異世界転移してすぐに死にかけた俺、恩人から剣を学んだら才能が開花したので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜 作:寒い111
「エリック!アレス!標的がいたぞ!」
ライナーが咄嗟にしゃがみ、相手にバレないように小さく警告する。
俺たちもライナーに続き、しゃがみ草むらに隠れる。
今回のターゲットは狼の群れだ。
グリスヴァルドの近くが襲われたらしく、クエストが出された。
「依頼内容よりも少ないな。」
「どうする?あんまり近づき過ぎるとバレるぞ。」
「気づかれる前に私の魔法で不意打ちした方が良いんじゃない?」
「私もそれがいいと思う。」
エリックパーティーの皆が話し合う。
今回俺は付いてきてはいるが見守り役みたいな役割だ。
エリックパーティーだけじゃ狼の群れを討伐するのは心配だから付いてきてくれと。
エリック自身に頼まれた。
だから、今回は極力俺は手を出さないようにする。
地上の狼はダンジョンで出てくる
だから俺が出ると殆ど1人で殲滅出来るから、エリックパーティーの経験にならない。
もし、誰かが死にそうになった時だけ俺は助ける事になった。
「よし、これで行こう。」
「よっしゃ!やってやるぜ!」
「アレス!ちゃんと見ててよ!」
「皆さんあまり大き声出さないで・・・」
作戦が決まったようだ。
・・・・・こういう時何を言えば良いか分からないな。
「・・・・お前ら油断するなよ。」
こいつらも初めて会った時よりかは強くなったが、狼の群れを相手にどれくらい戦えるか・・・・
「・・・・・行ってくるよ。」
「ああ、気をつけて・・・・」
エリック達の遠ざかっていく背中を見届け俺も移動する。
「いざって時に援護しやすい場所の移動するか。」
ここだと少し遠いからな。
何かあっても間に合わないだろうし。
ーーーーーーー
「マナ、魔法を頼む。」
「うん。・・・・紅蓮の炎よ。我が手に宿れ。」
魔力が高まり、周りの草木がザワザワと騒がしくなる。
「発動と同時に突っ込むよ。」
「ああ、任せろ!」
「ーー鋭き刃と化し、敵を切り裂け!!」
数匹の狼が魔力の高まりに気づく。
すぐにこちらに向かって走ってくる!
・・・しかし、もう遅い。
「
炎をとなった刃が狼の群れに吸い込まれるように飛んでいく!
ーーー着弾。
ドゴオオン!
「うおおおおお!」
「おらあああ!」
エリックとライナーが、混乱の最中にある狼の群れへと突っ込んでいく!
「へえ結構威力が上がったな。」
1人、違う場所から見守っていたアレスはそんな呟きが漏れる。
リーナの魔法に比べればまだまだ威力はないが、最初の頃に比べれば強くなったし、地上の魔物にはこれくらいでも十分だろう。
リーナとセラは場所を変えてもう一度詠唱している。
悪くない作戦だと思う。
セラは回復魔法専門だし、この人数だと守るのも難しいだろうし、隠しておくのはいい判断だと思う。
ただし、前衛離れすぎるのも良くない。
エリックパーティーの後衛2人はガルドパーティーのは後衛とは違い、近接戦闘ができない。
もし一匹でも後ろに抜ければ・・・・後ろから挟まれればすぐにやられるだろう。
ドゴオオン!!
またもマナの魔法が炸裂する!
「あと少しだ!行ける!!」
「うおおおおらあああ!!!」
エリックとライナーも頑張ってるな。
負傷しても直ぐに隠れているセラからの回復のお陰で、しっかりと動けている。
この調子なら、勝てそうだな。
ワオオオオオオオオン!!!!!
「!?なんだ!?」
目の前の狼達からじゃない!
・・・・これは・・・・後ろ!?
「エリック!ライナー!後ろから狼が来てる!この群れより多い!!!」