遊戯王ARC-V 英雄たちが繋ぐ未来   作:有頂天皇帝

8 / 9
まえがき
予定としてはババア長こと藤堂カヲルや海馬社長なども出す予定でしたが会話が思いつかなかったのでちょっと省略しました。デュエルシーンもあっさりとしているため次の話は頑張りたいと思います。


第三話 英雄の連撃

────十代と明久のデュエルから1週間が経過した。あの後明久は文月学園学園長である藤堂カヲルと文月学園のスポンサーである海馬コーポレーションの社長こと海馬瀬人に呼び出されペンデュラム召喚に関する報告をすることになったが、十代自身も何故使えたのか理解できていないため上手く説明できなかったが、それでも実際に使用したデュエリスト本人からの話は貴重なデータである。

 

だがそれでもペンデュラム召喚には未知が多い。故に十代は【オッドアイズ・ファントム・ドラゴン】たちを海馬たちに預けペンデュラムカードの研究をしてもらうことにした。解析が進めばペンデュラムカードの量産が可能であり多くの人の手にわたりデュエルもさらに進化することがかのであるだろう。無論、タダで協力してもらう訳ではなく海馬はリアルソリッドビジョンの研究の傍らに生まれたシンクロ・エクシーズモンスターたちを十代に報酬として渡す。

 

また、同時期にペンデュラム召喚を行った榊遊矢に関してだが海馬コーポレーション側がコンタクトを取るよりも先に海馬コーポレーションのライバル企業であるLDSがそれを妨害したために失敗。現在はKCスタッフたちが観客として紛れ込んで彼のデュエルを通してペンデュラムカードのデータを収集中らしい。なお、この開発にはインダストリアルイリュージョン社も関わっており会長であるペガサス・J・クロフォードもまた『新しいカードを考えるの、とても楽しいデース!!』とノリノリで協力していたりする。

 

そのため世間的にはまだペンデュラム召喚を行えるのは榊遊矢だけということになっている。なので十代がペンデュラム召喚を行ったことは明久とのデュエルを見ていた全員に箝口令が海馬自らが命じていた。

 

そんなこんなで色々とあった十代であるが、本人はそのことに対して特に問題視しておらず貰ったカードと新しく開発しているというペンデュラムカードたちでどんなデッキを作り、どんなデュエルができるだろうかということしか頭になかった。

 

そしてさらに2週間が経過したある日、海馬コーポレーションから新たなペンデュラムモンスターたちを受け取った十代は海馬瀬人の弟である海馬モクバと瀬人の婚約者である海馬キサラに案内された海馬コーポレーションのデュエルスペースにてデッキ調整を行い、先程雪乃からデュエルの誘いを受けていたので新デッキでデュエルをすべく雪乃たちのいるカードショップに向けて走っている途中、路地裏から少女の悲鳴が聞こえたため十代は思わず悲鳴の聞こえた方へと走り出す。そして十代がそこで見た光景は・・・

 

「う、うぅ・・・」

 

「ふん。LDSの融合コースのエースと聞いていたがこの程度の実力とはな・・・。まぁ所詮は子供という事だな」

 

そこには倒れている黒髪の褐色肌の少女を見下ろすメガネをかけた男性がいた。互いにデュエルディスクを腕につけていることからデュエルしていたことは明らかであり、勝者はメガネの男性のようだ。

 

「君のような小娘にこのデッキは不釣り合いだ。故にこのデッキは私が貰ってあげようじゃないか」

 

「なっ!?ふ、ふざけないでちょうだい!!誰があなたなんかに──」

 

「黙れ」

 

「ひっ!?」

 

メガネの男性──龍牙の横暴な態度に褐色肌の少女──光津真澄は自らのデッキを守るように両手で守るようにデッキを抱えるが、龍牙は真澄を脅すようにわざと近くのゴミ箱を勢いよく蹴り飛ばす。それに恐怖して思わず悲鳴を上げてしまう真澄。

