プリズマ☆イリ『ア』   作:四脚好き

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カルデアでの一日。ちびっこ達との出会い

廊下

────────────────────────

 

「るーるるー、るーるーるーるーる」

 

 意味もなくリズムを口ずさみながらカルデアの廊下を練り歩く。本日は周回も休みだ。いつも大変そうなエルメロイ先生……あ、今は孔明先生か。……孔明先生も玉藻の前さんも今日はよく休んでいることだろう。そんなお休みの日、せっかくだからカルデアを一人で見て回ろうと色々歩き回っているんだけど……。

 

「ここ、広いなぁ……」

 

 目的もなく散策を始めた事を後悔してる。どうしよっかな……今からでも図書室に向かってカルデアにいるサーヴァントの情報とか集めようかな……。

 

「あー! いました!」

「はっけん!」

「あら! ようやく挨拶できるのね!」

「……? ……!?」

 

 急に背後から大声が聞こえ振り返ってみると三人の女の子がこちらに走り寄ってきていた。……って一人なんかすごい恰好の子がいるが!? いや、カルデアって偶に物凄い恰好の人がいるけど! ブーディカさんとかアルテラさんとかマタ・ハリさんとか! び、びっくりするわ!

 

「僕ですか?」

 

 驚きを隠しつつしっかりと女の子たちの方に振り返って確認の声をかける。

 

「はい! 最近召喚された……えーっと『怪獣王デストロイア』さんですね!」

 

 声をかけると先頭に立っていた槍を持った白い服装の……なんかクリスマスっぽい雰囲気を纏った子が返事をする。……あ、僕より背が高い。……自己改造して少し背を伸ばそうかな。いや、サーヴァントとしての僕はこの形に収まっちゃってるし……。イリヤからバーサーカーのクラスカードでも借りるか? 

 

「王様なんだ凄いね」

 

 槍をもった子が手にしている紙を覗き込んで物凄い恰好をした子がそんな事を言う。貴女の格好に比べれば大したことないですよ、という言葉をどうにか飲み込む。下着同然の服、手足のベルトにマウントされている大小さまざまなナイフ。うーん……どこの英霊だろう?

 

「一体どんな王様だったのかしら、どんな国だったのかしら? どんな冒険をしたのかしら?」

 

 最後の子はロリータ服だったっけ? フワフワのドレスを身に纏った子供……いや関節が……人形? んー? 恰好的には不思議の国のアリス? けどそうするとどうして球体関節があるんだ? 不味いな、三人とも一体どこの英霊がまったく予想できない。 

 

「それともいっぱい殺したの? いっぱい解体したの? ねぇ、ねぇ、ねぇ?」

「恐ろしいわ、恐ろしいわ、恐ろしいわ!」

 

 わ、わわ!? ナイフの子とアリスみたいな子が僕の周りをまわり出す……これもう僕への質問というより走り回ることを愉しんでいないか?

 

「え、えっと……僕は……」

「ジャック、ナーサリー、二人ともそこまでですよ」

 

 対応というかなんと言うかに困っていると遠くから落ち着いた男性の声がひびく。あの人は確か……。

 

「ケイローン、さん?」

「おや、私のことを知っていましたか」

「ヘラクレスやアキレウスの先生ですよね?」

「ええ、その通りです。そしてあなたにある提案をしに来た者です」

「提案?」

 

 僕の周りをまわっていた二人はケイローンさんの声で回るのを辞めてケイローンさんの後ろからさらに現れた人の元にパタパタと走っていった。あれは誰だろ? ケモミミの緑色の服の女性? あ、なんか女の子たちが近寄ってきて少し嬉しそう。

 

「はい、貴方さえ良ければあなたも私のもとで色々なことを勉強しませんか?」

「え、勉強?」

 

 サーヴァントの身で?

