蜃気楼の街 ウイユヴェール   作:ヴァーミ

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イプセン

プロファイル

基礎情報

【コードネーム】イプセン

【性別】男

【戦闘経験】不明

【出身地】不明

【誕生日】不明

【種族】不明

【身長】175cm

【鉱石病感染状況】

メディカルチェックの結果、非感染者に認定。

 能力測定

【物理強度】普通

【戦場機動】普通

【生理的耐性】優秀

【戦術立案】優秀

【戦闘技術】 卓越

【アーツ適性】欠落

 個人履歴

自らを「冒険者」と名乗る謎多き人物イプセン。ロドスアイランドとは臨時契約を結んでおり、戦術支援および戦闘任務に従事している。剣、斧、槍、弓など様々な武器を使いこなし、状況に応じて戦闘スタイルを変える柔軟性を持つ。

各言語には堪能だが、文字を書くことには不慣れな様子を見せる。高い戦闘技術と広範な知識を持ちながらも、常識に疎い一面がある。

 健康診断

造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。循環器系源石顆粒検査においても、同じく鉱石病の兆候は認められない。以上の結果から、現時点では鉱石病未感染と判定。

 

【源石融合率】0%

鉱石病の兆候は見られない。

 

【血液中源石密度】非公開

医療部の決定により、関連データは非公開とする。

 第一資料

コードネーム「イプセン」——これは彼が自ら名乗った名前でもある。本名かどうかは定かではない。

 

彼を「冒険者」と呼ぶのは、彼自身の申告によるものだ。ロドスアイランドとの契約は臨時のものであり、正規職員ではない。この点は人事部門から繰り返し注意喚起されている。いかに優秀であろうと、彼への過度な依存は避けるべきだ。

 

だが、その能力は疑いようがない。

 

特筆すべきは少人数作戦における戦術立案能力だ。4名から8名程度の小規模部隊を指揮する際、彼の判断は的確で迅速である。地形把握、敵の動線予測、各オペレーターの能力に応じた配置——これらを瞬時に最適化する。

 

戦闘技術も同様に卓越している。前衛、狙撃、重装、術師、補助、特殊——ロドスアイランドにおける全ての職分に対応できる柔軟性を持つ。ある日は盾を持って前線を支え、翌日には弓で後方支援を行い、さらに次の日には術式で仲間を癒す。この多芸性は、彼が「状況に応じて役割を変える必要があった」という過去の経験に基づくものらしい。

 

ただし、繰り返すが彼は臨時契約オペレーターである。いつまでロドスに留まるかは不明だ。彼の力を当てにしすぎることなく、我々は自立した戦術体系を維持すべきだろう。

 

それでも——彼がロドスにいる間、我々は最大限その経験と技術を学ぶべきである。彼は惜しみなく知識を共有してくれる。それが、冒険者としての彼の流儀なのかもしれない。

 

——人事部 作戦記録より

 第二資料

信頼度100で解禁

 第三資料

信頼度150で解禁

 第四資料

信頼度200で解禁

 昇進記録

【権限記録:入職面接報告書】

※閲覧権限:ドクター、ケルシー、人事部上級職員のみ

 

以下は、イプセンの入職面接における記録を一部抜粋したものである。

 


 

Q:本名を教えてください。

A:*理解できない言葉*、イプセンと呼んでくれればいい。

 

Q:出身地は?

A:エオルゼア。

 

Q:エオルゼア? どの国家に属する地域ですか?

A:……国家には属していない。

 

Q:種族は?

A:ヒューラン。

(※「ヒューラン」という種族名は、いかなる文献にも記録がない。外見的特徴からはサルカズのブラッドブルードに近いが、本人は否定している)

 

Q:職業は?

A:冒険者だ。

 

Q:冒険者とは具体的にどのような?

A:依頼を受けて、問題を解決する。人助けから魔物退治まで、何でもやる。

 

Q:ロドスアイランドを知った経緯は?

A:困っている人がいた。助けた。そうしたら、ここを紹介された。

 

Q:ロドスの理念——感染者の救済と、源石病の根絶について、どう思いますか?

A:(少し間を置いて)……病に苦しむ者がいる。差別される者がいる。それを救おうとしている。立派なことだと思う。

 

Q:協力いただける理由は?

A:目の前に困っている人がいる。俺にできることがある。それだけだ。

 


 

面接官所見:

 

回答は明瞭であり、虚偽を述べている様子は見られなかった。だが、その内容は我々の常識では理解しがたいものばかりである。

「エオルゼア」なる地名は存在しない。「ヒューラン」という種族も記録にない。「冒険者」という職業も、テラにおいては明確な定義を持たない。

にもかかわらず、彼の言葉には一貫性があり、作り話をしている印象は受けなかった。むしろ——彼にとっては、すべてが当然の事実であるかのようだった。

最も重要な点として、彼はロドスの理念に対して明確な共感を示している。「困っている人を助ける」という動機は単純だが、だからこそ信頼に足る。

身元の確認は取れていないが、彼の今までの行動と今回の言動から判断し、臨時契約を締結することを推奨する。

 

——人事部 面接担当官

 


 

追記:

 

この記録を権限記録に分類した判断は妥当である。

彼の証言が虚偽でないことは、私の観察からも裏付けられる。問題は、彼の言葉が「事実」であった場合——我々の知る世界の外側から来た可能性を示唆する点だ。

現時点では仮説に過ぎない。だが、この情報が無用な混乱を招く可能性を考慮し、閲覧制限を維持する。

彼が何者であれ、ロドスに害をなす存在ではない。それだけは確かだ。

 

——ケルシー

 


 

【契約条件に関する覚書】

 

イプセンとの臨時契約において、特殊な条件が付帯されている。

報酬について、彼は龍門幣での支給を「少なめでいい」と申し出た。代わりに要求したのは物品——食料、使えなくなった武器や装備、廃棄予定の物品など。理由を尋ねると「物があれば何とかなる」とだけ答えた。

龍門幣も一応受け取ってはいるが、最低限の額だ。奇妙な要求だが、ロドスにとって不利益はない。むしろ、彼の働きに見合う報酬を全額龍門幣で支払うよりも安く済んでいるのが実情だ。

 

——人事部 契約管理課より

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