魔法科高校の劣等生~4の名を持つエレメント~ 作:ウンニーニョ
本戦ミラージ・バット
この競技の前にもトラブルがあった
九校戦運営委員のなかにCADに細工をしている者がいたのだ
九校戦の運営委員が深雪のCADに電子金蚕というSB魔法を仕掛けられたことにより達也が気づき発覚した。
試合前だったことから試合には影響なく、予選では深雪が飛行魔法を使い会場を沸かせた
それを受けて、今ここでは話し合いが行われている
「十七号から連絡があった。第二試合のターゲットが予選を通過した」
「電子金蚕を見抜く相手だ。順当な結果だろうが…まずいな」
「それだけではない飛行魔法をつかったそうだ」
「バカな」
「これで力を使い果たしてくれればいいのだが・・・そううまくは行かないだろうな」
「最早手段を選んでいる場合ではないと思うのだが」
「賛成だ。百人ほど殺して中止にさせよう」
「ではジェネレータ十七号のリミッターを解除」
それを聞いて
「この人たちも見切り時ですかね」
そういった少女がいたとかいなかったとか
閑話休題
本戦ミラージ・バット決勝までの時間、観客は予選で見た飛行魔法の興奮に席を立つものは少なかった
その裏で十七号の暴走に気づき独立魔装大隊・柳連、真田繁留、藤林響子によって外へと放り出され駆逐されようとしていた
しかしその瞬間急に魔力の量が異常に膨れ上がった
「まずい、自爆する気か? ここだと会場を巻き込む」
連がそう叫ぶと同時、十七号の体は無数の光のラインに貫かれ、バラバラになって活動を止めた。
3人が魔法の出所へと顔を向けるとそこにいたのは夜色の髪の少年、朔夜が笑顔で立っていた。
「すみません。情報が得られなくなってしまいましたね」
「…いいのよ。状況が状況だったもの。 えっと闇藤朔夜くんよね?」
「よろしくおねがいします。柳連さん、真田繁留さん、藤林響子さん」
その言葉に柳達3人は警戒し、構える。
「そんなに警戒しないでください。達也の<家>の関係者ですから」
しかしその言葉に3人は警戒は解かないまでも構えは解き話そうと近づく。
「あーあーこんなにしちゃって」
その声に4人は十七号がいた場所へと顔を向ける。
そこには十七号のバラバラになった体の一部を摘み上げる少年がいた
その少年は朔夜がモノリス・コードで戦った少年、西条遥人
「君は本人かい?」
朔夜は少年に疑問をぶつける
「…ああ、これか」
そういって少年は顔に手をやるとその顔の表面をバリバリと剥がす
出てきたのは銀色の先が太陽の光を受けて薄く緑色に光る外ハネの髪の少年、どこか達也に似た顔の雰囲気の少年は話し始める
「はじめましてでいいよなァ朔夜。 俺の名前は
独立魔装大隊の3人も達也に聞いていた夏深という人物の名前が出たことに構える
「あんたらには興味はねーし、今は戦うつもりもないさ。今日はこれの出所を教えてあげようと思ってね」
そう言ってプラプラと振り回していた十七号の腕をポイッと捨てると紙飛行機をとばす
「これを信じろと?」
「信じるかどうかはあんた等しだいだ。それにそれは朔夜へのプレゼントなんだけどなァ」
質問する響子にそう返すと満夜は朔夜に話しかける
「今はまだお前を殺す用意ができてないんだ。」
「だからって逃がすと思っているのかい?」
「逃がすさ。だってお前は今から大事な人を助けに行かないと行けないんだから」
「どういうことだ」
朔夜の問いにニィっと口を吊り上げるだけの満夜
そこで朔夜は考える。ここにはいない炎藤夏深はどこへ行ったのか
「クソッ」
朔夜は真由美の元へと走り出す
「朔夜君がいなくなっても私達がいるんだけど」
「あんた等じゃ役不足だ」
そう言って満夜は一瞬で響子に肉薄すると鳩尾に手刀を突き出す。
響子は両腕を交差し受けとめ、そこを連と繁留が叩こうとするが手刀は受けられる前に幻と消え、風が舞っただけだった。
そして満夜の姿はどこにもなかった。
「お前はまだあまいなァ朔夜」
バン、と急にあいたドアのほうに真由美は振り向き、驚く
「どうしたの? 朔夜君」
朔夜は
「真由美、よかった。」
「ち、ちょっと、みんな見てるから」
朔夜はハッと離れると周りを見渡す。
「そういうことは二人だけのときにしてください」
ここには生徒会に摩利がミラージ・バットを観戦しておりみんなが注目している。
「決勝が始まるわよ。朔夜君も一緒にみましょう」
真由美は話題を変えようと試合のほうに話を持っていく。
周りはニヤニヤとしながら決勝に注目する。
朔夜は満夜にしてやられたと思いながらも何もなくてよかったと決勝を見る。
全員に飛行魔法がもたらされた決勝戦深雪以外は飛行を維持できずに深雪が優勝する。
最後まで競っていたのは三高。一色愛梨だった。
この時、初めて呼び捨てで呼ばれたことに試合を集中して見ることができなかった少女がいたのはナイショである