魔法科高校の劣等生~4の名を持つエレメント~   作:ウンニーニョ

12 / 42
テロ

朔夜は今、講堂内の警備をしている

発端は先日のお昼

学内の差別撤廃を目指す有志同盟とやらが放送室に立てこもったことから始まる

学校側はこの件を生徒会に一任するとしたことから今日、生徒会長である真由美と有志同盟との討論会がおこなわれる事となったのだ

四葉家の調べで、この有志同盟がブランジュとかかわりがあることはわかっている

タイミング的には今日、仕掛けてくるだろう

 

討論会はというと真由美の独壇場となっている

根拠の無い有志同盟の要求と事実を基にした真由美の発言。どちらの言葉が心を掴むかは明らかだ

 

真由美が訴えたのは差別意識の克服

 

この学校には一科二科を差別するカリキュラム、部活待遇はないそうだ

あるのは生徒の差別意識だけなのだと

それに加え真由美は今ある唯一の差別、生徒会に二科生は入れないという校則まで変えようとしていると宣言した

この真由美の発言により、講堂は拍手で包まれた

 

そのときだった

 

ガラスを割って(多分催涙弾だろう)が講堂に打ち込まれた

拍手で包まれていた講堂が静寂に包まれる

服部副会長が催涙弾の煙が出る前に無効化する

入ってきた武装集団は風紀委員で対応する

朔夜は真由美の護衛に向かう

 

そのとき、乾いた音が鳴った

 

武装集団が拳銃を発砲したのだ。壇上の真由美に向けて

朔夜は魔法で加速すると銃弾と真由美の間に入る

真由美は朔夜が撃たれたと思い、口を押さえ目を見開くが朔夜は振り向くと笑顔で話しかける

 

「大丈夫ですか? 真由美さん」

 

「朔夜君、大丈夫…なの?」

 

「はい。まだまだ真由美さんを守らないとですから。」

 

朔夜はそう言って手を見せる

するとそこには銃弾が握られていた

 

「朔夜君それ…」

 

朔夜は銃弾の回転に合わせて銃弾を握り、魔法なしで銃弾を掴んだのだ

朔夜は玉をその辺に捨てると真由美の手を握る

 

「え?ちょっと、朔夜君」

 

真由美はいきなり手を握られテンパっている

 

「服部副会長、委員長、後は任せます。 自分は会長を安全なところへ」

 

そう言って朔夜は真由美の手を引いて講堂をでる

講堂は生徒の非難は完了したもののまだ武装集団がなだれ込んできている

摩利からは「真由美の事は頼む」服部からは「会長に何かあったら許さないぞ。」と頼まれた

真由美の手を引いて走る間、真由美は「そうよね。こういうことよね。」などと独り言ちていたが朔夜には届かなかった

とりあえず生徒会室に向かっていた

 

「朔夜君、あの武装集団、何だと思う?」

 

「ブランシュでしょうね。達也の話と合わせてもそうとしか思えません」

 

達也の話とはこの前のお昼の話、達也を襲った人物がブランシュの下部組織エガリテのリストバンドをしていたと言う話だ

生徒会室の前、1人の人物が2人を待ち受けていた

 

「逃避行お疲れ様」

 

パチパチと拍手をしながら話しかけてくる少女がいた

少女と言ってもお面をしているため、声と背丈での想像だが

少女は拍手をやめると話し出す。

 

「図書館の方もやられちゃったみたいですねぇ」

 

「お前は誰だ?」

 

「誰だなんて、答えるわけ無いじゃないですか。」

 

朔夜の言葉にそう答える少女

 

「まぁ、ここでのテロなんてどうでもいいんですけどね。私の目的は朔夜、あなたに会うためにきたわけですし」

 

「どういうこと? 朔夜君に会いにって…」

 

「あなたには興味ないですよ。七草のお嬢さん。ここではこんなもんでしょう。朔夜、ブランジュの本拠地に来なさい。そこで私のことを教えてあげる…かもね」

 

そう言って少女は真由美に向けて拳銃を撃つ

先ほどのように朔夜が防いだ時、廊下が煙に包まれる

 

「何これ、湯気?」

 

真由美の言葉通り廊下に広がったのは何の害も無い水蒸気だった

水蒸気が晴れたとき、そこに先ほどの少女はいなかった

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。