魔法科高校の劣等生~4の名を持つエレメント~ 作:ウンニーニョ
朔夜は朝から1人、外へ出歩いていた。東京の闇藤邸からあまり出たことがないため散策したくなったのだ
しばらく歩いているとある人物を見つけた
昨日、興味はあったが女子生徒に囲まれていたため話しかけることができなかった人物
一条の御曹司ことクリムゾン・プリンス 一条将輝だ
朔夜は同い年の十師族ということもあり話してみたかった
今は横にいる人物と何か話している
話が途切れたのを見計らって朔夜は声をかける
「はじめまして。一条将輝君だよね?」
朔夜の声に2人が振り向いた
「ああ。えっと、君は?」
「突然で驚かせたよね。僕は闇藤朔夜、朔夜って呼んでくれると嬉しいかな
君とは話してみたかったんだけど昨日は女の子に囲まれていたからさ
今は話せるかな? 一条将輝君。それと、えっと・・・」
「吉祥寺真紅朗。真紅朗でいいですよ」
「俺も将輝でいい」
「よろしく。将輝、真紅朗。」
3人はこうして自己紹介をし、朔夜が「真紅朗ってもしかしてカーディナル・ジョージ?」と話し出した時、ある声が割って入った
「一条さんここにいらしたんですね。吉祥寺さんも。」
朔夜達3人は声のほうに振り向くとそこには3人の女子生徒がいた
「先輩方が明日のことでミーティングがしたいそうです。
・・・そちらの方は?」
3人の女子生徒の真ん中の1人が朔夜を見て目を細めた
懇親会以外で九校戦前に話しかけてくる他校の生徒だし怪しまれたかな? と思いつつ朔夜は先ほどと同じように自己紹介をし、ニッコリと笑いかける
すると女子生徒は細めていた目をそらし頬を赤く染める
朔夜も真夜の血を受けついているわけだし、深雪に負けず劣らずの美形なのだから無理もないことだろう(深雪とは性別も違うのだし比べるのはおかしな話だが)
後ろの2人にからかわれると女子生徒は気を取り直し朔夜の方を見ると
「あなた、その制服は一高よね? スパイにでもきたのかしら? それに・・・闇藤なんて聞いたことない名前だけど何かの優勝経験は?」
その女子生徒は名前も告げずにそう朔夜に問う。目線が制服のエンブレムがあるはずの部分を見ていたところを見ると一高の二科生制度を承知の上での質問だろう
「一色、それはいくらなんでも失礼だろう!」
将輝が女子生徒にそう促すと女子生徒はしぶしぶといった感じで自己紹介をする
女子生徒の名前は一色愛梨、後ろの2人は十七夜栞と四十九院沓子と言うらしい
「よろしく。一色さん、十七夜さん、四十九院さん。さっきの質問だけど僕はどの大会の優勝経験もないよ。それにスパイでもない。クリムゾン・プリンスがどんな人なのか気になっただけだよ
…だけどそうだよね。九校戦前に不謹慎だったよね。将輝、真紅朗、九校戦が終わったらまた話に来るよ。あっそうだ。九校戦、正々堂々と戦おう」
そう言って朔夜はニッコリと笑い立ち去ろうとする
「あなたも出場するの?」
愛梨はまさかと声に出して問う
「新人戦のバトル・ボードに出るんだ。三高にも負けないからね」
朔夜は上半身だけ振り向くとそう言い、手を振ると宿舎の方へと歩いていった
残った将輝達5人も自分達の宿舎へ向かう。その道中
「あんなのハッタリよ。エンブレムもなかったし、闇藤なんて聞いたこともないわ」
「油断は禁物ですよ。九高戦に出てくるならそれなりの実力の持ち主だと言うことです」
愛梨の言葉を今度は真紅朗がさとす
愛理も三高のブレインの言葉にそれはそうだけどと思いながらもプイっとそっぽを向く
宿舎に着くとミーティングの行われる部屋へと向かった
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「あれ? 朔夜君出かけていたの?」
「真由美さんただいま。ちょっとね。他校の選手に話しかけたら九校戦前に不謹慎だって怒られちゃった」
「今はみんなピリピリしてるものね。 朔夜君朝ごはんは食べた?」
「まだだけど?」
「じゃぁ一緒に食べない? 私今からなの」
そんな話をしながら朔夜と真由美は食堂へ向かった