魔法科高校の劣等生~4の名を持つエレメント~ 作:ウンニーニョ
メリークリスマス。
お気に入り50名突破。ありがとうございます。
今日はクリスマスですので一挙二話。
ではどうぞ。
「お兄様、お待たせ致しました。」
背後から声がした。人垣に囲まれていた新入生代表であり、達也の妹でもある司波深雪が人垣から抜け出し声をかけてきたのだ
達也が今までよりも穏やかな声と表情で「早かったね」と答える
深雪の背後に予想外の同行者がいた
「こんにちは。司波君、闇藤君。また会いましたね。」
人懐こい笑顔でそう話す生徒会長、七草真由美に達也は無言で頭を下げ、朔夜はニッコリと笑顔を返す
その間に深雪が「お兄様、その方たちは?」そう達也に尋ねている
「こっちが闇藤朔夜。こちらが柴田美月さん、こちらが千葉エリカさん」
達也がそう紹介し、深雪が「もうデートですか?」などと痴話喧嘩している間、朔夜はこの人がもう一人の従妹か。などと考えていた
深雪の自己紹介が済むと、達也が後ろの真由美に気を聞かせ、「生徒会の方々の用は済んだのか? まだだったら適当に時間を潰しておくぞ。」と深雪に話す。しかし真由美が「大丈夫ですよ」と割ってはいる
「今日はご挨拶させていただいただけですから。深雪さん…と私も呼ばせてもらってもいいかしら?」
「あ、はい」
真由美に話しかけられ、深雪は真剣な表情に戻し答える
「しかし、会長、それでは予定が…」
もう一人、深雪の後ろに控えていた男子生徒が口をはさむ
「あらかじめ約束していたものではありませんから。別に予定があるなら、そちらを優先すべきでしょう?」
しかし、真由美はそう男子生徒を制す
なおも男子生徒は食い下がる気配を見せるが、真由美は深雪に、そして達也と朔夜に、意味ありげな微笑を向けると
「それでは深雪さん、今日はこれで。司波君と闇藤君もまた、ゆっくりと」
そういってさって行く。その後ろに続く男子生徒が振り返り、達也と朔夜を見下すような、きつい目でにらんでいた
帰り道は5人で帰った。達也と深雪の会話が本当に兄妹かと疑いたくなるような甘いものだったがエリカの食い気がそれを中和し、5人でお茶をしてから帰路についた
家に帰ると葉山が出迎え、「奥様が奥でお待ちですよ」と声をかけてくる
奥の座敷に入ると真夜が上座に座っていた
「ただいま。母さん」
そう言って朔夜は真夜の対面に正座する
「もう、ママとかお母様って呼んでって言ってるのに。それで、学校はどうだった? 楽しかった?」
真夜はそうたずねる。真夜は朔夜と話すときだけ他には見せないやさしい笑みを浮かべる。
「楽しかった。達也と深雪にも会ったよ。友達になった」
「そう、他には友達ができた? かわいい子はいたのかしら?」
朔夜の言葉に真夜はニヤリと笑い質問する
「そ、それは…」
朔夜は口ごもる。言っていいかわからなかった。桜の木下で風に揺れる髪を手で押さえる彼女に目を奪われてしまったと
「あ、その顔はいたわね。誰なの? 言いなさい。」
真夜の攻めに朔夜は答える
「七草…真由美…」
「そう」
朔夜の答えに真夜は表情を暗くしたが
「でも可愛い息子のためだもの。そのくらいの障害なんとかしなくちゃね。朔夜の初恋だものね。」
そう言って微笑む
「か、母様、初恋とは違うから。ちょっときれいな人だなって思っただけだから」
「そうそう。昔みたいにそうやって呼んでくれればいいのに。」
言えば言うほどからかわれる事に気づいていない朔夜だった
あとがき
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