ラマニアンホロウにて人助けを終えた貴方はブーストライカーに跨り、瞬光のいる山の方へと走らせていた。
ミアズマによる侵蝕でエーテリアス化された人々は貴方の持つ創世の力により元に戻し、元凶を捕まえる事ができた。
これで一安心だと思った矢先…
「
瞬光が貴方を出迎えてくれた。
しかし彼女の様子はいつもと違ってどこか焦っているように見えた。
──何かあったの?
「実は……」
理由を言う前に瞬光は貴方にスマホを見せ、彼女の母親から送られたメッセージが表示されておりこう記されていた。
『今、澄輝坪のあちこちで火事が起きてて、紫色の瘴気に包まれているってニュースが流れて……貴方達は大丈夫!?』
──まさか…
メッセージを読み終えたと同時に貴方は瞬光と共に澄輝坪の方へ目を向けた。
視界に映るのはミアズマの瘴気に包まれている澄輝坪だった。
瘴気は濃くなってきており建物すら見えなくなってきている。
──きゃあぁぁぁぁ!!!
──い、痛いよぉ……
──まさか本当にロア先生が私達を騙していたなんて
──お願い…誰か…助けて
ミアズマの闇に包まれている澄輝坪の方から悶え苦しんでいる声が聞こえた。
助けを求める声を聞いた貴方は即座に乗ってきたブーストライカーへ跨り
「
─乗って瞬光
「えっ?」
─流石に澄輝坪がこの状態だといても立っても居られないでしょ
「っ!?……そうよね!このまま黙って見てる訳には行かない!」
彼女も決意した表情になり、貴方の後ろに跨ると、
─しっかり捕まってて
エンジンを吹かせ瞬光は貴方の腹部に腕を回し、ぎゅっとしがみつき、貴方はブーストライカーを走らせた。
◆
――リンSIDE――
パシンッ!
夜の澄輝坪にて弾くような音が響く。
「儀玄…貴方、自分が何をしようとしているか分かってるの!?」
「ッ!?姉様…」
儀玄師匠の実の姉であり、雲嶽山の宗主である儀降さんが儀玄師匠の頬を叩き、怒気のこもった声を発した。
事の始まりはロア先生が仕組んだことであり、私達は澄輝坪に戻り全ての真実を話そうにも抗議する人達は誰も信じてくれなかった。
その結果、「解脳水」によるミアズマの侵蝕で街の人々の悲鳴が木霊するばかり。何とか師匠達のお陰で一時的に抑える事が出来たものの、それでも人の手が足りず時間の問題だった。
『こうなれば……あれしかない!
皆、近くに寄れ!このエーテルを調伏する術がある!』
師匠には秘策があって渡された呪符の印を指定された場所へ置きエーテル同士を共鳴によって散逸させる事で人々の侵蝕を和らげることができるというものだった。
私達は渡された呪符ですぐに準備に取り掛かろうとしたけど素早い動きで儀降さんに呪符を取られてしまい、今に至っている。
「貴方がやろうとしている術法はエーテルを己の体内に吸収するもの…!
けどそれは自分一人を犠牲にして皆を救おうと行為でもあるそれを分かっているの!?」
「えっ」
「ほ、本当なのか!お師さん!?」
「ッ…」
普段から優しい儀降さんがこんなに怒るのは初めて見た。
それだけ妹である師匠を大切に思っているんだな
でも、まさかこれから私達がやろうとしていた事が師匠一人を犠牲にする手伝いだったなんて
師匠は真実を話されバツの悪い表情をしながらも儀降さんに向き合って口を開いた。
「勿論、分かっている…!!しかし姉様、これをする以外皆を助ける術が無いんだ…!!」
「だからと言って貴方1人が犠牲になるのは許さないわ!」
姉妹の喧嘩が勃発しそうにも互いの声には悲しみが混じっている
けど、こうしていてもこの状況を打開する術がない。
今にもこの街に住んでいる人達の悲鳴が響くばかり
私達兄妹は黙って見ている事しか出来ず、誰かを助ける為の力も無ければ手を差し伸べる力もない自分達が悔しくして仕方なかった。
そんな時──
──お困りのようだね。
背後からエコーのかかった声が聞こえた。振り向くとそこには宙を階段のように降りてくる白い狐を模した鎧の人が見えた。
「ギーツ!?」
◆
ブーストライカーを走らせ展望台の方までバイクを止め、街の状況を確認する貴方と瞬光。
建物のあちこちには火事が起き、今でも悶え苦しんでいる人々が見える。
「酷い…どうしてこんな事が」
瞬光は両手で口を抑え悲しみに満ちた表情で眺めていたが、
──大丈夫だよ。瞬光、全員助けるから
「
貴方はデザイアドライバーを腹部にセットし、
SET IGNITION
ブーストマークⅢレイズバックルを2つに分離した「ブーストマークⅨレイズバックル」をデザイアドライバー両側にセット。『SET_IGNITION』の音声と共にファンファーレが鳴り始める。
貴方の目の前には円盤状のエフェクトが登場し、その円盤の取っ手を捻って蓋を開くと「BOOST_MARKⅨ」のロゴが展開され、それを右側に移動させると、同時に彼の背後にこれまた機械的な造形の円盤と九尾の狐型ロボット「レジェンドキュウビ」が登場する。
原典主人公お得意のフィンガースナップも手を前に出すのではなく、顔の横で行い
──変身ッ!
