(追跡、ケンタウロス)
ベルは【追跡】を使い最も近いケンタウロスを探し出すとそれとなくそちらに誘導する。ケンタウロスを視認した4人はそれぞれ武器を構え緊張が顔に出るがベルは4人を制止する。
「戦闘は僕一人でやる」
「え?」
(Lv20が5人がかりで倒したのに?)
「それな無茶です。考え直したほうが…………」
アミッドがベルを止めようとしたがそれより早くベルは動き出しケンタウロスの首を跳ねる。
「へ?」
「は?」
「お〜速い」
「………………………………」
(全く見えなかった。どれだけ素早さを上げればそんな動きが…………)
「次行くぞ、もたもたしてると置いていく」
ベルにそう言われ4人は慌ててベルの後を追うがベルは涼しい顔でケンタウロスを狩りまくり4人は何とか100m以上離されないよう走り続けた。当然4人に戦闘に参加する余地はなかった。
| ケンタウロスを倒しました |
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| 経験値3倍アップバフが適応されます |
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| 称号の効果で経験値が1.5倍になります |
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| 経験値+0.89% |
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| ゴールド+60 |
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| 現在のキル数 172/100 |
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| 虐殺のルーンの効果で全能力値が100%アップします |
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(30分で172体、悪くない。フィールドに放たれたケンタウロスは2000体、全てを狩る事は出来ないだろうけど半分位は行けるだろうか?)
「ゼェ……ゼェ……」
「ちょ……ハァ……まっ……ハァ……」
「は、……早い……」
「……ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……」
ベルが4人を見ると大粒の汗を流し息も絶え絶えになりながらベルの後を必死に追いかけていた。
「少し休憩するか」
「あ、ありがとうございます」
「ふへぇ〜」
「ゲホッ…………ゴホッ…………ハァ……ハァ……」
4人は何とか息を整えていると歩いて来る複数のパーティーが目に止まる。
「お疲れ様です。ベル・クラネルさん、こんな所で会えるなんて付いてるなぁ〜」
「………………何の用だ?」
「実は今ボスを倒すパーティーを募集してるんです。良かったら……」
「断る」
「はい!?な、何でですか!?」
話し掛けてきた男は断られるとは思ってなかったのか慌ててボスの情報を話し始めるがそれらは全てベルが既に持っている情報だった。
「分かっている。でも、僕達は先に馬のモンスターの方を倒して経験値を稼ぐ事にした」
「で、でもそれじゃあ……」
「同じ事を何度も言わせるな」
ベルが軽く威嚇するとその男はパーティーの元へ戻り結局集まっていた4つのパーティーだけでミノタウロスに挑みにいった。
ベルはその様子を遠くから眺める。
(何分で倒せるだろうか?ミノタウロスは見た目の割にそこまで脅威ではない。動きが単調で遅く攻撃を躱しやすいからだ。そのかわりその体は固く此方の攻撃も通らない。だが決して倒せない訳じゃないからその内倒せるだろう)
ベルの予想通り4パーティーは十数分の時間を費し漸く1体を倒した。
その様子を見届けたベルは再び狩りを始めケンタウロスを倒して回った。
「なぁ、俺達何位でクリアしたんだ?ランキングも表示されないし」
「何位だろうと生きて帰れるだけ良いだろ?」
「確かに、ん?」
クリアしたパーティーの1人がベルがケンタウロスの首を跳ねるのを見届ける。
「うわぁあれを一撃とか流石Lv40だな」
「でも流石に上位は諦めたみたいだな。アイツを倒して経験値を確保する事にしたらしい、今回もアイツが1位だと思ったが流石に何時までも1位は死守出来なかったな」
| ケンタウロスが見つかりません |
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| 現在のキル数 1920/100 |
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(どうやら全部狩ったみたいだな。まさか殆ど全部狩れるとは)
「ベル、ちょっと休憩して良い?」
「いえ、ここからは歩いていきます。もうケンタウロスは全滅したみたいなんでいよいよボスです」
ベルは疲労困憊の4人にそう言いミノタウロスの元へ歩き始めた。