カンストプレイヤーベル・クラネル最後の回帰   作:寝心地

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第36話

ベルが最後のパーティーメンバーを探し周りを見回すと漸くその人物を見つける。

 

「おい」

 

ベルが声を掛けるとその人物はベルの方を向く。

 

「貴方は…………」

 

ベルが声を掛けたのは第2ラウンドでベルが助けた仲間にしたい内の1人、アミッド・テアサナーレ。

 

「パーティー組むぞ」

 

「私の様な若輩者で良ければ喜んでお受けしましょう」

 

アミッドは一礼しそう言うと他の3人もベルの元へ近付いてくる。

 

「ベル、その人にするの?」

 

「はい、取り敢えず自己紹介を」

 

「アミッド・テアサナーレ、【司祭】の職に就いてる者です」

 

「レフィーヤ・ウィリディスです。職業は【魔術師】です」

 

「アイズ・ヴァレンシュタイン、【召喚士】」

 

「ナァーザ・エリスイス、【バッファー】」

 

4人が互いに挨拶を終え4人同時にベルに目が向く。

 

(僕にも自己紹介しろって事か?知ってるだろうに)

 

「ベル・クラネル【死神】だ。取り敢えず戦闘は僕がやるから皆さんは後ろから着いてきて下さい。取り敢えずパーティー組みましょうか」

 

5人は手を重ねる。

 

「「「「「【パーティー結成】」」」」」

 

5人の手に金の光が纏わりつく。

 

「取り敢えずバフ掛けるね」

 

ナァーザはそう言うとアイズに【ブレス】をアミッドに【スウィフト】を掛ける。

 

「何時でも良いよ」

 

「あ、私も今召喚する」

 

ナァーザがそう言いベルが頷くとアイズが思い出した様にそう言いスキルを使うと2匹のフェアリーが現れる

 

「か、可愛い〜!!」

 

レフィーヤはそう言うがその目線はフェアリーではなくフェアリーに囲まれるアイズに向きベルは若干引く。

 

「バリアを張ってくれるけど戦闘力は無いけどLv20になった時に攻撃魔法とこの子も呼べる様になった」

 

アイズはそう言い呼び出したのは石の体を持つモンスター【ゴーレム】

 

「この子はバフは無いけどタンクをやってくれる」

 

(へぇ、召喚士って割と万能なんだな。これなら仲間に迎え入れても良いかもな)

 

「…………行こう」

 

ベルはアイズを仲間に迎える事を視野に入れながらもボスを倒す為に進み5人が適当に歩いていると何処からか戦闘音が聞こえ5人はそちらへ向かう。そこには5人のプレイヤーが巨大な半人半馬の怪物と戦っている姿があった。

 

5人は苦戦しながらもモンスターを囲み攻撃を上手く回避しながら着実にダメージを与えてとうとう討伐した。

 

「やった!!」

 

「俺達が一番乗りだ!!」

 

「念願の区域1位だぜ!!」

 

5人のプレイヤーはモンスターを倒した事を喜び合っていた。しかし次第に興奮から覚めると不思議な事に気付く。

 

「なあ、クリアのメッセージでたか?」

 

「いや、俺はまだ出てない」

 

「俺も」

 

「私も」

 

「え?まさか…………」

 

その時、5人は漸くその事に気付く。

 

(((((コイツ、ボスじゃない?)))))

 

(どうやら気付いた様だな)

 

ベルもその様子を見て気づき笑う。

 

(今回倒すべきボスというのは今彼らが倒したケンタウロスではなく牛頭のミノタウロス。ミノタウロスはLv20が20人集まってやっと倒せるレベル、つまりパーティーが4つは必要だ。今回のラウンドの落とし穴はそこ、まるで5人で倒せる様に見せかけてある。当然天使は5人いれば倒せるとは一言も言ってないがわざと黙ってただろうな)

 

「アレはボスじゃないみたいだな。取り敢えず僕はボスは後回しにしようと思う」

 

ベルは歩きながらそう言うとナァーザが首を傾げる。

 

「1番取らなくて良いの?」

 

「あの天使はランキングが早い者順とは言わなかった。もしかしたらここもモンスターの討伐数でランキングするかもしれないだろう?それにそうじゃなかったとしても経験値を得られる。どちらにしても損は無い筈だ」

 

ベルの言葉に全員が納得しケンタウロスを狩る事を決めた。

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