魔法科高校の劣等生~4の名を持つエレメント~ 作:ウンニーニョ
遅くなりました
楽しみにしていただいた読者の皆様申し訳ない
九校戦3日目
これまでの戦績は一高の狙い通りとはいかず、男子本戦では3位までの入賞がなくポイントを伸ばせずにいた
とはいう物の女子本戦の調子はよく、真由美がスピード・シューティングとクラウド・ボールの二種目で優勝を飾ったほか、ほかの先輩方も上位入賞をはたしており独走とは行かないまでも現在首位。僅差で三高が追いかける形となっている
そして今は女子バトルボード本戦決勝
予選をぶっちぎりで突破した摩利に優勝してもらい総合優勝に弾みをつけたいところである
そのバトル・ボード本戦決勝を見に来た朔夜達一行だが、周りの席には人がいないものの離れた席からの視線が集まっている
もちろん深雪が絶世の美女であるとともに朔夜も母親に似て顔が整っているし、それに達也にエリカ、雫、ほのか、レオ、美月に幹比古。全員世間一般では美男美女と言われる部類の顔立ちだ。目を引く
しかしこの視線は明らかに別の意図を持った視線。それも朔夜に注がれているものである
というのも九校戦初日と二日目
観客の注目を集めたのはエルフィン・スナイパーや妖精姫と呼ばれ男女問わず人気のある真由美だった
初日に行われたスピード・シューティングで優勝を決めたときには観客席に笑顔とともに手を振っていた
しかし二日目、クラウド・ボールで優勝したときには真っ先に手を振ったのはコート脇
真由美のエンジニアは都合上一日目、スピード・シューティングを達也。二日目、クラウド・ボールを朔夜が担当した
真由美は何気なしに朔夜に手を振っただけだが周りのファン達からすれば「誰だアイツ」となったのだろう
そのため今日は朔夜に視線が集中しなにやらヒソヒソと予想が飛び交っているのである
「あんたも大変よね。いっそのこと僕は婚約者です。って言っちゃえば?」
エリカが朔夜をからかう
「いきなりそんな事言ったらおかしいだろう」
「し、試合が始まればみんな試合に集中するだろうし」
「そうですよ。それまでの辛抱です」
朔夜は溜息混じりに答え、それを見たほのかと美月がと気を使う
そこへ後ろから誰かが話しかけてきた
「試合もまだなのに注目されてるわね」
振り向くとそこには二人組、真由美ととある女性が立っていた
話しかけてきたのは真由美の隣の女性の方、その女性を見た瞬間達也のポーカーフェイスがヒクリと崩れた。
「母さん、なんでここに?」
そこにいたのは魔法にて変装をした朔夜の母、四葉真夜。達也は変装を見抜き突然のことに驚いたのだろう
「
皆さん始めまして。朔夜がいつもお世話になってます」
真夜の挨拶にそれぞれが挨拶していく。深雪は朔夜の言葉のあたりから真夜の変装に気づき固まっていたが、達也に肘でつつかれ戻ってくると、皆に続き違和感なく挨拶していた
とこんな感じで話しているが、朔夜の元に真由美が現れたことで周りのヒソヒソ話はヒートアップしている
「ほら、決勝が始まるみたいよ」
真夜と真由美が席に座ると決勝戦の選手入場が始まった。それとともに朔夜に向いていた視線もそちらに向かっていく
そして始まったバトル・ボード本戦決勝
何事もなく摩利の優勝。とはいかなかった
問題が起きたのはスタンド前の蛇行ゾーンを抜けて鋭角コーナーに差し掛かった時だった
僅差で摩利を追っていた七高の選手が減速しカーブに差し掛かるところで加速したのだ
しかもボードが水つかんでいない。飛ぶように水面を走る七高の選手はそのままフェンスに突っ込むしかない
しかし、それに気づいた摩利は減速し、加速するはずだった魔法をキャンセルし、体制を整えると七高の選手を受け止めるために2つの魔法をマルチキャストする
これで七高の選手を受け止め、試合は中断になるだろうが事故は回避できるはずだった
受け止める瞬間、不意に水面が沈み込んだ
これにより魔法の発動タイミングが狂ったのである
摩利の足を刈り取ろうとしたボードを弾く事には成功した
しかし七高の選手を受け止めるための慣性中和魔法が発動する前に七高の選手は摩利に衝突し、そのまま2人はもつれるようにフェンスに飛ばされる
いくつもの悲鳴が上がりレース中断の旗が振られる
会場が騒然とする中、朔夜と真由美、達也が立ち上がる
「ここは私が見ておくからあなた達は行ってきなさい。深雪さん手伝ってくれる?」
真夜はそういうと目の前でおきた大惨事にうろたえるほのか達を落ち着かせるために話しかける
それを見て朔夜、真由美、達也の3人は摩利の元へと向った