 

「敗者が口答えをするな。貴様は黙ってそのデッキを私に寄越せばいいんだよ」

 

「い、いやぁ・・・」

 

龍牙は真澄を睨みながら脅すようにそう命令をするが、真澄は涙目になりながら両親が初めてくれた思い出のカードたち、そしてここまで自分を鍛えてくれた恩師であるマルコ先生が首席祝いにくれたカードたちと大切なデッキを守るために龍牙から少しでも離れようとするが、恐怖で足がすくんでいる真澄は思うように体を動かせないでいた。

 

「あぁデッキだけでなく貴様の身体も好きにさせてもらおうか。少し若いがあと数年もすれば私好みの身体つきになりそ────」

 

「おい」

 

龍牙は真澄の中学生としては発達している体と将来性に期待して欲情のこもった目で真澄を見ながらその手を伸ばそうとしたところで声をかけられ忌々しげに舌打ちをしながら声が聞こえたほうに顔を向けるとそこには視線だけで人を殺せてしまうのではないかと思わせるほど強く龍牙を睨む十代が立っていた。そのあまりの視線の強さに龍牙は思わず体を強ばらせるもすぐに気のせいだと思い込み十代を睨む。

 

「小僧。今私はこの子と大切な話をしている最中だ。とっとと失せろ」

 

「犯罪者を見逃すほど俺もお人好しじゃないんだよ。警察に叩き出されたくなったらあんたこそその子から離れろ」

 

龍牙と十代は互いに睨み合いながらも動きを見せない。何が起こっているのかわからず困惑する真澄を置き去りに2人はほぼ同時にデュエルディスクを構え始める。

 

「デュエルだ。私が勝てば今この場で起こったことに口出ししないでもらおうか」

 

「なら俺が勝ったらあんたには警察に行ってもらおうか」

 

「ふん、いいだろう。なら──」

 

「「デュエル!!」」

 

 

龍牙:LP4000

 

遊城十代:LP4000

 

 

「先行は私が貰おう。私は手札から【俊足のギラザウルス】を特殊召喚する」

 

龍牙が召喚したのは恐竜族デッキで気軽に特殊召喚できるヴェロキラプトルのようなモンスターだ。

 

 

俊足のギラザウルス ☆3 ATK1400

 

俊足のギラザウルス

効果モンスター

星3/地属性/恐竜族/攻1400/守 400

(1):このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):このカードの(1)の方法で特殊召喚に成功した場合に発動する。相手は自身の墓地のモンスター1体を選んで特殊召喚できる。

 

 

「俊足のギラザウルスの効果で君は墓地からモンスターを特殊召喚できるが、残念ながらいないため召喚はなしだ。続けて私は手札からもう一体のギラザウルスを特殊召喚」

 

龍牙の場に2体目のギラザウルスが現れた。このターン龍牙はまだ通常召喚を行っていない。

 

「私は2体のギラザウルスをリリースして【究極恐獣(アルティメットティラノ)】をアドバンス召喚!!」

 

2体のギラザウルスが消え、代わりに現れたのは刺々しい見た目をした巨大な黒いティラノサウルスだ。その攻撃力はパワーカードが多くある恐竜族カードの中でも上位に入るほどだ。

 

 

究極恐獣 ☆8 ATK3000

 

究極恐獣

効果モンスター

星8/地属性/恐竜族/攻3000/守2200

(1):自分バトルフェイズに攻撃可能な「究極恐獣」が存在する場合、「究極恐獣」以外のモンスターは攻撃できない。

(2):このカードは相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる

 

 

「私はこれでターンエンドだ(最も、貴様は私の仕掛けで魔法カードは使用できないがな)」

 

 

龍牙は余裕の表情を浮かべながら左手の指に着けている指輪を弄りながらどう料理してくれようかともう十代に勝った気でいた。・・・そんな幻想は次の十代のターンで粉微塵に砕かれることも知らずに・・・

