対決! 綾香 VS 筋肉女! 【ToHeart】   作:NapalmCrusher

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勝負あり!そしてボマ子はもっと強くなる!

…綾香は、よろよろと倒れ込んでいる浩之に歩み寄った。

「浩之…浩之!」

身体を起こして、ペチペチと頬を叩いてやる。

「う…」

意識が戻り、目をうっすらと開ける浩之。

…その目の前には、綾香の顔。

「勝ったわよ」

にこり、と笑ってそう告げる綾香。

「そうか、まあお前なら当たり前だろうけどな」

同じく、浩之も笑いかける。

…その浩之の言葉に、綾香は首を振り、

「…何言ってんの、浩之がヒントをくれたお陰よ」

と口にした。

「は? 俺はただ『お前なら出来る』としか言ってないぞ」

「…あなた、思いきり身体を揺らして、木の枝折ったじゃない。それがヒントになったのよ」

綾香は人差し指を立てて、浩之に説明した。

「はぁ…そんなつもりは全然なかったんだがなぁ…」

浩之は、いつもなら頭をポリポリと掻くところだが、今は自由が利かないのでモゾモゾ、と動くだけだった。

そんな様子を見て、綾香はぷっ…と吹き出してしまう。

「とりあえずロープを解きましょ」

綾香にロープを解いてもらい、浩之は自由を取り戻した。

 

「ふう…やっと自由になったか。で、この子どうする?」

倒れてそのままのボマ子を指差して、浩之が聞いた。

「ま、介抱してあげましょ」

ひとつウィンクして、綾香はボマ子のそばに駆け寄った。

 

気絶しているにも関わらず、ボマ子の大きい大胸筋、太もも、ヒップは、主人の意識が失っているのにいつまでもびくついていた。

この強大で素晴らしい肉体が、はるか格下なはずの綾香を圧倒できず逆に倒されてしまった事による、無意識の中の悔しさなのか、あるいは…ある種の快感なのか…

 

こうして「生きた重戦車」ボマ子の、綾香への挑戦劇は静かに幕を閉じた…

 

 

…が、この世にも珍しい猛烈な野外MMA対決がそのまま静かに埋もれるわけがない。

数日後、誰かが密かに撮っていた綾香vsボマ子の異様なバトルは、あっという間にTikT◯️kで、イ◯スタで、そしてR◯dditにまで拡散して大バズることになる。

 

☆☆☆

 

「いつもと変わらない」見慣れた朝ののどかな登校風景。

(綾香vsボマ子のあの対決映像はアルゴリズムにまだ乗ってない)

今日も登校する綾香の周りには、たくさんのかしましい女の子たち…。

そしてまた、その綾香の行く手を阻む黒い影。

ボマ子である。

その姿を見るや、周りに居た娘たちはすぐに綾香との距離を置く。

 

前日、あんなにコテンパにボコられたはずなのに…

今でもボマ子の全身はアザだらけだ。

普通の格闘家なら数日は寝込むくらいのダメージだった。

でも一晩で立ち直れたボマ子。とんでもないタフネスと回復力だ。

 

綾香は、ため息をひとつつき、

「…昨日の結果じゃ、不満?」

とボマ子に聞いた。

…ボマ子は黙って、一歩前に進む。

そして、いきなり彼女は綾香に抱きついた。

「いや!とても大大大満足だったよ!あたしのこの肉体が、心置きなく綾香ちゃんと全力でぶつかることができて、とても嬉しかった!」

「ちょっと、これ離して…」

「お願い! 私もエクストリームをやりたい!」

…空気が止まる。

「…ぼ、ボマ子さん…?」

「私を弟子にしてくれ!」

「いや、その…」

「私はすでに大きく強い。でももっと強くなりたい!綾香さんを超えるには、同じエクストリームで自らを磨くのが一番だと判った!」

「なんで、こうなっちゃうの…?」

「師匠と呼ばせてよ~っ!」

「…いいや、それはちょっと…」

「ね、お願い?」

「…わかった、私のでっかわいいボマ子ちゃん。今日からあんたは私の一番の弟子よ。みっちり鍛え直してやるから。覚悟はいい?」

 

かくして、エクストリーム界にまた新しい星が生まれた。

次回大会、持ち前の恵まれた体格と綾香直伝のテクニックを遺憾なく発揮し「寺女黄金時代到来」とまで言わしめる活躍を見せる、そして見事にTikT◯️k世界月間ランキング1位にまで上り詰める「重戦車女・ボマ子」だが、それはまたのお話。

 

「師匠~っ! 待ってよ~っ!」

「いんや~ こんな筋肉化け物を弟子に取るんじゃなかったよ~!w」

 

ちゃんちゃん。




対決!綾香VS筋肉女! (勝手に2025年改訂版)
この小説は、1999年頃に「李俊」さんが書いたSS小説「対決!綾香VS筋肉女!」を、僕が勝手に改変したものです。
https://web.archive.org/web/20010305100844/http://www.jeynet.ne.jp/~mat/novel1/ss/muscle.html

原作は、マッスル・ボマ子が単にぶさ…個性的な外見のギャグキャラとして扱われるだけでしたが…
おっきい筋肉美女が大好きは僕としては、どうしても歯がゆくなりました。ボマ子のキャラとしての潜在力をあのように潰すなんで!

また、クライマックスの綾香vsボマ子の格闘シーンも、原作はあっさり終わりましたね。これにも異議あり。
もっと強大なボマ子の肉体的魅力と、それがもっと良く際立つ熱く迫力あるシーンにしてほしかった…
特に僕の性癖にド直球で刺さるように!

それで、僕が(勝手に)原作のSS小説を改変してみました。僕の性癖をいっぱい詰め込みながら!

改めてみると、1999年の作品ですね。(僕がまだ小学生ですらなかった頃…)
まさに26年ぶりのリメイク(を装った…無断改変転載…仕方なく)
2025年現在、あの時代にはなかったものがたくさんできました。特にIT・AI分野において。
今回の僕勝手な小説リメイクにも、(ストーリーの本筋とは関係ないものの)T◯kTokやらスマホ画面やら令和時代ならではのものを入れてみました。
(今の令和時代と当時、何が存在してて、何が無いのか、また何が無くなったのか、見比べるのが楽しいですね)

本来ならあの「対決!綾香VS筋肉女!(1999年版)」SS小説の原作者「李俊」さんにしっかり相談したかったのですが、残念ながらこの人と連絡取る方法が全く無いようです。E-mailも音信不通。
原作小説のリンク先(どころか掲載サイト全体が)すでに消滅してて、Web Archiveがなかったら完全にロストメディアになるところでしたよ!
それでネット発良作小説の保存+僕自身の性癖全開を兼ねて、この勝手リメイクが誕生したのです。

当時あの小説を書いてくださった「李俊」さん、もしこのメッセージをご覧になりましたら、改めて先生の作品を僕が改変して良いのか許可を伺いたいです。ぜひとも名乗り上げてください。そして僕のリメイクを評価してください。
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