魔法科高校の劣等生~4の名を持つエレメント~   作:ウンニーニョ

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遅刻の理由

八月一日

 

先日、九校戦発足式も済ませ、今日から九校戦の会場へ会場入りする

出発は昼過ぎなため午前中はゆっくりできる。朔夜は自室のPCに向かっていた

 

「すごいな。トーラス・シルバーは。魔法師なら誰にでも使える飛行魔法なんて三大難関のひとつをクリアしちゃうなんてすごいな」

 

「朔夜の場合、そんなものなくても飛べるから考えたこともないでしょ?あなたが考える魔法は汎用性にはほど遠い自分だけの魔法じゃない」

 

真夜が部屋の入り口から声をかけてきた

 

「母さん」

 

「朔夜、出かけるわよ。 準備しなさい」

 

「え、でも僕はこれから九校戦へ___」

 

「達也君には連絡してあるわ。 遅れて現地へ直接むかいなさい。あ、今日はスーツを着てきなさいね。」

 

こうして九校戦前に朔夜は真夜と出かけることとなった。

 

 

☆★☆★

 

何だろうこの状況・・・

真由美はこの状況に戸惑っていた。跡取りではないが七草家の長女、こういう縁談を持ってこられることも多い

今回もささっと断って九校戦の会場に行くつもりだった

しかし、今向かい合っているのは自分のよく知る人物

 

闇藤 朔夜

 

とその母親だろう

自分はいつものことながら一人。名倉さんは外で待っている

はじめに話し出したのは朔夜君のお母さん

 

「はじめまして。 七草 真由美さん」

 

「え、あ、はい」

 

真由美はいろいろ考え事をしていて反応が遅れてしまった

 

「今日この縁談をセッティングしたのは私なのよ。」

 

「はい…」

 

真由美は意図がわからずそう返す

 

「朔夜があなたのこと好きみたいだからね」

 

「え・・・」

 

自分の顔が赤くなっていくのがわかる

目の前で朔夜が何かいっているが入ってこない

 

「あなたも朔夜のこと気になってるでしょ?」

 

「え、あの」

 

真由美はもうついていけていない

 

「真由美さん、あなたは朔夜と結婚する気がある?」

 

「え・・・と、そんな急に聞かれても___」

 

「そうよね」

 

朔夜君のお母さんは言い終わる前に話し出した

 

「だけど、待ってる時間もないのよ。あなたも知ってるわよね? ブランシュの事件のときに現れた少女」

 

「え、ちょっと待ってください」

 

何の話を? そう思って待ったをかけるが話はとまらない

 

「あの子、一応私たちの身内のようなものなのよ…だけど今は敵という立場でね、命のやり取りもあるでしょう。」

 

「命のやり取りって・・・」

 

「あなたと朔夜が惹かれあっているならあなたも狙われるかもしれない。あなたが七草と言うこともあるし守りづらいのよ。だから身内になってもらえば守れるじゃない?そうでなければ朔夜の補佐を解任してもらって近づかないでほしいのよ。」

 

むちゃくちゃな話だ。飛躍しすぎている。しかし、朔夜君が否定しないところを見ると私を思ってのことなのだろう

 

「け、結婚します。」

 

朔夜君と離れ離れになる。そう考えて口から出たのはその言葉だった。朔夜君と離れたくない。好きだ。 そう再確認した

 

「嫁に来るってことはもし私たちと七草が戦うことになったら私たちにつくってことよ?」

 

「・・・・・・はい」

 

「そう。じゃぁ私たちのことも話さないとね」

 

そういうと朔夜君のお母さんの姿が変わる

 

「魔法・・・」

 

「はじめまして。ようこそ四葉へ」

 

そういってコロコロと笑う

 

「四葉?」

 

それからの話は衝撃だった。朔夜君の本当の苗字、四葉。 自分もその一員になるのだということ

 

婚約

 

そう考えると顔が赤くなる

しかし、それよりも衝撃だったのは、朔夜君のお母さん、真夜さんにさとされ朔夜君が退席した後の話だった

 

 

☆★☆★

 

朔夜は縁側に腰掛け物思いにふけっていた

まさか、こんな展開になるとは・・・

 

「婚約か・・・」

 

口に出して顔を赤くする

 

「母さんがずっと裏で何かしてたのはこれか・・・四葉と七草は仲が悪いのに・・・」

 

そう言ってため息を吐くが顔は笑っている

 

「お待たせ」

 

そこへ真由美がやってきた

 

「もういいんですか?」

 

「婚約者なんだから敬語はやめて」

 

真由美が左手を腰にあて、右の人差し指を立て、子供にしかりつけるように言う

そして二人は笑いあう

 

「そうだ、九校戦‼︎ 集合場所に急がないと」

 

「真由美さん連絡してないんですか?」

 

「摩利に連絡したんだけどみんなが待ってるって言ってるって」

 

「それじゃ全速力でいかないと」

 

そう言って朔夜は真由美をお姫様抱っこで抱き上げると、集合場所まで雷のごとく駆け抜けた

 

 

 

 

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