カンストプレイヤーベル・クラネル最後の回帰   作:寝心地

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失礼、胃腸炎でぶっ倒れてました


第40話

【ロキ・ファミリア】の団長フィン・ディムナはその日、珍しく少ない仕事を片付け気に入りの茶葉の紅茶を楽しんでいた。

 

「失礼します」

 

その時、扉を叩く音と共にそんな声が聞こえ許可すると今日門番を勤めている男が入って来る。

 

「団長、お客様です」

 

「今日は来客の予定は無かった筈だけど?どなただい?」

 

「はい、ベル・クラネル殿です。団長が【プレイヤープレイス】で出品した不死の皮膜と言うアイテムを買いたいと」

 

その名前とアイテム名にフィンは目を細め少し思考する。

 

「取り敢えずそのお客様は客間に案内して少し時間を貰う様に伝えてくれ」

 

「畏まりました」

 

門番の男はそう言うと立ち去りフィンはその間にリヴェリアとガレスとロキを集め簡単に話をする。

 

「ベル・クラネルから接触があった。不死の皮膜が欲しいらしい、この機会を逃したくない、協力してくれ」

 

3人はその言葉に表情を硬くしベルの元へ向かった。

 

フィンが扉を開け中に入る。最初に目に飛び込んできたのはカップの置かれたテーブルの前に座る白髪赤目の少年だった。

 

(この少年がベル・クラネル、全ラウンド1位の猛者)

 

フィンは更に気を引き締めベルの前に座りその両隣にリヴェリアとガレスが座りロキは3人の後ろで壁により掛かる。

 

「待たせて済まない。【ロキ・ファミリア】団長フィン・ディムナだ」

 

「此方こそ、【ヘスティア・ファミリア】団長ベル・クラネルです」

 

2人は握手を交わすと再び席に座りフィンから話をきり出す。

 

「さて、早速商談と行こう。君は不死の皮膜が欲しいんだったね」

 

「はい」

 

「値段は2千万ヴァリス、交渉は…………まぁそちら次第って所かな?」

 

「そうですか、僕としてはどちらでも良いです」

 

(どちらでも良い?金には執着が無いと言うことか?それとも2千万ヴァリス相当の情報を持っていると言うことか?)

 

「1つ聞かせて欲しい、このアイテムにはどんな効果…………と言うか使い道があるんだ?」

 

フィンの思考の時間を稼ぐ様にリヴェリアがベルに質問を投げ掛ける。

 

(神が居なければ適当に煙に巻くんだけど、仕方無いか)

 

「……………………これはレジェンダリーアイテムの材料の1つです。知っている理由は言えません」

 

「レジェンダリーアイテム?」

 

「装備類等のクラスの1つ、上から2番目に位置付けられるアイテムです。下から【ノーマル】【レア】【エピック】【ユニーク】【レジェンダリー】【ゴッド】、当然クラスが上がれば性能も良くなります」

 

「成る程、だがそんな話をして我々がこのアイテムの取引をやめると言うとは思わなかったのか?」

 

「それはしないと確信しています。理由は2つ、1つは不死の皮膜以外の素材が分からない事、もう1つは僕がそのアイテム以上に有益な物を持っている事」

 

「ほぉ、そりゃあ一体どんな物じゃ?」

 

「それは取引してのお楽しみです。生憎物では無いので見せることは出来ませんが」

 

「物じゃない…………と言うことは情報かい?」

 

そこで漸くフィンが思考を終え話に加わる。

 

「ええ、次のラウンドに関する情報です」

 

ベルの返答に暫く悩んだフィンだったがその条件に応じフィンは不死の皮膜をベルに渡した。

 

「それではお話しましょう。次のラウンドの情報を」

 

そうして取り引きは無事終了しベルは不死の皮膜を手に入れた。

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