Fate/Grand Order 異聞世界の星見のセイバー   作:西山希龍

1 / 2
注意!二部終章のネタバレを含みます!



プロローグ

『ぐぎゃぁぁぁぁぁ!!』

 

「……」

 

森で迫り来る異形を切り伏せる少年がいた

 

言葉を発さず、迫りくる異形をひたすら切り伏せる。次に来る異形を切り伏せようとした瞬間、周りの景色は無機質な白い部屋へと一変し異形も消えた

 

「……」

 

「何やってんのよ」

 

「……ぐっちゃん」

 

「ぐっちゃん言うな!まったく、誰に似たのよ。そろそろ時間よ」

 

「……はい」

 

「……あんたは……」

 

「なんでしょう」

 

「あんたは……不満とかないの、これからやることはーーー」

 

「……不満はありません。これからやることは、俺が製造された意味でもあります。あるとしたらーーーー俺にできるのかという不安です。」

 

「あんたは怒ってもいいのよ」

 

「ぐっちゃんはーーー虞美人様は何故、俺のことを気にかけてくれるのですか?俺はーーー」

 

「……ただのきまぐれよ、ただの戯れ。わかってると思うけどーーー」

 

「はい。成功するにしろ、失敗するにしろ。俺は消えるということですよね」

 

「正確にはカルデアのみんな全てよ……今のカルデアも異聞帯みたいなものなのだから」

 

「……わかっています。すべては過去の負債を精算するためにーーカルデアスを破壊します」

 

そう。それが俺の製造された意味、南極にあるカルデアスを破壊し、汎人類史を取り戻す。それが俺に課せられた命令、そのために俺はーーデミサーヴァントとして作られたのだから

 

「連れて来たわよ、ダヴィンチ」

 

「ありがとう、虞美人。そして準備はいいかい?ギリギリまでシュミレーターに籠るとはね。あっちに行くまで持たないよ?」

 

「申し訳ありません、マスター。戦闘に慣れておきたかったのです」

 

「別に咎めていないとも、これは失敗は許せないからね。ところで体に埋め込んだ魔力炉の調子はどうだい?」

 

「……問題なく稼働しています、聖魔剣も変わりなく」

 

「うん!それはなにより!君一人に私達の負債を押し付けるのは、申し訳なく思っている。しかしもう君だけが頼りだ」

 

「……わかっています。必ず命令を遂行します」

 

「頼んだよ……さて立香ちゃんにマシュは、何か言いたいことはあるかな?これが最期だ、何があってももう彼と会えることはない。」

 

「では、私から。……どうかカルデアスを破壊してください、私たちは自分達を取ってしまいました、消えるのは怖くて怖くて、そして後悔をしました。だからーー後悔のない選択を、私の分までお願いします。」

 

「……マシュ様」

 

「……カルデアの総意はマシュが言ったから私は言わない。ごめんーー私の間違いの負債を押し付けて、命令のことは大事だけど気楽にね?君らしくがんばって……あとは野菜もしっかり食べて、よく寝てね。」

 

「ーーーはい」

 

「君にこんなこと言うの間違ってるど最後にーーーお母さんって呼んで欲しい」

 

「ーーー。……立香様、それは……俺はあなたの息子ではありません。俺はーーー」

 

「知ってる。君は私たちが作ったデザインベイビー、でも私とカドックの細胞が使われてるから。」

 

「ーーーーーーーーーーすいません。それはできません、ですがーーーーもしすべて終わり、貴方に会えたならその時はーーーその時はお母さんと呼んでもよろしいでしょうか。」

 

「うん!待ってる!」

 

「話は終わったかな?ではそろそろ、お別れだ。旅路はきっと辛くて険しいだろうけど、旅路を楽しんで欲しい。楽しいことも辛いことも全部経験しておいで、いつの私達の所かは分からないけど。あっちについたら手紙を渡すこといいね?」

 

「……はい。行ってきます」

 

「「「行ってらっしゃい!!」」」

 

「行ってしまいましたね」

 

「そうだね……もう泣いて良いよ」

 

「うわーん!マシュ!行っちゃったよ!大丈夫かな!?ちゃんとできるかな!?」

 

「せ、先輩、泣き止んでください。あの子なら大丈夫ですよ」

 

「でも心配だよ!お母さん心配!はっ!今からでも抑止力と契約して……」

 

「先輩?」

 

「いえ!なんでもありません!」

 

「兎に角、私達にできるのは時間を維持することだ。なんとか耐えよう」

 

 

 




という訳でもし二部終章で消えたくないと選択してしまったIFでした
もちろん異聞世界です
この世界のカルデアはオーディール・コールを経験していません
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。