宮廷の遊撃人   作:らりるれリッター

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第32話 護廷の矜持と遊撃の信念

 

 

「ぎゃあ!!」「ぐあ!!」

 

 

双極の矛こと”燬鷇王(きこうおう)”と磔架(たっか)の破壊を経て、雷山を含めた隊長たちがただ茫然と見つめる中、鬼道衆たちの悲鳴が木霊した。

 

 

「やっと来たか」

「恋次!」

 

 

一護のその声と同時にその場に居た隊長格一同は目線をそちらに向けていた。見ると肩で息をして包帯を身体中に巻き、瀕死の重傷を負いながらもルキアを助けるためにやって来た阿散井の姿があった。

 

 

「はぁ…はぁ…うっ……」

 

「……よし」

 

 

一護はおもむろに抱えているルキアを投げようとする体勢に入った。もちろんその一連の行動が何を意味するかはルキアと阿散井も一瞬察し必死に止めようとしていた。

 

 

「何をするつもりだ貴様……」

 

「待てよ。お前まさか……」

 

「受け取れ!!」

 

「きゃあああああああああああああ!!!!」「バカ野郎!!」

 

 

ドンッ!!ズザアアアァァァ…

 

 

阿散井はルキアと共に後ろに弾き飛んだがルキアを何とか受け止めていた。2人は一護の突然の暴挙に怒りを見せていた。

 

 

莫迦(バカ)者!貴様ぁ!!」

 

「落としたらどうすんだこの野郎!!」

 

「連れてけ」

 

「何……?」

 

「良いからさっさと連れてけよ!死んでも離すなよ!」

 

「…………」

 

 

阿散井は何も言わずにルキアを抱えると来た道を戻るように走り出した。阿散井は一護がこの場に居る全員を足止め、或いは倒してやるという覚悟を汲み取ったのだった。

 

 

「あ、阿散井……」

 

「何を呆けているのだうつけ共!追え、副隊長全員でだ!」

 

 

一方で副隊長たちは一連の流れに気を取られ唖然としいた。

砕蜂はその状況を打開すべく、狐著寺の斬撃を捌きながら唖然としていた副隊長たちに指示を出した。

 

 

ガキンッ!!

 

 

「私と()り合ってるのに随分と余裕そうだね……!!」

 

「くっ……!!」

 

「…………」

 

「はっ」

 

 

元柳斎は雀部に目線を送り、暗に追えと命じた。言葉はなくとも元柳斎の意図を汲んだ雀部は山吹の足止めを中断して阿散井を追い始めた。そしてそれに続くように【二番隊副隊長】大前田希千代、【四番隊副隊長】虎徹(こてつ)勇音(いさね)も続いた。

 

 

「”放電(ほうでん)”!!」

 

 

バチバチバチィ!!

ドゴォォォォォォォォォ!!!!

 

 

雀部を始めとする3人の副隊長が阿散井を追ったのを見た雷山は足止めをしようと動こうとしていたが、元柳斎がその行く手を阻んでいた。

 

 

「……はぁ、少しは自由に動かせてもらえないもんかね」

 

「…………」

 

「何も言わずか。……山吹!!」

 

 

雷山はこの場にいる十四番隊4人の中で唯一自由に動ける山吹に対して、阿散井の援護をするために追従しろと名前を呼ぶことで暗に伝えた。

 

 

「はい!阿散井副隊長にはあたしが同行します!」

 

「ああ、任せたからな!」

 

「”縛道の五十六”『雷鳴光(らいめいこう)』!!」

 

 

山吹は叫ぶと同時に落雷が起こった。それは一瞬の事だったが、山吹はその場から消え失せて見せた。一方の副隊長たちは阿散井に追いつきそうな位置まで来ていた。しかし磔架(たっか)の上から一瞬で移動してきた一護に阻まれ立往生を余儀なくされた。

 

 

「邪魔だ!!」

 

 

