魔法科高校の劣等生~4の名を持つエレメント~   作:ウンニーニョ

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決勝の幕開け

新人戦モノリス・コード決勝

 

入場前の三高の選手控え室ではこんな会話がおこなわれていた

 

「将輝、どう思う?これまでの朔夜の行動、温存か、ハッタリか」

 

「わからない。バトル・ボードのことを思うと警戒したほうがいいだろうが、他の学校は警戒のしすぎで負けている」

 

「いやハッタリだろ。バトル・ボードで注目を集めたのを利用したんだろ」

 

「お前は馬鹿か? あいつの実力がこんなもんなはずがないだろ。」

 

三高3人目の選手、中野新がハッタリと否定しかけたところに4人目西条遥人が否定する

 

「遥人、朔夜のことを知っているのか?」

 

「いや、決勝にまで来るチームだし気をつけたほうがいいと思っただけさ。 ほら入場の時間だ」

 

そう言って遥人と呼ばれた生徒は将輝達に気づかれないように振り向きざまニヤリと笑いながら入場口へ向かう

 

「とにかく警戒のしすぎもよくないが警戒しないのもまずい・・・か」

 

「それじゃ結局何も変わらないじゃないか」

 

将輝と真紅朗は笑いながら入場口へと向かった

 

 

新人戦モノリス・コード決勝が開始すると同時、会場は静まり返った。開始のブザーが鳴ると同時、朔夜は一瞬で魔法式を構築すると三高の選手に向けて魔法を放った

 

光の1矢(ウナ・ルークス)

 

流星の様に光の軌跡を残し三高の中野新に命中すると意識を刈り取る

真紅郎は考えてしまった。そのまま言葉が口に出る

 

「警戒していたのに、一瞬で?」

 

その一瞬が命取り、朔夜の攻撃はまだ続いている

 

連弾・光の7矢(セリエス・ルーキス)

 

真紅郎にあたる、その前に突如目の前に遥人が現れると7矢すべてを弾く

 

「やっぱりこうじゃなけりゃなぁ、朔夜ァ」

 

そういい残すと朔夜に向かって走っていった

真紅郎は遥人ってこんなに強かったか? と疑問に思いながらも自分の作戦を遂行するため一高側のモノリスに向かった

 

そして幹比古も朔夜の魔法に目を奪われたうちの1人だ

 

「君はどれだけすごいんだい朔夜・・・」

 

達也にも驚かされた。今自分が使っているCAD、古式魔法を使うために無駄をなくしてくれた古式魔法を使うための現代の道具

古式と現代の融合(ハイブリット)。そう思った

しかし朔夜の魔法もまさに融合(ハイブリット)

現代魔法に古式魔法の象徴である精霊を乗せて発射していた

 

「おい幹比古、ぼうっとしてるとやられるぞ」

 

レオの声でハッとする。 気を取り直しこちらに向かってくる真紅郎を迎え撃つ準備に入った

 

 

観客席はその光景に静まりかえった

 

注目も薄れてきていた朔夜のいきなりの攻撃、注目していなかった三高選手がそれを防いだという予想外の出来事

その静まり返った観客席の中で深雪はほかの事に言葉をなくす

隣に座って試合を見ていた真夜のやさしい顔

深雪は思う。これが真夜の本当の顔なのだろうと。四葉や夜の女王といった衣をまとわない真夜本来の顔なのだろうと

 

 

 

真夜は昔を思い出していた

 

きっかけは今日はじめて見る朔夜の魔法

 

…そう、あれは朔夜が7歳の時。初めて作った魔法

 

 

「ねーねー母さま。見てください」

 

「どうしたの? 朔夜」

 

朔夜は庭に練習用においてある的に向けて右手を向けると魔法式を組み始める。しばらくすると魔法式が組みあがり、空気中の水を集め氷の欠片を作ると、光の軌跡を伴って的に向かっていった

 

「攻撃に使うにはまだまだの魔法ですけど僕のオリジナルです」

 

そう言って笑顔を向ける朔夜に真夜はたずねる

 

「朔夜、攻撃魔法なら後ろに光の軌跡を描くような複雑な魔法式よりもその分氷を大きくして威力を上げたほうがいいんじゃない?」

 

「そうですね。でもあの光の軌跡を描かないと意味がないんです」

 

「どうして?」

 

「葉山さんに聞きました。母さまの固有魔法は光のラインを作り出す流星群という魔法だって。だから僕は母さまのような魔法を使いたいんです」

 

 

 

静まり返っていた会場が歓声で沸き、真夜は現実に引き戻される

 

「完成させたのね。おめでとう朔夜」

 

そう誰にも聞き取れないような声でささやき、真夜は息子が活躍するであろう試合に見入った

 

 




あとがき

はい、本当に幕があがっただけでした。

次回戦闘回ですお楽しみに。
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