 

「はい。実は師や先生など教導の経験を持っているサーヴァントたちで不定期ですがマスターや子供サーヴァントに勉学を教えているのです」

「座に記憶は持ち帰れないでしょう? なぜサーヴァントたちにも勉学を?」

 

 僕の言葉にケイローンさんはにこりと笑う。

 

「確かにサーヴァントは座に記憶を持ち帰れない。記録として保管はされることはあってもそれを次の召喚に持ち込むことは出来ない。けれどこの召喚、グランドオーダーは長い任務です。もしかしたら学んだことが任務のどこかで役立つことも有るでしょう。それに()()()()()()()()()()()()()()()()()でしょう?」

「……」

「あなたならここでの経験を活かせるでしょう。……どうですか?」

 

 笑顔のままなのにこんなに恐ろしいのは初めてかもしれないな。一応、事情を知っているマスター、マシュさん、ダ・ヴィンチちゃん、ドクター・ロマン、クロエ、イリヤ、美遊以外にはクロエとの縁で呼ばれたビーストの()()()()()()ってことにして説明してたんだけど。僕がサーヴァントではない()()()()()()()()()()()だってことがケイローンさんにはバレてる。

 しかしその上で僕に技術を教えようだなんて……。

 

「良いんですか? ビーストが厄介になるだけですよ、英霊さん(人類史)?」

「えぇ、構いませんよ。私ここに来る前ルビーさんに無理を言って編集前のあなた達の記録を見させていただきました」

 

 あー、あの前ルビーが言ってたやつか。

 

「それで貴方が他の世界を滅ぼすことはないと判断しました。貴方の人生は苦難にまみれて居ました。それでもあなたはそれを乗り越え偉業を成し遂げました。良し悪しは置いておくとして紛れもない大偉業です。 しかしそれに対する報酬……とでも言いましょうか、富、名声……」

 

 力?

 

「色々ありますが、ともかく貴方にはもっとご褒美があって良いと思ったんです。そしてこのカルデアでの日々がその褒美になるならとても喜ばしいと思いました。親友や愛する人との再会、時に厳しい任務もありますが獣となったあなたがそのままでも日常を送れる場所。ここはとても良いところでしょう?」

「それは、はい。とっても」

 

 僕がそう言うとケイローンさんは嬉しそうな表情をする。

 

「そして私からも貴方に日常を送りたいのです。『友達と一緒に勉強する』という日常を。所謂『義務教育』です」

「あー……」

 

 そう言うことか。確かに日常って言えば日常だけど……。

 

「やっぱり勉強なんて必要なくない?」

「つまらないわ! それよりもみんなでお茶会しましょう!」

「必要、あーりーまーすー!成長した私だってちゃんと契約書に名前を書けるよう頑張ったんですからね!」

 

 あ、ちびっ子たちが騒ぎ出した……。でもなんかこの感じ……懐かしいな。

 

「ふふっ」

「おや? 楽しそうですね?」

「えぇ、なんだか懐かしい気持ちになりました。教室でもこんな風に騒ぐ子がいて……。うん。勉強会、僕も参加させてください」

「! それは良かった。さぁ、教室に案内します、ついて来てください」

「でも、一つだけ訂正しておきます」

 

 僕の言葉にケイローンさんは疑問の表情を見せる。

 

「僕の人生には報酬がありました。それはクロエとの出会いです。僕は他の人たちと違って報酬が先払いだったんですよ。そこだけは間違えないで下さい。愛する女性の唇以上の報酬があるとは僕はとても思えない」

「あぁ、それは……そうですね」

 

 僕の言葉に一瞬驚いた表情を浮かべたケイローンさんは直ぐににこりと笑った。

 

教室

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「……あの、勉強会は?」

 

 あの後、まるで大学の講義室の様な勉強会の会場にやって来たのだがどうにもこれから勉強会が始まるという雰囲気ではない。長机を囲むようにみんなで座りテーブルの上にお菓子が並べられている。あ、ケイローンさんがお茶入れてるし。

 

「先ほどケイローンが言ったが勉強会は不定期だ。そして今日はその日ではない。今日は汝を勉強会に誘うこととこの子らが友達になりたいというでな、その二つの目的で汝を探していたのだ」