 

龍牙:LP4000

手札:2枚

モンスター:究極恐獣(攻)

魔法・罠:無し

 

十代:LP4000

手札:5枚

モンスター:無し

魔法・罠:無し

 

 

「俺のターンドロー。俺は【E・HERO エアーマン】を召喚。効果でデッキから【E・HERO シャドー・ミスト】を手札に加える」

 

E・HERO エアーマン ☆4 ATK1800

 

E・HERO エアーマン

効果モンスター

星4/風属性/戦士族/攻1800/守 300

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、

以下の効果から1つを選択して発動できる。

●このカード以外の自分フィールドの「HERO」モンスターの数まで、フィールドの魔法・罠カードを選んで破壊する。

●デッキから「HERO」モンスター1体を手札に加える。

 

 

「エアーマン・・・?」

 

十代が召喚したエアーマンを見てデュエルを見ていた真澄は思わず小さく呟く。自身が通うLDSの融合コースに通う生徒の中にいるE・HERO使いがデッキのエンジンとして使用するカードとして記憶に残っている。故に十代は自身と同じ融合使いだろうかと思い、そして同じように十代が融合使いであることを察した龍牙は自身の勝利が確定したと余裕の笑みを浮かべるが・・・

 

「魔法カード【融合】を発動!!手札の【E・HERO シャドー・ミスト】と【E・HERO リキッドマン】を融合!!」

 

「馬鹿なっ!?」

 

龍牙は十代が普通に魔法カードを使えたことに驚く。龍牙のつけている指輪には対戦相手のデュエルディスクに干渉し、相手の魔法カードを発動させなくさせる特殊な怪電波を発生させる機能がある。それを使い真澄を始めとした多くのデュエリストに勝利しレアカードを巻き上げ時には金や女なら身体を要求して好き勝手してきた。しかし何故か今目の前の対戦相手である遊城十代のデュエルディスクになんの影響も与えられないでいた。それに思わず慌てふためく龍牙であるが、十代はそんな龍牙の様子を怪訝に思いながらもデュエルを進める。

 

融合

通常魔法

(1):自分の手札・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

 

 

「液体を操りし英雄よ、影に潜みし英雄と交わりて絶対零度の力を秘めし氷の英雄へと生まれ変われ!融合召喚!!現れよ、『E・HERO アブソルートZero』!!」

 

リキッドマンとシャドー・ミストがフィールドに現れるとそのまま頭上に現れた渦の中へと入っていき、2体のモンスターが入った渦が消えると地面から巨大な氷塊が出現する。その氷塊を内側から砕きながら氷で出来た白銀の鎧を身に纏い、白いマントをたなびかせながら【E・HERO アブソルートZero】が現れた。

 

 

E・HERO アブソルートZero ☆8 ATK2500

 

 

E・HERO リキッドマン

効果モンスター

星4/水属性/戦士族/攻1400/守1300

このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):このカードが召喚した時、「E・HERO リキッドマン」を除く、自分の墓地のレベル4以下の「HERO」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

(2):このカードが「HERO」融合モンスターの融合召喚の素材になり、墓地へ送られた場合または除外された場合に発動できる。自分は2枚ドローする。その後、自分の手札を1枚選んで捨てる。

 

E・HERO シャドー・ミスト

効果モンスター

星4/闇属性/戦士族/攻1000/守1500

このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。デッキから「チェンジ」速攻魔法カード1枚を手札に加える。

(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「E・HERO シャドー・ミスト」以外の「HERO」モンスター1体を手札に加える。

 

E・HERO アブソルートZero

融合・効果モンスター

星8/水属性/戦士族/攻2500/守2000

「HERO」と名のついたモンスター+水属性モンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカードの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在する「E・HERO アブソルートZero」以外の水属性モンスターの数×500ポイントアップする。

このカードがフィールド上から離れた時、相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。

 

