第1ラウンド終了から数日、早速オラリオは混乱に陥った。異世界で死んだ者・クエストをクリアできなかったため者はオラリオで目を覚ます事は無く死亡が確認されあらゆる場所で恐怖の声が上がっていた。
そんな中ベルはヘスティアを連れ有り金を全て持ちとある場所に来ていた。
「ベル君、今オラリオとんでもない事になってるよね?」
「そうですね」
「じゃあ何で僕達
「金を稼ぐ為です」
「ギャンブルで稼げる訳無いだろう!?ちゃんとダンジョンに潜るなりバイトするなりで稼がないと」
(確かに普通ならその方が良い、でも今回は急を要する。ラウンドが進む毎に力を得た者達は略奪や破壊行為に及び街の治安は悪くなる。だがそんな中で一切攻撃を受けない場所が1つある。そこに拠点を構える為には多額の金が必要になる。実際金を惜しんだ結果神様が危険な目に遭った事もあった。僕としても安全な場所があればデスゲームに集中出来る)
ベルは帰ろうと必死に懇願するヘスティアを連れ中に入る。中ではオラリオ中が大パニックにあるのを他所に平然と営業が続けられている。
豪華絢爛な内装にヘスティアは自分達は場違いだと感じるがベルは慣れた手付きでチップを交換しルーレットの台に進む。
「賭けられますか?」
「はい」
ベルは
「待て待てベル君!?いきなり全賭けするヤツがあるか!!しかも数字単体!!こんなの当たる訳…………え?」
弾は見事38番に落ちベルは賭け金4000ヴァリスの36倍、144000ヴァリスを手に入れる。
「まだ足りない」
ベルは再び手元を確認し今度は4番に今手に入れたチップを全て賭ける。結果は的中、更に36倍の518万4000ヴァリスを獲得し更に別の数字に賭ける
「うっそ〜」
結果ベルは数字の一点賭けを全て的中させ4000ヴァリスを3億ヴァリスへ変貌させた。仕組み単純、長年の経験からベルは賭博場のディーラー全ての癖を覚えており本人も気付いていない様な些細な仕草から当たる番号を的中させていた。
(最初の頃はこんな事出来る様になるとは思いもしなかったけど…………取り敢えずここまでだな)
ベルは周囲の店側の人間が動きを見せようかと言うタイミングで賭けを止めチップを換金しカジノを出る。
(ここにはまだ利用価値がある。必要な軍資金は出来たしこの辺で引こう)
「いや〜大勝だったねベル君、最初手持ちのお金を全部使った時はどうなる事かと思ったけど。今日は久々に美味しいご飯が食べられそうだってアレ?ベル君?何処行くの?」
「ちょっとギルドの方に用事が…………神様も来て下さい」
「???うん」
ヘスティアは訳の分からぬままベルの後を着いていきギルドに辿り着くとベルはエイナに声を掛け個室を用意してもらう。
「それでベル君大事な話って?」
「バベルの塔の空き部屋を買いたいです。無理なら賃貸でも」
その瞬間時が止まりエイナは息を吐く。
「ちょっと待ってね…………」
それから数分エイナは席を外し次に現れた時隣にはギルド長ロイマンも一緒にいた。
「お前か、バベルの空き部屋を使いたいと言うのは」
「はい」
「どういった用途で?」
「僕達の本拠にしたいです。僕達の本拠は何の警備も無い廃教会です。例のデスゲームの事もあります。あそこなら神様の安全も保証されるかと思いまして」
(成る程、確かにオラリオに住む全員が力を持った今力を持たない神の安全は最優先に考えなければならない)
「用途は分かった。しかし賃金は払えるのか?賃貸なら兎も角買うとなるとかなりの費用が必要になるぞ?」
ベルはドン!!と麻袋を机に置く。
「5000万ヴァリスあります」
「………………………………後1千万ヴァリス持ってくれば購入の手続きをしよう」
ドン!!とベルは2つ目の麻袋を置く。その後、ベルは手続きを行い【ヘスティア・ファミリア】の本拠はバベルの塔に移された。