異世界転移してすぐに死にかけた俺、恩人から剣を学んだら才能が開花したので冒険者やってます〜成り上がり冒険譚〜   作:寒い111

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エリックパーティーとクエスト②

「エリック!アレス!標的がいたぞ!」

ライナーが咄嗟にしゃがみ、相手にバレないように小さく警告する。

俺たちもライナーに続き、しゃがみ草むらに隠れる。

今回のターゲットは狼の群れだ。

グリスヴァルドの近くが襲われたらしく、クエストが出された。

 

「依頼内容よりも少ないな。」

「どうする?あんまり近づき過ぎるとバレるぞ。」

「気づかれる前に私の魔法で不意打ちした方が良いんじゃない?」

「私もそれがいいと思う。」

エリックパーティーの皆が話し合う。

今回俺は付いてきてはいるが見守り役みたいな役割だ。

エリックパーティーだけじゃ狼の群れを討伐するのは心配だから付いてきてくれと。

エリック自身に頼まれた。

 

だから、今回は極力俺は手を出さないようにする。

地上の狼はダンジョンで出てくる血牙狼(ブラッドファング・ウルフ)よりも数段弱い。

だから俺が出ると殆ど1人で殲滅出来るから、エリックパーティーの経験にならない。

もし、誰かが死にそうになった時だけ俺は助ける事になった。

 

「よし、これで行こう。」

「よっしゃ!やってやるぜ!」

「アレス!ちゃんと見ててよ!」

「皆さんあまり大き声出さないで・・・」

作戦が決まったようだ。

・・・・・こういう時何を言えば良いか分からないな。

「・・・・お前ら油断するなよ。」

こいつらも初めて会った時よりかは強くなったが、狼の群れを相手にどれくらい戦えるか・・・・

 

「・・・・・行ってくるよ。」

「ああ、気をつけて・・・・」

エリック達の遠ざかっていく背中を見届け俺も移動する。

「いざって時に援護しやすい場所の移動するか。」

ここだと少し遠いからな。

何かあっても間に合わないだろうし。

 

ーーーーーーー

 

「マナ、魔法を頼む。」

「うん。・・・・紅蓮の炎よ。我が手に宿れ。」

魔力が高まり、周りの草木がザワザワと騒がしくなる。

「発動と同時に突っ込むよ。」

「ああ、任せろ!」

「ーー鋭き刃と化し、敵を切り裂け!!」

数匹の狼が魔力の高まりに気づく。

すぐにこちらに向かって走ってくる!

・・・しかし、もう遅い。

 

紅蓮の刃(クリムゾンブレード)!!」

炎をとなった刃が狼の群れに吸い込まれるように飛んでいく!

ーーー着弾。

 

ドゴオオン!

 

「うおおおおお!」

「おらあああ!」

エリックとライナーが、混乱の最中にある狼の群れへと突っ込んでいく!

 

「へえ結構威力が上がったな。」

1人、違う場所から見守っていたアレスはそんな呟きが漏れる。

リーナの魔法に比べればまだまだ威力はないが、最初の頃に比べれば強くなったし、地上の魔物にはこれくらいでも十分だろう。

リーナとセラは場所を変えてもう一度詠唱している。

 

悪くない作戦だと思う。

セラは回復魔法専門だし、この人数だと守るのも難しいだろうし、隠しておくのはいい判断だと思う。

ただし、前衛離れすぎるのも良くない。

エリックパーティーの後衛2人はガルドパーティーのは後衛とは違い、近接戦闘ができない。

もし一匹でも後ろに抜ければ・・・・後ろから挟まれればすぐにやられるだろう。

 

 

ドゴオオン!!

またもマナの魔法が炸裂する!

「あと少しだ!行ける!!」

「うおおおおらあああ!!!」

エリックとライナーも頑張ってるな。

負傷しても直ぐに隠れているセラからの回復のお陰で、しっかりと動けている。

この調子なら、勝てそうだな。

 

ワオオオオオオオオン!!!!!

「!?なんだ!?」

目の前の狼達からじゃない!

・・・・これは・・・・後ろ!?

「エリック!ライナー!後ろから狼が来てる!この群れより多い!!!」

 

 

 

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