「墓地に送られたシャドー・ミストの効果でデッキから【E・HERO フォレストマン】を手札に加える。そして融合素材に使われたリキッドマンの効果でデッキからカードを2枚ドローし手札から1枚捨てる。そして魔法カード【融合回収(フュージョンリカバリー)】を発動し墓地から【融合】とシャドー・ミストを手札に加える。そして再び【融合】を発動!!手札のフォレストマンと【E・HERO ライブラリー・レディ】で融合!!」

 

二度目の融合。今度はフォレストマンと魔導書のような分厚い本を持った白いローブを纏ったメガネの美少女ヒーローがフィールドに現れるとそのまま頭上に現れた渦の中へと入っていく。

 

「森林を操りし英雄よ、叡智を司る女英雄と交わりて大地の力を秘めし英雄へと生まれ変われ!融合召喚!!」

 

2体のモンスターが入った渦が消えると地面を砕きながら地中から堅牢な鎧を纏った剛腕の英雄【E・HERO ガイア】が現れた。

 

 

E・HEROガイア ☆6 ATK2200

 

 

融合回収(フュージョンリカバリー)

通常魔法

(1):自分の墓地の、「融合」1枚と融合召喚に使用した融合素材モンスター1体を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

 

E・HERO フォレストマン

効果モンスター

星4/地属性/戦士族/攻1000/守2000

(1):1ターンに1度、自分スタンバイフェイズに発動できる。

自分のデッキ・墓地から「融合」1枚を選んで手札に加える。

 

E・HERO ライブラリー・レディ(オリカ)

効果モンスター

星4/闇属性/魔法使い族/攻1500/守1700

(1)と(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このモンスターが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

(2):このカードが「HERO」と名のつく融合モンスターの融合召喚の素材になり、墓地へ送られた場合または除外された場合に発動できる。自分はデッキからカードを1枚ドローする。

 

E・HERO ガイア

融合・効果モンスター

星6/地属性/戦士族/攻2200/守2600

「E・HERO」モンスター+地属性モンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

(1):このカードが融合召喚に成功した場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動する。ターン終了時まで、そのモンスターの攻撃力を半分にし、このカードの攻撃力はその数値分アップする。

 

 

「融合召喚の素材に使われたライブラリー・レディの効果でデッキから1枚ドロー。そして【E・HERO ガイア】の効果発動!このモンスターが融合召喚に成功したので究極恐獣の攻撃力を半分にしその数値分【E・HERO ガイア】の攻撃力をアップする!アース・クラッシャー!!」

 

【E・HERO ガイア】がその太い両腕を地面に叩きつけると大地を砕きながら衝撃波が【究極恐獣】を襲い、突き出た岩の破片によって力を奪われる【究極恐獣】に対して【E・HERO ガイア】は大地から力を得ていた。

 

 

究極恐獣 ATK3000→1500

 

 

E・HERO ガイア ATK2200→3700

 

 

「手札の【沼地の魔神王】の効果発動。手札のこのカードを墓地に送ってデッキから【融合】を手札に加えそのまま発動!!手札の【E・HERO シャドー・ミスト】とフィールドの【E・HERO エアーマン】で融合!!」

 

三度目の融合。今度はシャドー・ミストとエアーマンがフィールドに揃うとそのまま頭上に現れた渦の中へと入っていく。

 

「影に潜みし英雄よ、大気を操りし英雄と交わりて嵐の力を秘めし英雄へと生まれ変われ!!融合召喚!!現れろ【E・HERO Great TORNADO】!!」

 

2体のモンスターが入った渦が消えると同時に竜巻が発生し、その中から黒き外套を纏った風の英雄【E・HERO Great TORNADO】が姿を現す。

 

E・HERO Great TORNADO ☆8 ATK2800

 

「融合召喚に成功した【Great TORNADO】の効果発動!!相手フィールドのモンスターの攻撃力と守備力を半分にする。タウン・バースト!!」

 

