カンストプレイヤーベル・クラネル最後の回帰   作:寝心地

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第7話

「……………………ハァ偉いことになったでほんま」

 

【ロキ・ファミリア】の本拠黄昏の館で幹部陣+主神ロキが今回の件で嘆いていた。

 

神以外の全員が強制参加させられたデスゲーム、その被害を被った例に漏れず【ロキ・ファミリア】も少なく無い犠牲者を出していた。

 

「今回だけで15人が死亡、アレだけの経験をしたのにステイタスには変化無し、1ミリの経験値も無い。これと同等或いはそれ以上が後19回もあるのか」

 

フィンは報告書を机の上に放り投げ天を仰ぐ。

 

「新しいスキルや魔法が生えた気配も無い。ギルドで話を聞いてきたが既に3つのファミリアが潰れたらしい」

 

暗い話が続きやがて重い沈黙が訪れ会議は一向に進まない。そこでロキが手を叩き視線を集める。

 

「暗い話は終わり!!話題変えようか。フィン自分全区画で3位やったらしいやん」

 

「ああ、報酬としてこの槍とゴールドを貰った」

 

フィンはそう言うと手の中に槍を握る。

 

「だが、それは皆も同じだろ?」

 

「ああ、ベートとワシは区域1位を取ったしリヴェリアとレフィーヤも1位と3位を取ったのだろう?ティオネとティオナは激戦区だったらしいから残念ながら入選は出来なかったらしいがアイズも区域2位だったか?」

 

「うん」

 

「恐らくそれぞれの種族別に区域を分けているんだろうね。獣人は獣人だけ、エルフはエルフだけ、人間は人間だけ。ハーフはどうなるのか分からないがそれらが無数に存在するんだろう。しかしアイズより強い人間と言うのは気になるな。その人の名前は?」

 

「皆知ってる。全区画1位の人」

 

フィンの問いにアイズはそう言い皆がランキングを思い出す。全区画1位に刻まれていた名前 ベル・クラネル

 

「しかし聞かない名前だな」

 

「だがオラリオにいる事は確実だ、一体何者何だろうね」

 

「…………………………………………」

 

フィンの言葉を聞き流しながらアイズは第1ラウンドの事を思い出す、混乱する自分達を他所に淡々とゴブリンから短剣を奪いゴブリン達を殺して行く姿は異常なまでに手慣れていた。

 

「………………………………」

 

アイズは自覚の無いままベル・クラネルと言う人物に完全に心を奪われていた。

 

それからあっという間に一ヶ月が経ちこの日が来た。

 

「皆、ここでまた会おう」

 

フィンはそう言いそれぞれのベットに横になる。

 

精神が飛んだ場所は草原、と言っても大きくは無く周囲は森や林に囲まれている。

 

アイズは何が始まるのかとキョロキョロと周りを見ていると白い髪を見つける。

 

「ベル・クラネル…………」

 

話し掛けようと近付くと同時に空から天使が現れる。

 

「あれ?何か違う?」

 

プレイヤーの1人がそう呟き天使を凝視すると確かに髪型(フードの様な物を被っている為正確には羽の装飾)が違う事に気付いた。

 

『前回の天使は事情があって来られなくなったの。ここからは私が貴方達を案内してあげるわね。それじゃあ早速第2ラウンドを始めましょう』

 

天使がそう言うとウィンドウが現れ第2ラウンドのクエスト内容が現れる。

 

「え?」

 

その内容にアイズは思わず素っ頓狂な声を上げるのだった。

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