魔法科高校の劣等生~4の名を持つエレメント~ 作:ウンニーニョ
それでは今回から九校戦編、どうぞ。
選考
九校戦、北は北海道、南は九州まで日本にある九つの魔法科高校が競い合う魔法競技大会
と、その程度しか朔夜はしらない
周りは試験も終わり盛り上がっているが、九校戦には過去に二科生が出場した例はないらしいし、自分には関係ないと通常運転だ
今もエリカやレオ、美月に雫とほのかと一緒に生徒指導室の前にいる
そこに、生徒指導室から達也が出てきた
レオが達也に呼び出された理由を聞いている
これは先ほど朔夜が出てきた時にも聞かれた
呼び出された理由は先日終えたテストについて。 手を抜いたのでは? と疑われたらしい
一年生の成績は一高に衝撃を与えた
成績上位者は学内ネットに張り出されるのだが
理論、実技の総合点
一位、闇藤 朔夜 E組
二位、司波 深雪 A組
三位、光井 ほのか A組
四位、僅差で北山 雫 A組
etc
理論
一位、司波 達也 E組
一位、闇藤 朔夜 E組
三位、司波 深雪 A組
四位、吉田 幹比古 E組
etc
実技
一位、闇藤 朔夜 E組
二位、司波 深雪 A組
三位、光井 ほのか A組
四位、僅差で北山 雫 A組
etc
理論、実技共に二科生が首位となると学内の常識である一科生の方が優れているという法則が崩れてしまう。
当然不正だなんだと言われたが、先生達は入学試験の結果を知っている。 朔夜は呼び出されはしたが「大変だな」と形だけのもので済んだ
達也の場合は理論が極端に点数が高い。朔夜も同点だが平均点で三位以下を10点以上も引き離している結果だ
実技で手を抜いたのでは? と疑われるのもわかる。 普通は理論が優秀なら実技も優秀なのだ。先生の気持ちもわからなくもない
この後は今一番の話題、九校戦についての話題に移る
それが理由で生徒会は忙しく深雪はここにいないのだし、朔夜も今日は先生に呼び出されたため顔を出してはいないが、明日からは生徒会長の補佐として生徒会室に行かなければならないだろう
話題は新人戦、三高に十師族の直系、一条の御曹司がいるという話
「でも大丈夫でしょ。こっちには深雪がいるし、それに朔夜君もいるしね」
エリカのこの発言に反応したのは朔夜
「なに言ってるんだ、二科生が九校戦に出たことはないだろう?」
「え、出ないの?」
エリカの返しと共に達也以外の全員が朔夜に顔を向ける。みんな思っていることは同じだろう。学年首位が出ないのかと
「学校のみんなは僕が不正をしたと思ってるみたいだし、無理だろう」
「それなら実力で選手を一人倒して____」
「おいおい、何を物騒な…」
エリカの発言に朔夜が苦笑しながらツッコミを入れる
レオも達也もここにいる全員が笑っている。冗談だとわかっているからだ
「別に九校戦に出たいってわけじゃないし、成績順なら深雪に雫とほのかも出るんだろう? そっちに頑張ってもらうさ。」
朔夜の言葉に雫とほのかが頷いた。
☆★☆★
それから数日、朔夜は生徒会室にて生徒会長補佐として書類の整理に追われている
それも大分片付き、もうすぐ生徒会選挙だし補佐も終わりだななどと思っている横で九校戦のメンバーの選考が行われている
生徒会のメンバーに加え、部活連から克人、風紀委員から摩利が選考に来ている
ちなみに達也が深雪を待って朔夜の向かいに座っている
九校戦はモノリス・コード、ミラージ・バット、
次々と出場選手が決まっていく
「問題は、エンジニアと朔夜君よね」
真由美の言葉で朔夜はそちらへ顔を向ける
ここにいるメンバーは朔夜の実力を知っている
九校戦3連覇を狙っている一高としては選びたいところなのだが、生徒会長にうまく取り入った。や、テストで不正をしたのでは? などと言われている朔夜を選手に選んだとなれば生徒の反感を買うだろう
それと共にエンジニア不足。一高には魔法師の志願者が多く集まるため技術方面に秀でた傾向にある
そこで書記のあずさがある提案をした
「だったらエンジニアには司波君がいいんじゃないでしょうか? 深雪さんのCADは司波君が調整しているようですし、一度見せてもらいましたが一流メーカーのクラフトマンに勝るとも劣らない仕上がりでした」
その言葉に達也は「前例がないのでは?」「二科生の俺が選ばれたのでは」などと断ろうとしていたが、真由美や摩利の中ではもう決まっているようで、どうにもならない
そこへ深雪からの援護射撃もあって決定となってしまった
「それなら朔夜もエンジニアでいけるんじゃないですか?」
道ずれとばかりに達也が言ったこの言葉に摩利が「そうだ。たしか自作のCADを使っていたな。」などと思い出し、真由美もナイスアイディアと指を鳴らす
こうして朔夜と達也の九校戦エンジニア入りがほぼ決定する
最終テストとして放課後、ほかの生徒に認めさせることもかねて九校戦メンバーの前で作業を披露することとなった