大前田のその言葉を前に、一護は斬魄刀を地面に突き刺して見せた。それは斬魄刀を使わずともお前たちを倒せる挑発であり宣戦布告と受け取った3人の副隊長は始解することで一護を排除しようと考えた。

 

 

「”(はし)れ”『凍雲(いてぐも)』」

 

「”穿(うが)て”『厳霊丸(ごんりょうまる)』」

 

「”()(つぶ)せ”『五形頭(げげつぶり)』―――……ぐはっ!!」

 

 

3人が始解すると同時に一護は大前田の懐に入り込み、まずは大前田を掌底で弾き飛ばした。それは大前田の斬魄刀を破壊し、そのままの威力で体まで届くほどであった。

 

 

「ふん!!」

 

 

大前田がやられたのを見て即座に突きを繰り出した雀部だが、簡単に躱され逆にスカイアッパーのような払い手を受け気絶してしまった。

 

 

「そんな……」

 

 

斬魄刀も使わずに2人の副隊長を一瞬にして倒した一護の実力に勇音は驚愕のあまり立ち尽くしていた。しかし、そこは副隊長を任される実力者であり、一瞬で我に返ったが既に遅く、鳩尾を突かれて他2人と同じく気絶してしまった。

 

 

「退いてもらおう、銀華零白」

 

「無駄ですよ。懺罪宮(せんざいきゅう)で思い知ったでしょう?あなたでは私を退かすことはできない」

 

(けい)を撒く手段はある。できれば使いたくはない手段だがな」

 

「何を―――……ッ!!」

 

 

その時、白哉は一瞬にして銀華零の前から消え失せた。銀華零も理解が追い付いていなかったが、同時にこの光景に見え覚えがあった。

 

 

「隠密歩法・四楓の参『空蝉(うつせみ)』、ですか……」

 

 

空蝉(うつせみ)』は相手に残像を見せるほどの歩法であり、すでに白哉の姿は一護の元にあった。白哉が放つ一撃は一護の隙を突いたかと思われたが、一護は簡単に斬撃を受け止めていた。

 

 

「見えてると言ったろ。朽木白哉」

 

 

 

 

 

* * * * * * * * * * * * * * * * * *

 

 

 

 

 

「罪人を連れて逃げたのは副隊長。斬ってすげ替えれば代えは利く、あとでゆるりと捕らえればよい。じゃが、儂が許せぬのはおぬしらじゃ」

 

 

朽木白哉と黒崎一護の戦いの音が辺りに響く中、元柳斎の怒気のこもった声が木霊した。

元柳斎はルキアの処刑阻止の運動から始まった一連の動きと今回、双極の丘で雷山を始めとした【宮廷遊撃部隊】”十四番隊”が起こした反乱に怒りの眼差しを向けていた。

 

 

「雷山悟……いや【宮廷遊撃部隊】”十四番隊”よ。おぬしらは自らが何をやったのか分かっておるのか」

 

「説教か?生憎とそれを聞いているほど暇じゃないぞ」

 

「黙れ!!」

 

 

怒号と共に辺りに元柳斎の強大な霊圧が響いた。その霊圧はもはや下位の隊士なら立つことはすらままならず、狐蝶寺ですら畏怖を感じる程の圧があった。

 

 

「儂はおぬしらを高く買っておった。勝手な行いはすれど、その矜持と護廷を(たが)えぬ者として」

「じゃが、おぬしらはあろうことか反乱紛いの真似をし、極囚を取り逃がした。これが護廷のためとでも申すつもりか」

 

「ああ、結果的には護廷のためだ」

 

「なんじゃと?」

 

 

元柳斎の問いに、雷山はまっすぐと目を見て答えた。雷山が……いや、【宮廷遊撃部隊】全体がある信念の為に行動していると感じた元柳斎は思わず聞き返していた。

 

 

「……今までの行動から事情があることは理解しよう。じゃが、世界の正義を、護廷の名をないがしろにしてまで貫く()の信念などない」

 

「【護廷十三隊総隊長】山本元柳斎重國よ。我々はその立場故にお前たちと対立することもある」

「これが我々にとっての世界の正義、護廷のあり方だ」

 