「なるほど……」

 

 そう説明してくれたのは先ほどから共に居るケモミミの女性。真名をアタランテと言うらしい。……子供が好きなのかな? 確か……ヘラクレスと同じ船に乗ってた女狩人だったはず。

 

「なので、今日は簡単に自己紹介をしてお菓子を楽しみましょう。どれもこれもエミヤさんが作ってくれたものですので後で彼にあったらお礼を言ってくださいね」

「「「はーい!」」」

「……はい」

 

 こ、こんな感じの雰囲気で進むのか……。

 

「それじゃあ、あなたから自己紹介お願いして良いですか?」

 

 ケイローンさんが全員にお茶を配り終えて座りながら僕にそう言う。じゃあやりますか。席から立ち上がる。

 

「はい。えっと……つい先日召喚されました。ビーストⅢ/E(Error)です。真名は『怪獣王デストロイア』。ただまぁ知人もマスターも愛称の『レイ』って呼ぶのでそちらで呼んで貰っても大丈夫です。好きな物はクロエとヘラクレス……あ、お菓子だとフィナンシェが好きです「ん」あ、ありがとうございます」

 

 す、すごい恰好の……ジャックって呼ばれてたかな? 女の子がずいッとお菓子の山からフィナンシェをとって渡してくれた。

 

「……こんな感じで良いですかね? あとは皆さんの質問に答えていくってことで」

「そうですね、レイありがとうございました。さて、誰から質問しますか? それからレイに質問する時は自己紹介もしてあげてくださいね」

 

 着席して質問を待つ姿勢に入る。するとジャックと呼ばれてた少女が手を上げながら立ち上がる。

 

「私から質問するね! あ、私たちはジャック・ザ・リッパー。好きなことは暖かい布団で眠ること! えっとね、ずっと気になってたんだけど、もしかしてだけどレイも私たちみたいな人?」

「!?」

 

 え……ジャック・ザ・リッパー? い、いやいやいや!? あのロンドンのジャック・ザ・リッパー!? とんだビッグネームじゃん! 切り裂きジャックの正体ってこんな女の子だったんだ。へ、へぇー……?

 

「『私たち』? どういう意味……いや、この感じもしかして。……ジャック、手を触っても良い?」

「いいよ、はい」

 

 そうして差し出されたジャックの手を握り少しの魔力を通す。かつてイリヤにもかけたことがある解析魔術だ。

 

「ひゃ!?」

「ほぉ」

 

 術式に気が付いたのかケイローンさんが感心の声を、急に通された魔力にジャックが驚きの声を上げる。解析結果は……。これは赤子? いや赤子の怨霊? ……水子の集合体的な何かか?

 

「んー、確かに同じような群体ではあるね。ただ僕の方は『僕』の意識が全員を統合してるから『皆』って感じはしないけど」

「へー、そうなんだ。でもお揃いだね! 私たち、自分と似た感じの人初めてなの! これからよろしくね!」

「うん、よろしく。お菓子ありがとう。とっても嬉しかったよ」

 

 自分と同じような人が来たことが嬉しいのかいつの間にか両手を握りしめられていた。握り返してあげると凄く嬉しそうに笑う。

 

「次はあたしね! あたしはナーサリー・ライム。好きな物はハッピーエンドよ! どうかよろしくね、王様! アタシからの質問は勿論、レイのお話よ! 貴方は一体どんな王様だったの?」

「あー……実は僕王様ではないんだ」

「あら?」

 

 いや、この名前名乗っててそれはどういうことだよ、ってなるよね。コテンと首を傾げるナーサリー。いやぁ、ホントに勘違いさせて申し訳ない。

 

「『怪獣王』の名前は僕が尊敬する王様が僕に与えてくれた称号なんだ。だから実際にどこかの国を治めた事とかはないんだ。勘違いさせてごめんなさい」

「そうだったの! あぁ、謝らないで、他の王様から王様の称号を貰うなんてとっても凄い事よ! あたしそんなお話初めて聞いたわ! 貴方の物語がとっても気になるのでけれどどこで読めるかしら?」