融合召喚された【Great TORNADO】が巨大な竜巻を作り出すとその竜巻を龍牙のフィールドへと投げ飛ばすと岩で拘束されている【究極恐獣】を呑み込んだ。そして竜巻が消えた頃には傷だらけの【究極恐獣】が息切れしながら立っていた。

 

 

究極恐獣 ATK1500→750

 

E・HERO Great TORNADO

融合・効果モンスター

星8/風属性/戦士族/攻2800/守2200

「E・HERO」モンスター+風属性モンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

(1):このカードが融合召喚に成功した場合に発動する。相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力は半分になる。

 

「魔法カード【ミラクル・フュージョン】発動!!墓地の【E・HERO エアーマン】と【E・HERO フォレストマン】を除外して融合!!」

 

4度目の融合。墓地からエアーマンとフォレストマンがフィールドに揃うとそのまま頭上に現れた渦の中へと入っていく。

 

「大気を操りし英雄よ、森林を操る英雄と交わりて皆を照らす太陽の英雄として昇りあがれ!!融合召喚!現れよ、【E・HERO サンライザー】!!」

 

2体のモンスターが入った渦が消えると光を放ちながらそこから赤い機械的な鎧を身に纏い、青いマントをたなびかせながら【E・HERO サンライザー】が地面に降り立った。

 

 

E・HERO サンライザー ☆7 ATK2500

 

「特殊召喚に成功したサンライザーの効果でデッキからミラクル・フュージョンを手札に加える。そしてサンライザーの効果で俺のフィールドのモンスターの攻撃力は俺のフィールドのモンスターの属性の種類の数×200ポイントアップする。今俺のフィールドには水、地、風、光の4属性がいるので800ポイントアップする。サンライズ・ライジング!!」

 

【E・HERO サンライザー】が拳を空に向かって突き上げると全身から赤いオーラを滾らせるとそのオーラは十代のフィールドにいる【E・HERO アブソルートZero】、【E・HERO ガイア】、【E・HERO Great TORNADO】、そして【E・HERO サンライザー】を包み込みその力を増幅させた。

 

 

E・HERO アブソルートZero ATK2500→3300

 

E・HERO ガイア ATK3700→4500

 

E・HERO Great TORNADO ATK2800→3600

 

E・HERO サンライザー ATK2500→3300

 

 

E・HERO サンライザー

融合・効果モンスター

星7/光属性/戦士族/攻2500/守1200

属性が異なる「HERO」モンスター×2

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ミラクル・フュージョン」1枚を手札に加える。

(2):自分フィールドのモンスターの攻撃力は、

自分フィールドのモンスターの属性の種類×200アップする。

(3):このカード以外の自分の「HERO」モンスターが戦闘を行う攻撃宣言時に、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

 

 

「2枚目の【ミラクル・フュージョン】発動!!墓地の【E・HERO シャドー・ミスト】と【E・HERO リキッドマン】を除外して融合!!」

 

最後の5度目の融合。墓地からシャドー・ミストとリキッドマンがフィールドに揃うとそのまま頭上に現れた渦の中へと入っていく。

 

「影に潜みし英雄よ、液体を操る英雄と交わりて闇夜の力を秘めた英雄へと生まれ変われ!!融合召喚!現れよ、【E・HERO エスクリダオ】!!」

 

2体のモンスターが入った渦が消えると光を放ちながらそこから黒き刃のような四対の翼を広げる漆黒のヒーロー【E・HERO エスクリダオ】が姿を現す。

 

 

E・HERO エスクリダオ ☆8 ATK2500

 

 

E・HERO エスクリダオ

融合・効果モンスター

星8/闇属性/戦士族/攻2500/守2000

「E・HERO」と名のついたモンスター+闇属性モンスター

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このカードの攻撃力は、自分の墓地に存在する

「E・HERO」と名のついたモンスターの数×100ポイントアップする。

 

 