「……譲らぬか。ならば、覚悟は良いかの【宮廷遊撃部隊】”十四番隊”」

 

 

静かだが重い声が響くと同時に元柳斎の目に殺気が映った。まるでそれが狼煙(のろし)であるかのように元柳斎の超然たる霊圧が解放された。

元柳斎が明らかな戦闘態勢に入ったことで、砕蜂の相手をしている狐蝶寺を除き、雷山と銀華零は斬魄刀を構えた。

 

 

「”覚悟はいいか”か……愚問だな。衝突を恐れているようでは【宮廷遊撃部隊】は【護廷十三隊】の後援部隊とは成り得ない。俺は常々そう言っているだろう」

 

 

『雷山悟』と『 山本元柳斎重國』

”二強”とも称される者同士が本気でぶつかり合おうとしたまさにその時、間に割って2人の死神が現れた。

 

 

「……春水、十四郎」

 

 

その姿を見た元柳斎は思わずその名を口にした。

2人の死神。それは京楽春水と浮竹十四郎だった。2人はこの件の責任は自身らにもあると出てきたのだった。

 

 

「元柳斎殿、この件の責任の一端は自分たちにもあります」

 

「そうそう、それに山じいも雷山隊長もこんなところで本気で戦う気なのかい?」

 

「……それもそうだな。場所くらいは移すか」

 

「いいや、ここは僕たちに任せてもらえないかい?雷山隊長」

 

「京楽の次男坊、お前本気で言ってるのか?」

 

 

京楽から出された提案に思わず雷山は聞き返していた。雷山は京楽と浮竹の実力を高く評価しているが、それでも元柳斎にはまだ及ばないのは明白だった。

そんな彼らが元柳斎とぶつかれば最悪命を落とすことになると考えた。

 

 

「さすがに雷山隊長みたく上手くは戦えないけれど、少しは出来る方だよ。僕も浮竹も」

 

「雷山隊長、形はどうであれ朽木を救おうとしてくれたことの恩を今ここで返したいと考えています」

 

「それに雷山隊長はにとって処刑を阻止することは目的ではなく手段でしょ?だったら、こう言った事は僕らが引き受けるべきだ」

 

「……分かった。死ぬようなへまだけはしないでくれよ。京楽の次男坊、浮竹」

 

「ふっ、よぉし、それじゃあいっちょ逃げるとするか。浮竹」

 

「仙太郎、清音。2人は危ないからここで待っていてくれ」

 

 

京楽は浮竹の肩を掴むとわざとらしくそう言ってのけたと同時に瞬歩で消えた。

雷山が辺りを見回すとすでに元柳斎の姿はなく、白哉と一護、砕蜂と狐蝶寺がそれぞれ戦っている状態であった。

 

 

ガキンッ!!

 

 

「くっ……」

 

「隠密機動総司令官だっけ?さすがには生半可な実力じゃないね」

 

「1つ問う。貴様たち【宮廷遊撃部隊】と言ったか」

 

「名乗ったでしょ?【宮廷遊撃部隊】”十四番隊”が1人、狐蝶寺春麗って」

 

「やはり椿咲隊長と同じ……」

 

 

その時、砕蜂は目の前の狐蝶寺と名乗る死神が椿咲と同じく【宮廷遊撃部隊】”十四番隊”であることを知った。それと同時に数日前に椿咲から言われた、

 

”【宮廷遊撃部隊】は尸魂界(ソウル・ソサエティ)の秩序を乱す行動を起こすことになる”

 

という言葉を思い出していた。あれはこの事を指していたのかと考えると同時に椿咲との約束を守るために全力で阻止することとした。

 

 

「そう言えば、南美ちゃんとは顔見知りだっけね」

 

「ああ」

 

 

砕蜂は刀を弾くと同時に距離を取った。そして隊長羽織を脱ぎ捨てようと手をかけていた。

 

 

「そして椿咲隊長からこうも言われている。私は私の使命を果たすように、とな」

 