 

 ずいっと身を乗り出してそう聞いてくるナーサリー。僕の物語って……やっぱルビーのアレしかないよなぁ……。

 

「えっと僕結構近代の存在で本がないんだ。今、僕の……というより僕たちの冒険の記録をルビーが編集して映像として残そうとしてるからそれが完成したら見れるよ」

「そうなのね! とっても楽しみだわ! 完成したら見せてくれるようにあのメイドさんに言っておかないと!」

 

 ……今更ながらあの映像記録は子供に見せていいものなのだろうか? いや、子供の見た目してるけど曲がりなりにも英霊。大丈夫だろう、多分。

 

「教えてくれたお礼にあたしの力を見せてあげるわ! あたし色々なものに変身できるの。レイの望むものに変身してあげるわ! 貴方の恋人さんの姿にもなれるし、友達や先生、動物さんまでなんでもなれるのよ! さぁ、レイは今、誰に会いたいのかしら」

 

 そう言って僕の眼を覗き込むナーサリー。しかしその姿がいつまでも変わることは無い。変わらない姿にナーサリーは再び首をかしげる。

 

「あら?」

「能力を見せようとしてくれたのは嬉しいけど僕が求めた姿はそのままのナーサリーだよ。だから姿は変わらないよ。『ようやく挨拶できるのね』って最初貴女は言ってた。新しい友達とのお茶会、そんなとき貴女は絶対に手を抜かない。素敵な洋服を着て、素敵なお菓子を用意して、新しい友達を目一杯歓迎しようとする。だから貴女はそのままの姿が一番素敵だと思う。とっても綺麗だよ、ナーサリー。どうか今日はそのままの姿を僕に見せて欲しいな」

「あら? あらあらあらあら? な、なんだかとっても恥ずかしいわ!」

 

 そう言いながらナーサリーは自分の両頬に手を当てて椅子に座る。真っ赤になった頬をとなりのジャックが突いてる。

 

「ジャックの時も思いましたがレイはその……褒め上手ですね(精一杯のオブラート)」

「褒め上手……? ナーサリーもジャックも素敵な女の子ですし、当たり前のことを言ってるだけですよ?」

「汝……天然で()()なのか……」

 

 え、なんか変なこと言った? ケイローンさんが額に手を当てて『これは……そういう問題も教えておいた方が良いのでしょうか……』とかいってるしアタランテさんも呆れた目で見てくるんだけど?

 

「はい! 最後に私です! ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィです!」

「?」

 

 ん? なんて?

 

「好きなことは勿論サンタ行為です! サンタ・サンター・サンティストです!」

「……?」

 

 ジャンヌ・ダルクは解る。オルタというのもわかる。サンタ? リリィ? えっと……ジャンヌ・ダルクの別側面がサンタになって子供になった、ということ? ……え、なんでそうなったの? 

 

「レイ、このカルデアに置いてクリスマス、ハロウィン、夏、ぐだぐだ。それらの単語がくっついているイベント、若しくはサーヴァントに出会った時は深く考えることはよしなさい。ただそういうものもあるのか、と受け入れなさい」

「なる……ほど……?」

 

 ケイローンさんが僕の肩に手を置いて真剣な眼差しでそう諭してくる。アタランテさんも頷いてるし、まぁ、そういうことなんだろう。理解した。

 

「私からの質問ただ一つ! レイ、貴方はどんなプレゼントが欲しいですか!」

「……くれるんですか? 僕は悪い子ですよ?」

「むむ、それはいけませんね。でも大丈夫です! 私や先代サンタ、サンタお師匠と一緒に一流のサンタ目指して修行しましょう! そうすれば最後はマスターさんみたいに良い子で立派なサンタになれます。そしたら袋の最後に貴女に似合うプレゼントが入ってるかもしれません! という訳でレイはこれから二代目トナカイさんです!」

 