「エスクリダオの効果発動!墓地の【E・HERO】1体につき攻撃力を100ポイントアップする。俺の墓地には1体だけだからエスクリダオの攻撃力は100ポイントアップ。さらに新たな属性を持つモンスターがフィールドに現れたことでサンライザーの効果でフィールドのモンスターたちの攻撃力をアップさせる」

 

 

E・HERO エスクリダオ ATK2500→2600→3600

 

E・HERO アブソルートZero ATK3300→3500

 

E・HERO ガイア ATK4500→4700

 

E・HERO Great TORNADO ATK3600→3800

 

E・HERO サンライザー ATK3300→3500

 

 

「な、な・・・っ!?」

 

「すごい・・・」

 

龍牙は5体の3000を超える融合モンスターたちを前にして顔を青ざめ手札に残っていたカードを地面に落とし、真澄は1ターンに5体の融合モンスターを召喚した十代のプレイングを前に見惚れていた。ヒーローたちは少女に不埒な行いをしようとした龍牙を強く睨んでおり、睨まれた龍牙はヒィッ!?と小さな悲鳴をあげてしまうがヒーロー達は悪に対して情け容赦など与える訳もなく無慈悲に正義を執行する。

 

「バトル!エスクリダオで究極恐獣を攻撃!!この瞬間、E・HEROサンライザーの効果発動!!このカード以外のHEROが戦闘を行う攻撃宣言時にフィールドのカード1枚を選択し破壊する。俺は究極恐獣を破壊!!ソル・ブラスター!!」

 

エスクリダオが弱っている究極恐獣に引導を渡すよりも先にサンライザーが勢いよく突き出した右拳から放たれた拳圧をくらった究極恐獣はこれまでの攻撃もあって限界が来ていたのかその場に倒れ伏す。

 

「究極恐獣がいなくなったことでエスクリダオの攻撃対象をプレイヤーに変更する」

 

「あ、あぁ・・・!?」

 

エスクリダオが黒き刃の翼を、アブソルートZero両腕の氷の刃を、ガイアが剛腕を、Great TORNADOが嵐を纏った両腕を、サンライザーが太陽の輝きを持つ拳を構えて龍牙を睨む。5人のヒーローに睨まれた子悪党はもう立つこともできないのか顔を恐怖で歪ませ尻もちをついて後ずさりすることしか出来なかった。

 

「バトル。全ヒーローでダイレクトアタック」

 

そして十代の号令の元ヒーローたちは一斉に各々の必殺の一撃を龍牙に叩き込み、見事オーバーキルを果たすのだった。

 

龍牙:LP4000→-15100

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

超過ダメージをくらった龍牙は無様に倒れ、倒れた際の衝撃でデッキのカードをばらまいてしまっただけでなく龍牙のイカサマデュエルを支えてきた指輪が故障して爆発した。突然の爆発に十代と真澄がギョッと驚いていたら・・・

 

「──その男はこちらで処理させてもらおうか」

 

十代たちの後ろから声をかけられたので振り向くとそこには海馬コーポレーションの幹部【BIG5】の1人である工場長の大田宗一郎と黒服の男たちが数名並んでいた。

 

「大田さん?なんでKCの幹部であるあんたが此処に・・・?」

 

「その男は元私の部下でね。デュエルディスクの新機能を開発中に偶然生まれた魔法カードの発動を封じる道具を盗んで逃走していたのだが、こんなに近くにいたとはね・・・」

 

「それで魔法カードが使えなかったのね・・・あら?それだとなんでこの人は普通に魔法カードを使えたのかしら・・・」

 

真澄がデュエル中に魔法カードが使えなかった理由を理解しながら何故十代だけが問題なく魔法カードを使えたのか疑問に思っていると大田はフッフッフっ・・・と不気味な笑みを浮かべたかと思えば自慢げに語り始めた。

 