「南美ちゃんらしいね。いいよ、全力で来ても」

 

「そのつもり――……」

 

「……?」

 

 

”なんとなく”

 

そんな理由で狐蝶寺と砕蜂はお互いに同じ方向へ目を向けていた。

直後、砕蜂だけがその場から消え失せた。しかし狐蝶寺は見ていた。顔に何かの布を巻き付け覆面としている何者かが、通り抜けざまに砕蜂だけを連れ去るようにしていったのを、

 

 

「……今のってもしかして」

 

 

狐蝶寺は”何者か”が去って行った方向を見てそう呟いていた。狐蝶寺は少し前に椿咲と銀華零から聞いた話で砕蜂を連れて行った人物に1人だけ心当たりがあった。

それは黒崎一護と行動を共にしているはずの四楓院夜一だった。

 

 

「『雫肉唼(みなづき)』、皆さんを治療しますよ」

 

 

その時、雷山は卯ノ花の方へ目を向けていた。

狐蝶寺が立ち尽くす背後では白哉以外でこの場に残る隊長、卯ノ花烈が先の一件で負傷した副隊長たちの応急処置を開始しようとしていた。

 

 

「……一応聞いておくが卯ノ花。お前は俺の相手でもするのか?」

 

「四番隊隊長ともあろうものが、怪我人を差し置いてそんなことはしませんよ」

 

麒麟寺(きりんじ)からの請負か?」

 

「四番隊隊長としての矜持ですよ」

 

「そうか。……卯ノ花、ひとついいか?」

 

「なんでしょう?」

 

「この後すぐ清浄塔居林(せいじょうとうきょりん)に向かってくれないか」

 

「ッ!」

「……何故でしょう」

 

 

そう答える前に卯ノ花は一瞬だけ驚いた表情を見せた。雷山は知る由もなかったが、あることが気になっていた卯ノ花はこの後に清浄塔居林(せいじょうとうきょりん)に向かおうと考えており、雷山から不意にその場所の名前が出たからである。

 

 

「椿咲と浮葉がそこにいてな、負傷していれば治療してもらいたい」

 

「……分かりました。こちらとしても後ほど向かおうと思ってはいましたので」

 

「もしやと思ったが、やはりお前……」

 

 

雷山も卯ノ花が一瞬だけ驚いた表情を見せたことは気付いていた。そして何故椿咲たちがそこに居るのか聞かなかった理由と自身が向かおうと考えていたと答えたことを加味して、卯ノ花も藍染が清浄塔居林(せいじょうとうきょりん)に潜伏していることに勘付いているのだと分かった。

 

 

「……そうだな。卯ノ花にならば、もう話してしまっても構わないか。お前の予想通り藍染惣右介がそこにいる。先に挙げた2人は捕縛に向かってもらっている」

 

「成程、情報をありがとうございます」

「……十三番隊の小椿三席と虎徹三席はどうなさいますか?」

 

 

卯ノ花は元柳斎との戦いに巻き込まないためにと浮竹に置いていかれた2人に声をかけたいた。

2人は顔を見合わせたあと卯ノ花について行くと答えた。

 

 

「行きますよ『雫肉唼(みなづき)』」

 

 

卯ノ花は解放して生物のように変わった自身の斬魄刀の口に倒れている副隊長たち、背中に自身と勇音、小椿と清音を乗せて飛んで行った。

 

 

「八千流ちゃんすごいね」

 

「ええ、私たちほど情報も得られないでしょうに、まさか推測だけで藍染惣右介の潜伏場所を当てるとは」

 

 

「……さすが”初代剣八”だな」

 

「それで私たちはどうすればいいの?」

 

「ここでしばらく様子見になる。朽木ルキアの処刑が阻止されたことで万が一の場合、椿咲たちが藍染を取りこぼした際にどう動くかが分からんからな」

 

「オッケー♪」

 

 

 

-- 瀞霊廷・とある路地 --

 

 

 

「あー、もう!止まってってば!」

 

 

