が駄弁るだけでお開きとなった。

 

それから10日後、ベルは【ヘファイストス・ファミリア】の本拠、それも主神の部屋を訪れていた。

 

「貴方がベル・クラネルね、全区域1位に会えて嬉しいわ」

 

「どうも、本日はお時間頂きありがとうございます」

 

ベルはヘファイストスと握手を交わすと扉を叩く音が聞こえる。

 

「入ってちょうだい」

 

「失礼します」

 

入ってきたのは燃える様に赤い髪を持つ青年。

 

(ヴェルフ・クロッゾ、オラリオでも異世界でも【鍛冶師】の職業を持つ青年。だが、僕が彼に接触を計った理由は彼が【鍛冶師】の中で唯一15ラウンドまで到達したプレイヤーだからだ)

 

「それで、俺を呼んだ理由は?」

 

「その前に紹介するわ、此方【ヘスティア・ファミリア】団長のベル・クラネル、貴方も知ってるでしょう?」

 

「ベル・クラネル…………って全区域1位の?」

 

「宜しくお願いします」

 

「あ、ああ。ヴェルフ・クロッゾだ、ヴェルフで良いぜ、家名は嫌いなんだ」

 

「では、ヴェルフさん、貴方にお願いがあってきました」

 

ベルがそう言った瞬間、ヴェルフの目つきが鋭くなり今までの親しみやすさが消える。

 

「何だ?言ってみろ」

 

「貴方に直して欲しいアイテムがあるんです」

 

「そうか、他には?」

 

「いえ、特には」

 

「え?本当にそれだけか?」

 

「はい、それだけです」

 

「そ、そうか…………」

 

ベルは永眠の珠を取り出すとヴェルフは専用スキルを使い永眠の珠の耐久値が全回復した。

 

(良し、これでまたスタックを貯められるぞ)

 

「ありがとうございます。お礼に第6ラウンドの情報をお渡しします」

 

「第6ラウンドの情報?そんなのあるのか?」

 

「ええ、どうやって情報を手に入れたかは秘密ですけどね」

 

「成る程、だから貴方はずっと全区域1位になれていたのね」

 

「ハハ、まぁ、そんな所です」

 

それからベルはヴェルフに第6ラウンドの情報を教え10日が過ぎた。その間ベルはひたすらに大賭博場でヴァリスを稼ぎ個人資産を20億まで膨らませた。

 

そうして第6ラウンド開始まで残り1週間となった時

 

(今日はアレが開かれる日だ。早速行ってみよう)

 

ベルは向かった先はまたしても大賭博場、しかし今回は賭けは行わずとある建物の中に入っていく。その建物には【プレイヤープレイス】と言う看板が掛けられており少ない人々が出入りしていた。

 

(【プレイヤープレイス】略して【プレプレ】と呼ばれるこの場所はプレイヤー専用の販売所の様な物。ここでプレイヤーは手に入れたアイテムをヴァリスやゴールドやチップと交換出来る。そしてレアアイテムの相場が決まっていない今なら破格の金額でレアアイテムを買い占める事が出来る)

 

ベルは早速売られている品の中からゴッドクラスのアイテムの素材やユニークアイテムの素材や魔石等を次々と買い占めていく。

 

(ん?これは)

 

買い占めを行うベルの目に止まったのは【不死の皮膜】と書かれたアイテム。

 

(不死の皮膜だと?レジェンダリークラスの素材で第5ラウンド終了時点(現時点)で手に入れるにはハイオークを倒すしか方法が無いアイテムだ。金額は2000万ヴァリス取引方法は直接取引のみ、相手は【ロキ・ファミリア】?……………………まぁ、【ロキ・ファミリア】なら信用は出来るか)

 

ベルはそう考え【不死の皮膜】の売り出しの紙を取り受付に持って行く。

 

「此方の商品に関しては売り手の要望で対面での取引となる為日程の確認が必要になりますがよろしいですか?」

 

「はい、向こうの予定が良い日が分かったら連絡下さい」

 

ベルはそう言うとそれ以外のアイテムを受け取り店を後にした。

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