引き続き無理しない程度に頑張っていきます
貴方は急に抱きついてきた彼女に困惑していた。
──えっと、リン店長?
「……」
◆
展望台で貴方は瞬光と共に儀玄と儀降と合流し、会話をしていると誰かの足音が聞こえた。
そこに居たのは身体を震わせるビデオ屋の店長を務めるリンの姿だった。
「リンちゃん…!?」
「お前さんどうしてここに…?」
「え、英寿…?本当なの?
英寿が…仮面ライダーギーツ、狐の神様だって事」
──そうだよ。黙っててごめんね
「ッ!」
そう言うと彼女は咄嗟に走り出し貴方に抱きついてきた。
◆
「ちょ、ちょっと…!?英寿に何を!」
──え、えっとリン店長?どうかした?と言うか大丈夫?泣いてるけど
貴方の胸に顔を埋めて啜り泣くリンに困惑していたが、彼女は顔を見上げると涙目になっている。
「ずっど……ずっど、アンダに会いだがっだっ!旧都陥落の時がらアンダに助げられで、ヤヌス区や郊外、零号ホロウの時だっでずっど助げられだがら…お礼が言いだがっだ!」
──そっか。でも、俺の方こそありがとう。君達が今も幸せに生きてて嬉しいよ
「う、うわあぁぁぁああん~〜〜!!!!」
暫くリンの嬉し泣きが木霊した。
◆
「そっかー!貴女が私の妹弟子なんだね!よろしくね!」
「よろしく…えっと」
「私は葉瞬光。私の事は姉弟子、瞬光先輩で呼んで!」
「瞬光…先輩?」
彼女の嬉し泣きから数分、漸く落ち着いた。瞬光にとってリンは初対面だったので自己紹介をしている。
貴方はすぐに仲良くなれそうだなと暖かく見守っていた。
「ねぇねぇ!もう1回!もう1回言ってみて!」
「こらこら、瞬光。妹弟子ができて嬉しい気持ちは分かるが落ち着かんか」
「ごめんなさいリンちゃん。瞬光には事前に説明はしていたのだけれど」
「ううん、大丈夫だよ。それに兄弟子の釈淵さんから妹さんのことは聞いてたんだ」
「えっ!?お兄ちゃんに会ったの?元気にしてた?」
こうして女子4人が楽しそうに話しているのに貴方は微笑みながら自分がここにいるのはお門違いというもの。
その場を去ろうとしたが
「待たんか英寿」
儀玄に肩を掴まれてしまう。
「もう、どうして急にいなくなろうとするの?」
──だって女子4人が仲良くガールズトークしてるから自分がいては邪魔だなと思って
「英寿、私達はお前さんに会いたくてここに集った。主役のお前さんが帰るのは筋違いだろう?」
「それに私、英寿に聞きたい事があるの。ヤヌス区で貴方が活躍した頃の話を」
瞬光がヤヌス区で貴方が活躍していた頃の話に興味津々な表情で此方を見ていると、
「ふっふ~ん、話を聞くからには覚悟しておきなよ。何せ師匠達より私達パエトーンの方が英寿との付き合いは長いんだから」
「ほほう?リン…それは私達に対する挑戦と受け取っていいという事だな?」
「付き合いの方なら私達の方が長いわ。何せ英寿とは私と儀玄が子供の頃から付き合いなのよ」
「わ、私だって皆より付き合いは短いかも知れないけど、ここずっと英寿と一緒に修行してたから自信はあるわ!」
――皆、幸せそうでなにより
貴方は4人が仲良さそうに話しているのを見てとても微笑ましく見ているが、実際は違う。
火花を散らしながら彼女達のデッドヒートが始まろうとしていたのだ。
リン
正体を知る前はギーツか英寿どちらを好きになればいいか悩んでいたが、その両方が同一人物である為もう迷うことはなくなった。
葉瞬光
両親を助けてくれた仮面ライダーギーツに対し密かな憧れと恋心を抱いており、エーテリアスに襲われた際ギーツの正体が英寿だった事が判明し、それ以降彼に想いを馳せており、もう一人の瞬光と同盟を組んだ
儀降
孤児だった自分に救いの手を差し伸べ、雲嶽山へ預けてくれた。旧都陥落では青溟剣の使用により命を落とす所だったが、英寿がギーツとなって救った。幼い頃から自分たちを世話してくれた英寿に恋心が芽生えてから何十年、アラサーになる前に手を打とうとしている。
儀玄
以下同文、青溟剣を解放した儀降を救って欲しいと願い、姉を救ってくれた英寿には今でも感謝を忘れていない。同時に幼い頃面倒を見てくれた彼に恋心が芽生え、虚狩りに匹敵する実力者になっても彼への想いは密かにあった。姉と同じくアラサーになる前に英寿をGETしようとしている。
なお、他にもいる模様
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