そこからリボルブオンさせ、バックルのパーツ「マークⅨエグゾースト」を展開。現れた「ブーストスロットルレバー」を引くとバックルに造型された9つの尾より青白い炎が吹き出る。
エントリーフォームの素体が形成されると同時にギーツの周囲に9本の光の柱を立てながらレジェンドキュウビが駆け上がって行く。「BOOST_MARKⅨ」のロゴは1度ブーストフォームマークⅢの上半身拡張装備に変化し、すぐさま下半身に移動・変形する。レジェンドキュウビの方は上半身のアーマー・マスクに変化し、光の柱達が捩じる様にギーツを囲むと同時にアーマーが装着され、開眼するかの如くに複眼が現れる。最後に地面から現れたエネルギーが「ギーツテールナイン」を形成。背面に装着されて変身が完了する。
貴方を象徴とする姿「仮面ライダーギーツix」の変身が完了し、その一部始終を見ていた瞬光は
「やっぱり…いつ見ても綺麗ね」
変身した貴方の姿を見た途端、先程曇っていた表情から晴れて笑顔に変わっている。
──ちょっと行ってくるよ、皆を助けに
貴方は下の方まで降りていき、広場の方で揉めている雲嶽山の修行者そして馴染みのあるビデオ屋兄妹の姿が確認できた。
空中を階段のように降りていきながら貴方は
──お困りのようだね
この地を救うために参上した。
◆
「ぎ、ギーツ!?」
貴方の登場により驚きざる得をない雲嶽山とビデオ屋の兄妹。
「ど、どうしてここに!?」
──助けを呼ぶ声が聞こえたんでな。化けて出てきてやったぜ
貴方は広場の中心へとゆっくり歩いていきながら
「で、でも!ミアズマに侵蝕された人達が多すぎてとても対応できる人数じゃあ無いんです!」
「それに…もう時間がありません!」
──大丈夫、後は任せろ
貴方は歩きながら、儀玄と儀降の前を横切っていくも
「「
──しーっ、それは内緒ね
2人は貴方の名前を口にするも、彼女達に向けて貴方は口元に指を当てて「しーっ」をしながら
──さぁ叶えよう、この地に住む人達の願いを
言い放った貴方は両手を広げ創世の力を発動する。
ゴォーン~♪ゴォーン~♪ゴォーン~♪
ゴォーン~♪ゴォーン~♪ゴォーン~♪
ゴォーン~♪ゴォーン~♪ゴォーン~♪
背中のマント「ギーツテールナイン」が青白く輝くと荘厳な鐘の音が鳴り始める。
すると、澄輝坪の周りに巨大な9本の光の柱が立ち街全体を包み込んだ。
次の瞬間、光の柱は澄輝坪を中心に捻じるように囲むと今度は柱が消えた勢いと共に青白い光が波紋となって街全体へと広がっていく。
苦しんでいた人々はその光に包まれると、ミアズマは跡形もなく浄化されていき、闇に包まれた街も元通りになっていった。
「あ、あれ……!?痛くない…!」
「治った…治ったんだ!!」
「侵蝕が消えたぞ…ッ!」
「やったァ~!俺達助かったんだァ!!」
「ありがとう!ギーツ!」
「狐の神様!!」
澄輝坪に住む人達から貴方へ感謝の声が届く。
貴方の創世の力により街を覆っていたミアズマの闇は消え去った。
近くにいた雲嶽山の修行者の皆も喜びの声が上げ、宗主と師匠も安心したと静かに微笑んだ。
感謝の言葉を受け取った貴方はその場を去る前に
──幸せになれよ、誰もがな
そう告げて貴方は青白い炎に包まれ去った。
◆
「お疲れ様!凄かったよ!」
展望台へ戻り、貴方の帰りを待っていた瞬光、変身を解除すると貴方は彼女に向けて頭を下げる。
「え、
──ありがとう、瞬光が連絡してくれたお陰で皆を助け出すことができた。
「そ、そんな大袈裟だよ!私は何も出来なかったし」
──瞬光が澄輝坪の状況を教えてくれたからいち早く皆を助け出すことができた。本当にありがとう
「え、えへへ~…照れちゃうわね///」
──お礼に瞬光の願いを聞きたい。何でも叶えるよ
「ほほほ、本当ッ!?……じゃ、じゃあ私と」
彼女が貴方に願いを言おうとした時、タイミングが悪かったのかポケットからブーブーと通知音が鳴り響いた。
スマホの画面には儀玄からのメッセージが届いてる
『─
お陰で澄輝坪に住んでいる人達が救われた。本当に何とお礼を言えばいいか……
それと、もし
返事を待ってるぞ』
メッセージを見た貴方は即座に「全然いいよ。瞬光も一緒だけど、よろしく」と返信を送るとノックノックのやり取りをちゃっかり見ていた瞬光は不満そうな顔をしていた。
瞬光の私服まだ買ってない……急がねば
次回もお楽しみに!
もし、ギーツIXがエージェント化されたら役割は何だと思う?
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撃破
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強攻
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異常
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命破
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防護
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支援