魔法科高校の劣等生~4の名を持つエレメント~ 作:ウンニーニョ
会場に突入してきたテロリストたちは勇敢にも立ち向かおうとした舞台上の三高生徒が魔法を展開しようとCADに手を伸ばしたのを見て威嚇射撃を行う。
威力を上げられたパワードライフルは三高生徒の顔の横を通り過ぎ壁をえぐる。
それに三高生徒は「ヒッ」と悲鳴をあげ腰を抜かしてしまう。
「大人しくしろっ」
テロリストは次は当てると会場の全員を脅す。
現代では銃器よりも魔法のほうが優れているとされているがそれは1対1の状況や軍のように統率されている状況だろう。
警護に当たっているのは優秀な魔法師とはいえ9つの高校が入り乱れている。怪我人を出さないように全員を対処するのは困難。たとえ1人で全員を対処できる実力があろうとももしもの時に自身に責任がのしかかるとすれば尻込みしてしまうだろう。
そう。圧倒的な力で怪我人を出さずにテロリストを対処できる自信があるか自分の大事なもの意外はどうなっても興味がないもの以外は。
しかしここにはその例外が2人もいる。
朔夜と達也だ。
朔夜は四葉次期当主として達也の力をまだ秘匿しておきたいと考え達也に向けて唇を動かす。
達也は朔夜の唇の動きを読み取ると任せたとばかりに手から力を抜いた。
そして朔夜は動く。さきほどのテロリストの威嚇など関係ないとばかりに真由美に向かって歩き出す。
「デバイスをはずして床に置け」と指示をされ、大人しく従おうとしていた周りの生徒からすれば朔夜の行動は愚行だっただろう。指示に従わずに勝手に動くなどということは。
案の定、テロリストは引き金に指をかけ、「動くなっ」ともう一度威嚇する。
その威嚇も気にせずに朔夜はCADに手を向かわせる。
そうすればテロリストたちは魔法を使われる前に対処しようとするだろう。引き金は引かれ銃口からは朔夜に向かって弾が発射される。
朔夜の手は手首のCADに触れていないが、魔法は発動する。朔夜の行動は銃を撃たせることが朔夜の目的で、魔法は人差し指のCADを意識で操作し発動する。
発動した魔法は慣性を逆転させる魔法。
魔法を受けた銃弾はすべて進行方向を逆転させ、銃口に戻り、銃は暴発する。
銃をなくしたテロリストなど魔法師の敵ではない。
「取り押さえろ」
どこからか聞こえた言葉で共同警備隊が一斉に取り押さえる。
このあと朔夜は将輝にCADに触れずに魔法を発動したことを問われるが、いつものように指輪型のCADを親指で操作したと誤魔化す。
そのあと、あずさの魔法と真由美の演説で会場を鎮めると、現生徒会長のあずさをリーダーにシェルターへの非難が決まる。
しかし、論文コンペのメンバーはデモ機のデータの消去に向かうこととなり、朔夜もそちらに同行した。
データの消去も完了し、控え室にて今後の方針を決めた
達也は独立魔装大隊としての任務に向かい、残りのメンバーで非難することに。
「朔夜ぁ。待ってましたよぉ」
外に出たときに一人の少女がそう声をかけてきた。