双極の丘で朽木ルキアを受け取った阿散井と雷山の命で付き添っている山吹が一定の距離を保ったままで走っていた。

 

 

「どこの誰だが知らねぇが、ルキアを死んでも離すわけにはいかねぇんだ!そのためにも止まるわけにはいかねぇの分かんだろ!」

 

「だーかーら!あたしは雷山部隊長の命であなたたちを護ろうとしてんの!その護衛対象が走り回ってちゃ、意味ないの!!もう、なんで話が通じないかな!?」

 

「ッ!!」

 

 

阿散井は目の前に立ち塞がる人物を見て立ち止まった。阿散井が止まったことで山吹はようやく追いつくことが出来た。

 

 

「やっと止まった……ってお前は!」

 

 

そこで山吹も立ち塞がる人物に気が付いた。目の前には藍染一派の一人、護廷十三隊九番隊隊長・東仙(とうせん)(かなめ)が立っていたのだ。

 

 

「東仙隊長、なんでこんなところに……」

 

「下がって!!」

 

 

東仙が腕を動かしたのと同時に山吹が阿散井と朽木ルキアを庇う様にして間に割って入った。

 

 

「間違っても動かないでよ。両方とも」

 

 

そう言う山吹からはとてもつない威圧感と霊圧が溢れ出ていた。

 

 

「……なるほど。お前も”十四番隊”という事か」

 

「あたしは【十四番隊(じゅうよんばんたい)第二将(だいにしょう)次鋒(じほう)”】山吹(やまぶき)雷花(らいか)。あんたたちの目的は知ってる。だから、ここで朽木ルキアさんをみすみす渡したりはしない。”炎天(えんてん)渦巻(うずま)け”『炎風(えんぷう)』!!」

 

 

始解すると同時に山吹の斬魄刀は刀身が消え、柄だけの形となった。それを見た東仙は見たことがない形と思うと同時に、目の前の自身以上の霊圧を放っている死神と正面から戦うことは避けた方が良いと判断し短期決戦を狙っていた。

 

 

「……仕方があるまい。予定外の事象だが、この場で処理するとしよう」

 

 

東仙が刀を構えたことで山吹は反射的に身構えた。通常の場合それが正解なのだが、長年の経験から取ったその行動が逆に仇となってしまう、

 

 

「”卍解”――――――

 

 

東仙の”卍解”という言葉が聞こえた次の瞬間には山吹の視界は闇に包まれていた。山吹はしまったと思ったが時すでに遅く、東仙の卍解空間の中に捕らわれてしまった。

 

鈴虫終式(すずむしついしき)閻魔蟋蟀(えんまこおろぎ)』」

 

「やられた……!!」

 

 

山吹は頭では東仙の卍解に捕らわれていると理解していたが、目も耳も霊圧探査すらできないこの状況に身体が追い付いていなかったそしてその背後には東仙が迫っていた。

 

 

『仕方がない。こうなれば……』

 

「さらばだ、十四番隊。これがお前たちの無意味な戦いの結末だ」

 

 

ザシュッ――――――――――!!

 

 

 





炎風(えんぷう)

【十四番隊・第二将”次鋒”】山吹雷花の持つ斬魄刀。

解放すると同時に斬魄刀の刀身が消えて柄だけの格好となる。これは物理的に無くなった訳ではなく、刀が放つ熱気と風が融合することで極限まで刀身が見えにくくなっているためである。
能力は『熱気と風を併せて周囲を焼く』というもの。熱気は相手の皮膚をじわじわと焼く、吸わせて中から焼くなど、多様の使い方がある。また、この熱気は相手の持つ霊力によって体感温度が変わる。
(雷山で70℃ほど、隊長格で100℃~120℃、一般隊士で160℃~200℃くらいになる)
熱と風を操ることから尸魂界(ソウル・ソサエティ)の歴史上でもかなり珍しい”炎熱系”と”風嵐系”の二系統を持つ斬魄刀。
解号は『炎天(えんてん)渦巻(うずま)け』

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