魔法科高校の劣等生~4の名を持つエレメント~ 作:ウンニーニョ
学園崩壊
横浜の事件から数週間…
魔法科第一高校は、あの日背負った傷跡と向き合い、前に進もうとしていた。
「本日はこちらの呼びかけに賛同してくださってありがとうございます。」
全国の魔法科高校に呼びかけ、話し合いの場を設けることとなった。
各校から3~4人集まり円卓を囲んでの話し合いだ。
一高からは生徒会からあずさ、深雪、風紀委員長代理として朔夜。
一高で開催することから真由美と克人が十師族としての立場から意見をするということで立ち会っている。
「それでは、話し合いを始めさせていただきたいと____」
ドゴゥン!!!
あずさが話し合いを始めようと話し始めた時、轟音とともに建物が揺れた。
この場にいる全員が何事かと混乱する中、轟音は2、3と続いていった。
☆★☆★
授業が終わると生徒達は下校前に預けたCADを受け取りに来る。
CADの学内携帯が許されているのは生徒会と風紀委員のみのため、風紀委員を退いた摩利も例外ではない。
CADを受け取り、校門までの道を歩いていると校門から一人の少女が入ってくるのが見えた。
その少女は数週間学校に顔を出さなかった自身の後輩であり、ずっと心配していた摩利は話をするために駆け出す。
その時、目の前の少女はアクセサリー型のCADに手を添えると魔法を発動させた。
「…どうして?…」
摩利は立ち尽くし、そんな言葉が漏れていた。
摩利の後ろでは校舎の一つが音を立てて崩れていく。
下校時刻で人は少ないだろうがまだ中には残っている生徒もいただろう。それを目の前にいる自分の後輩は己の魔法を持って吹き飛ばしたのだ。
無論、そんなことをすれば中の生徒達がただで済むわけがない。
「花音、これはどういうことだ!!」
摩利は目の前にいる後輩、現風紀委員長である千代田花音に向かってそう叫んだ。
しかし、花音はただ冷たい目を摩利に向けるだけで言葉を口にしない。
「いったいこれはどういうことよ? 帰ろうと思ったらいきなり校舎が崩れるなんて、ねえ先輩?」
「あれやったのって、先輩っすよね? どういうことっすか?」
そこにエリカとレオがやってきて質問を浴びせるも花音は返事を返さない。
しかし、変わりにその後ろから来た人物が答えを返してきた。
「それはコイツがこっち側についたからに決まってんだろうがァ」
後ろから歩いてきたのは3人。横浜で敵として現れた満夜、深冬、深雷の3人だった。
「深冬、深雷…」
エリカがそう呟き、決意の目を2人に向ける中、摩利が訳がわからないと花音に語りかける。
「花音、なぜそんなやつらといる? 自分が何をしたのかわかっているのか? お前は人を…人を___」
「分かってますよ。摩利さん。私はあいつの居場所を奪ってやるって決めたんです。啓を奪ったあいつに絶望を与えるために。」
花音から帰って来たのは摩利が意図していたのとは別の回答だった。
「何言ってんの? 五十里先輩を殺したのはテロリストでしょう?」
言葉のでなかった摩利の代わりにエリカが質問をかえす。
「あの横浜の事件はある一人の人物を狙って怒ったこと。あいつさえいなければ啓は死なずにすんだんだ。闇藤さえいなければ!!!」
またしても花音の回答は的を得ていない。エリカが話そうとした時、後ろから満夜が割って入ってきた。
「ほんとうのことだぜェ。俺らがあいつを狙うために消しかけたんだ。 クククッ。あの横浜の事件はあいつのせいだよなぁ。だったらあいつに絶望を味合わせてから殺さないとなぁ。」
そう言って満夜はエリカに喋らせまいと風の刃を放つ。
エリカは警防型のCADで受けると後ろへ受け流す。その行為でエリカのCADにはヒビが入ってしまった。
「あの言動に納得して向こう側についているとなると操られてるんでしょうね」
そこに達也が拳銃型のCADを満夜に向けてやってきた。
「渡辺先輩、何をほうけているんですか。操られているのなら、それを解いてやればいいだけの話です。 エリカ、そのCADは使い物にならないだろう? これを使え。それに、渡辺先輩も。」
そう言って達也が2人に渡したのは日本刀の形をしたCAD。
「これはエリカに頼まれて五十里先輩が作っていたCADとそれを完成系にしたものです。渡辺先輩、そのCADで千代田先輩を止めてあげてください。」
2人がしっかりとCADを構えると戦闘が始まる。
摩利VS花音、エリカVS深冬、レオVS深雷、達也VS満夜
戦いの火蓋は切って落とされた。