 ふふっ、多分励ましと償いの機会がある、みたいなことを言ってくれてるんだろうけど知らない単語が多すぎて全然わからん。なんだ先代サンタって、他にもいるのかサンタ。なんだサンタお師匠って。なんだ二代目トナカイって。僕か、僕がトナカイなのか……。

 

「いや、赤くて角もあるし空飛べるからトナカイなのか、僕は……?」

「本当ですか!?」

「レイ、戻って来なさい。あまり深く考えてはいけません」

 

 僕の呟きにジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィが目を輝かせて、ケイローンさんが突っ込みを入れてくる。

 にしてもジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ……。んー……あ!

 

「ジャンヌ・ルサリィ先輩って呼んでも良いですか?」

「先輩! ってルサリィ?」

 

 僕の先輩呼びに目を輝かせるルサリィ先輩。

 

「ルサリィ……ルーマニアの妖精の名前でしたね。たしか風を従える慈悲深い妖精だったかと(同時に邪悪さも持っている妖精らしいですが黙っておきましょう)」

 

 ケイローンさんが『ルサリィ』という言葉について解説してくれる。……そんな名前の妖精いたんだ。ただ単に

ジャンヌ・ダルク・オ『ル』タ・『サ』ンタ・リ『リィ』、からとって語感が良い感じにしただけなんだけど。

 

「妖精! いいですね。先輩は妖精みたいに可愛いですし、僕に良い子になる機会をくれたという意味で慈悲深いですし。なにより風を従えるというのが先輩の白くて綺麗な肌と長髪にとても似合ってると思います」

「な、なななななっ!」

「あはっ、白い顔が赤くなってますよ、とっても可愛いです先輩。どうですか? 愛称にもぴったりだと思うんですけどこう呼ぶの許してくれますか、ルサリィ先輩?」

 

 先輩の近くによって顔を見上げながらお願いする。うーん、やっぱり先輩の方が背が高い。

 

「しょ、しょうがないですね! 先輩サンタとして、お姉さんとして小さい子のお願いを聞いてあげます! いいですか、特別に許すんですからね! 二代目トナカイさんはよく私を先輩として敬うように!」

「はい! よろしくお願いします、ルサリィ先輩!」

 

 こうして僕にカルデアで初めての友達と先輩ができた。

 

 

一方ルビー

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 レイからコピーした記憶を編集する為に鑑賞していたルビーは崩れ落ちていた。

 

「れ、レイさんは元々私たちの世界の住人ですらなかった……? 完全に争いや魔術と無縁の世界の子供……? それを怪獣の制御人格にするために親も友達とも引きはがして魂を移植させた……? そんな、そんな……」

 

 レイの元となった少年の魂。徐々に摩耗していく少年の人格。衛宮切嗣のせいで崩壊する自己認識、最低の魔術師と根源少女のちょっかい。人格を乗っ取りはじめる怪獣の魂。クロエの登場。クロエへの執着。そして願いによって消える少年の人格と受け継いだ『沖繫レイ』という人格の誕生。

 余りにヘビーすぎる出来事の連続でまだ最後まで見ていないがルビーはもう限界だった。

 

「これ、公開して……というよりクロエさんに見せて大丈夫な奴ですかね」

 

 ルビーは頭を抱えながらそう呟いた。

 

 




ナーサリーがクソ難しすぎるんじゃが!?

・勉強会
マスターが日常に戻った時に困らないようにと一部サーヴァントが教師役をしてくれている。子供サーヴァントたちにも勉強を教えてくれる。
主な教師、ケイローン、パラケルスス、エルメロイⅡ世、バベッジ、紫式部など。

・ナチュラルたらし野郎レイ君。
ケイローンとアタランテは頭を抱えた。実はレイ君、元々の両親と引き離されたり、孤児院育ちであり『人が離れていく』経験が豊富。そのため本人は無意識だが雀花の指を握ったり、女の子の頬や手を気軽に触ったりとスキンシップが多い。

・ルビーちゃん
SAN値チェックです。
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