魔法科高校の劣等生~4の名を持つエレメント~ 作:ウンニーニョ
時間を間違え、早く学校に着いてしまった朔夜はとりあえず校内に入りうろついていた
すると周りから聞こえてくるのはこんな言葉。
「ウィードの癖に張り切っちゃって。」
などという嘲笑
周りの上級生にあって朔夜にない物
それは制服のエンブレム
このエンブレムは一科生の証。エンブレムのない二科生は一科生の予備、一科生に劣る落ちこぼれとして扱われ、ウィードと呼ばれ、さげすまれていた
しかし、そんなこと朔夜は気にしない
歩いていると椅子に座る少年を見つけた
自分と同じエンブレムなし。しかも周りの声など気にしていない。
朔夜は声をかけてみる事にした。
「となり、いいですか?」
椅子に座っている少年は顔を上げると「どうぞ」と返事をし、少し横にずれる
朔夜は隣に腰を下ろすと話しかける
「君も入学生?」
少年は見ていた端末をしまうとこちらに顔を向け、返事をする
「ああ、司波達也だ。」
不意を疲れた朔夜はポカンと達也を見つめてしまう
いきなり母に言われた人物に出くわすとは思ってなかったからだ
「どうした? なにかついてるか?」
不審に思ったのだろうか? 達也は朔夜に質問する
「いや、なんでもない。僕の名前は闇藤朔夜。よろしく。」
そう言って朔夜は右手を出す。達也もそれに答え2人は握手を交わす
そうしている間に入学式の時間が近づき、周りの人は少なくなっていた
「新入生ですね。 開場の時間ですよ」
上級生と思われる少女が声をかけてきた
「あ、今行きます」
そういいながら朔夜は少女を観察する
右手首にCAD、ホウキと呼ばれるデバイスを付けている
この学校でCADの携帯を許可されているのは生徒会や風紀委員などの役職につく生徒だけである
「私は生徒会長を勤めています。 七草真由美です。ななくさと書いてさえぐさと読みます。よろしくね。」
少女がそう言った瞬間、風が吹き、少女の髪がなびく
その光景に朔夜は見とれてしまった
その間に達也が返事をする
「俺、いや、自分は、司波達也です。」
そう言って腰を折る
それを見て慌てて朔夜も自己紹介をする。
「自分は闇藤朔夜です」
そう言って腰を折ると同時に思う
(今、七草って言ったよな。ナンバース、しかも家と仲の悪い7の家かよ)
「司波達也君に闇藤朔夜君。そう、あなた達が噂の。」
「噂の?」
そう朔夜は聞き返してしまう。
「ええ。先生方の間ではあなた達の話で持ちきりよ。司波君は入学試験、七教科平均、百点満点中九十六点。特に魔法理論と魔法工学は両方とも小論文を含め文句なしの百点。前代未聞の高得点
闇藤君の方は魔法技能は新入生総代を超えるレベル。しかし、筆記の問題七教科中七教科とも、名前の欄から答えを書き始め0点。本来は落ちるところがきちんと直していれば平均九十四点、司波君とともに魔法理論、魔法工学は満点
苦肉の策で二科生に合格させた幻の新入生総代。名前のところに記入した答えからクレオパトラとも呼ばれていたわ。」
そう言って真由美はクスクスと笑う
その時、達也は驚いた顔で朔夜を見ていた。妹を超える魔法技能を持つと言うことに
朔夜は達也の視線に気づかず、真由美の言葉に頭を掻いた。
「ごめんなさい。そろそろ行かないと行けませんね。行きましょうか」
そう言って真由美は歩き出す
それにつづき、2人は入学式会場に向かった