あのあと私達はぐっすりと眠ってしまいました。気づいた頃には朝の6時で、日が昇っていました。
その後、三人でお兄ちゃんの友達の積載車へ乗せ、私達はZに乗ったまま運ばれていきました。
家に着くとお父さんもお母さんも涙目で、私達を迎えてくれました。Zとお兄ちゃんは大学へそのまま行ってしまいました。(ほぼ連行に近かったが)
まいちゃんとお母さんとお父さんは一緒に昨日のことで事情聴取を受けるため警察署へ行ってしまい、家には私一人です。
そして手元には、「HG ガンダムTR-1 ヘイズル改」と「
でも、まいちゃんは『説明書を熟読すれば一人でも作れるよ!頑張ってねうさぎちゃん!!』って言ってたし....
よし、勇気を出して作ってみるか!!.....
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部屋で箱を開き、袋に入ったランナーを取り出して、ペン立てに置いてあった墨入れペンと、消しゴムと、金属ヤスリと、デザインナイフと....うん多いな!!
なんでガンプラ
そして、箱の底に鎮座している説明書の内容が難しい。作成例いるの?!これ作れってこと?!
私は、ツッコむたびに何故かまいちゃんの鬼の形相が思い浮かんでくる。うん。いつまでも頼ってるわけには行かない....
というわけで、早速作り始めた。
時計の針の進む音が部屋に響く。私しかいない部屋で、パチ、パチというニッパーでランナーに付いた部品を切る音だけがする。
.....うん、超寂しい。でも音楽をかけたら集中できなさそうだな...
「あ゛ーっ!悩めば悩むだけ!パーツを組むだけ!疲れるッ!!!」
どうしてこうなるんだ....
その後、ヤスリやデザインナイフを使ってゲート処理をし、墨入れペンで墨入れをし、上半身部分を組み立てることができました。さて、時間でも確認しようっと。
私はベッドの側に置いてあるパタパタ時計を見ました。8時から始めたから...今は10時...2時間か...。
なんで?!なんでそんなに時間経ってるの?!タイムスリップしたの私?!
いやいや、現実に戻ろう。昼ご飯は遅くてもいいから、ささっと作り上げてギターの練習でもしよう...
というわけで、製作再開です。
柔らかい樹脂でできている関節みたいなやつ、俗に言う『ポリキャップ』と呼ばれるものを多用するようです。
ゲート処理をして足を手短に完成させ、太ももに当たる部分を組み立てます。
ちょっと前にガンプラについて調べたとき、普通の『あーるえっくす78の2 ガンダム』は太ももの
よく似た『ガンダムMk-II』という機体もあるらしいけど、接点はないらしいです。似てるのにね...
挟み込むようにして、組み込むみたいです。でも、ちょっと取れやすいかもです。
「うーん...取れやすいけどこのままにしとこう...」
私は放っておきました。こ れ が 面 倒 く さ が り で す 。
今、まいちゃんどうしてんのかな。きっと悔しがってるだろうな、一緒にプラモデルできなくて。
私は、昼が近付いた空を窓から見上げました。
よし、作業再開!私はニッパーを手に持ち、眼の前のランナーに顔を向けた。
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私の名前は霧島まい。三度の飯よりA.O.Zが好きな中学3年生。
でも、そんな事は言っていられませんでした。
今現在、病院です。お父さんにタバコの先を押し付けられた左目を診てもらっています。
「左目が、見えない...?」
私の友達、松原うさぎちゃんのお母さんが、そう口にした。
「治る手筈はないんですか?!」とうさぎちゃんのお父さん。
どうして私にそこまで心配してくれるの...?赤の他人なのに。
「すみませんが、治療が遅すぎました。かなり火傷がひどいです。手術をして目を開けられるようになったとしても、目は見えません。」
私は、もういいよ。心配されなくてもいいんだ。
「困らせてごめんなさい。」私は、そう言うのが精一杯だった。
「困ってなんかいないんだよ。...力になれずに、申し訳ない....」と目に涙を貯めるうさぎちゃんのお父さん。うさぎちゃんのお母さんは顔を押さえて泣いているようだ。お医者さんも、泣きはしないが顔を悔しさでしかめている。
どうして、ないてるの? あかのたにん なんだから なかなくても、 いいのに。
ごめんなさい。
ぼくが わるいこだから。
ぼくが おとうさんのばつを うけます。