「説明しよう!遊城十代のデュエルディスクは我が海馬コーポレーションの最ありとあらゆる新鋭の技術が搭載されておるのだ!!既存の技術を向上させ本体の強度も数倍アップ!!さらに今回のような敵プレイヤーからの妨害電波を遮断する特殊機能!!他にも様々な機能が搭載されている自慢のデュエルディスクよ!!ガーハッハッハッ!!」

 

「これそんなにすごいやつだったんだな・・・」

 

高笑いしている大田を横目に十代は自身のデュエルディスクを見ながら思わずそう呟く。まさか海馬コーポレーション主催のデュエル大会で優勝した際に貰った景品のひとつであるこのデュエルディスクがそんなに高性能なものだとは思わなかった・・・。

 

「ではさらばだ!」

 

大田は自身が開発したデュエルディスクの説明をして気分が良くなったのか高笑いを上げながら気絶している龍牙を黒服たちに連行させながらその場を去る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「────で?その女の子を助けてたから来るのが遅れたってことでいいのかしら?」

 

「あーうんそうなんだけどさ、なんで俺正座させられ「黙りなさい」──はい」

 

あの後雪乃たちとの約束の時間を過ぎていることに気づいた十代は真澄に別れの言葉を言ってからその場を走って去る。そして集合場所のカードショップにて既に集まって雑談していた雪乃たちに遅れたことに謝罪してその理由を話した瞬間、雪乃、ツァン、後輩の早乙女レイ、神代莉緒、十代の義妹である遊城狂三がハイライトの消えた目で十代を見るとそのまま十代の周りを囲み正座するように命令し、十代は何が何だかわからず困惑しながらも大人しく正座して5人からの説教をくらっていた。

 

「・・・相変わらず十代の奴はモテモテだな」

 

「うん、まぁあぁなりたいかと言われたらちょっと迷うけどね・・・」

 

「常に修羅場・・・」

 

そんな十代たちを少し離れた場所で見ているのはH・C(ヒロイック・チャレンジャー)BK(バーニングナックラー)を始めとした炎属性・戦士族モンスターを中心にしたデッキを持つ坂本雄二、高速シンクロを得意とする吉井明久、魔法・罠・モンスターを巧みに扱う【忍者】たちを操る土屋康太ことムッツリーニは呆れた様子で見ていた。

 

「まぁあ奴が鈍感で人たらしなのは今に始まったことではなかろう」

 

「そうね、十代は昔からそうだったわね」

 

「あ、あはは・・・」

 

同じように超重武者をメインとしたフルモンデッキの木下秀吉、ハーピィを始めとした鳥獣族モンスターメインのデッキの島田美波、光属性天使族モンスターをメインにしたデッキの姫路瑞稀は苦笑するしかなかった。

 

その後、十代は雪乃たちと閉店ギリギリまで連続でデュエルさせられたことでヘトヘトになるもその後家に帰ってからも狂三と就寝ギリギリまでデュエルしてその日の夜十代は泥のように眠りに落ちるのだった。

 

 

この時の十代はまだ知らなかった。そう遠くない未来に真澄と再会することを、そしてその時十代はもうひとりのペンデュラム使いと出会い運命の歯車を大きく動かすことになるのを・・・

 




あとがき
この世界ではキサラ【青眼の白龍】の精霊が海馬の幼馴染み兼婚約者として昔から一緒にいる設定です。その影響で青眼の白龍4枚目が破かれなかったり、BIG5がリストラされてなかったりなど色々と原作と変わっている点もある予定なので今後のストーリーで語ろうと思います。本当は遊矢vsレイのアクションデュエルやろうかと思ったんですけどデュエルの流れが思いつかなかったので十代vsイカサマデュエリスト龍牙のデュエルになりました。ちなみに龍牙は漫画版GXの一話に登場した教育実習生でこちらでも指輪を使ってイカサマをした上で十代に負けてます。次回のデュエルは誰とやらせるかはまだ決めてませんがほかの小説合わせて頑張っていくつもりです。
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