魔法科高校の劣等生~4の名を持つエレメント~ 作:ウンニーニョ
あけましておめでとうございます。
ではどうぞ
午後の授業は実習だった
レールの中央地点まで台車を加速しそこから終点まで減速して停止。これを6往復
二科生であっても初期の初期。そんなに差が出るわけでもない
授業はスムーズに進んだ
授業が終わって放課後
朔夜、達也、深雪の三人は第三演習室にいた
ここにくるまでには色々あった
三人は放課後すぐに生徒会室に行った
すると、昼にはいなかった人物、服部副会長がいた
彼は二科生にたいしていい感情を持っておらず、朔夜と達也を無視した
それに怒ったのが深雪である(達也のことに関してだが)
「兄は確かに魔法実技の成績が芳しくありません。しかしそれは実技テストの評価方法が兄の力に適合していないからです。実践なら兄は誰にも負けません」
それを戯言と批判する服部に妹の目が節穴ではないと確認させるため、達也は模擬戦をすることとなった
それに乗っかったのが風紀委員長、渡辺摩利だった
彼女は真由美の親友としても朔夜が真由美の補佐につくに値する人物なのか模擬戦で試したいのだそうだ
何しろ十師族である真由美だ。何かあったとき足手まといになっては何にもならない
朔夜の入試の真相を知らない面々はやはり不安なのだ。二科生の魔法技能では
審判として真由美、摩利と並ぶ三巨頭最後の一人。部活連会頭、十文字克人が仕切ることとなった
閑話休題
今、達也の模擬戦が終わって拳銃型の特化型CADを片付けているところだ。
この模擬戦でいろいろなことがわかった。
達也が忍術使い、九重八雲に師事を受けていること。
戦闘技術、魔法技能テストで評価されない部分での技術は群を抜いており、戦闘では一科生、それも生徒会副会長のような上位の一科生も瞬時に倒してしまう実力の持ち主であること
そして、シルバー・ホーンと言う希少なCADを2丁使っていることなどだ
そして、今度は朔夜と摩利の番だ
朔夜はこの模擬戦が決まるまでも、補佐を断ろうとしているのだが、言い出すタイミングで狙ったように真由美に話をさらわれ、今に至る
この模擬戦もお昼から放課後までに摩利が真由美にたきつけられたのでは? と思えてくる
朔夜はため息をつくと覚悟を決める。決めているのだだれにもまけないと
「朔夜君は特化型は使わないのかい?」
摩利は何も持たずに手首に汎用型CADをを付けている朔夜に話しかける
「使いますよ。コレ」
そう言って朔夜は右人差し指の指輪を見せる
コレが朔夜の特化型CAD。朔夜のオリジナルでCADの中で最小ではないだろうか
これと左の手首につけたアクセサリー型の汎用型CADを使い分ける。
「それがCADなのか? まぁいい、実力には関係ないか。 はじめよう。十文字、頼む。」
摩利の言葉で朔夜のニコニコとした表情は消え、目に鋭さが宿る。
「渡辺摩利と闇藤朔夜の模擬戦を始める。はじめ‼︎」
克人はそれを聞いてうなづくと右手を振り下ろす
それを合図に摩利はCADを操作しようと右手首に左手を向かわせる
しかし、左手はCADに届くことはなかった
今、摩利は演習室の床に顔をつけている
摩利がCADを触るより早く朔夜の魔法が摩利を床へと押しつけた
周りで見ている面々は何が起こったかわかっていない(達也はその《目》で見ていたが)
朔夜は動いてさえいないのだ
克人の右腕が振り下ろされたその瞬間、摩利が倒れたように周りには見えた
しかし実際はその瞬間、朔夜の魔法式が一瞬で構築され摩利の体を床に押しつけた
使ったのは重力の加重
特化型の指輪に記憶されている九つの魔法の内の1つ
発動キーは存在しない。思考するだけでいい
この技術は世間的にはまだ確立されていない
それを隠すための指輪型、どうやったと聞かれれば中指で擦るなどして操作したとカモフラージュすればいい
「もう、いいですか。」
朔夜の言葉に克人は朔夜のほうに手を上げ「勝者、闇藤朔夜」と宣言する
克人の判定が少し遅れてしまった
十文字の固有魔法、ファランクスで押さえつけた時に酷似していたから戸惑ったのだ
克人の言葉を聞くと朔夜は魔法を解除し、摩利の体は何もなかったように動けるようになった
摩利は立ち上がるとやられたと頭を掻きながら朔夜に近づいてくる
「強いな君は。私が魔法を使う暇もなかった」
その言葉に返したのは真由美だった。
「そうでしょ。なんたって幻の新入生総代だからね」
その言葉に全員疑問を浮かべる
真由美は自分のことのように説明して見せた。朔夜のすごさと間抜けさを
「これで私の補佐になっても文句はないわよね。摩利、はんぞー君」
「しかし、そんなことなら言ってくれればよかったんじゃないか?」
「見てもらうのが一番でしょ? それに私も朔夜君の実力を見たかったし」
ここでも朔夜がしゃべる前に真由美に持っていかれてしまう
「しかし闇藤が強いと言っても七草の補佐に二科生が付くとなると反論も多いだろう」
そこに克人が口を挟む
真由美も摩利も今更かと克人のほうを見る。
「風紀委員の部活連推薦枠も空いている。風紀委員室と生徒会室はつながっているわけだし、闇藤にも風紀委員に入ってもらうのはどうだ」
「グッドアイディアよ。十文字君。」
克人の提案に真由美がグッと親指を立てる
ここでも朔夜が口を挟む暇なく、風紀委員に入ることが決まった
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四葉家
帰宅した朔夜は、葉山に挨拶をし、真夜と向かい合っていた
「今日の学校はどうだった?」
「…真由美さんの補佐をすることなった。 いいのかな? 七草の補佐って…」
「別にいいわよ。 学校のことは十師族とは関係ないわ。それに、朔夜は闇藤でしょう? それより、もう真由美さんなんて呼んでるの? その辺をもっと聞きたいわ。」
真夜は朔夜の心配事をあっさりOKをだす。 それよりも息子の恋愛事情が気になるようだった
「母さん、そういうんじゃないって言ってるだろ」
こうして夜は深けて行くのだった
あとがき
ようやく戦闘?
模擬戦でした。
こんな感じだと本格的な戦闘描写はブランジュ戦か、九校戦になるかな…
では次回