破壊の黒炎   作:ぐちロイド

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第26話 夏の醍醐味 

三勢力会談を目前に控えた、嵐の前の静けさとでも言うべき、抜けるような青空が広がるある日のこと。

 

連は自室のソファで、イザナミから授かった『真説・エクスカリバー』のブレスレットを磨きながら、この世界の希薄な霊子(エーテル)の流れを観測していた。そこへ、部屋の扉をノックもせずに蹴り開けて、シアン色の髪をポニーテールに結ったディーネが飛び込んできた。

 

ディーネ「ねぇ連! 今日は絶好の行楽日和よ! プールに行きましょ、プールに!」

 

連「……断る。なぜ俺が、わざわざ塩素の臭いを嗅ぎに人混みへ行かなきゃならない」

 

ディーネ「あはっ、つれないわねぇ。いいから来なさいって! 『あの方(イザナギ)』も言ってたわよ、『連くんにはたまには日光浴が必要だ』ってね!」

 

ディーネは強引に連の腕を引っ張り、半ば引きずるようにして家を出た。連は溜息をつきながらも、彼女の異常なまでのテンションに押し切られる形で、学園へと向かうことになった。

 

---

 

 

学園のプールサイドに到着すると、そこには既にグレモリー眷属の面々が勢揃いしていた。

リアス、朱乃、小猫、そして新入りのゼノヴィアまでもが、作業用のジャージ姿でデッキブラシを手にしている。

 

リアス「あら、連にディーネ。ようやく来たわね」

 

リアスが額の汗を拭いながら、二人を出迎えた。連は周囲を見渡し、放置されていたせいで藻が張り付いたプールの惨状を見て、さらに眉をひそめる。

 

連「……何の冗談だ。プールに行こうと言われて来てみれば、ただのドブ掃除じゃないか」

 

「くだらん、帰るぞ」と踵を返そうとした連だったが、その背中に柔らかい感触が二つ、同時に押し当てられた。

 

朱乃「まぁまぁ、連。そんなに急いで帰らなくてもいいじゃない? 掃除が終わったら、私たちと一緒に『ご褒美』の時間があるわよ?」

 

朱乃が耳元で艶っぽく囁き、反対側からはディーネが「逃がさないわよ、連!」とがっしりホールドする。さらに、足元では小猫が連の裾をぎゅっと掴み、無言の圧力をかけていた。

 

連「……分かった。離せ。やればいいんだろ、やれば」

 

連が折れると、リアスが満足げに頷いた。

 

 

リアス「コカビエルの件で、学園の施設も色々とガタが来ているの。業者が入る前に、私たちの手で浄化しておきたいのよ。終わったら、貸切で入っていいことになってるから」

 

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男子更衣室。

連が淡々と着替えを済ませている横で、一誠がそわそわと落ち着かない様子で海パンを履いていた。

 

一誠「へへ……。部長のスク水……朱乃さんのビキニ……ゼノヴィアの……。うおぉぉ! 滾ってきたぜぇぇぇ!」

 

一誠の妄想が限界突破した瞬間、彼の左腕にある『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』が勝手に顕現し、どくどくと不気味な脈動を始めた。

 

 

一誠「ちょ、待てドライグ! 今はダメだ! まだ外に出てねえんだよ!」

 

連「……情けない奴だな、一誠」

 

連が呆れたように一誠を見ると、彼の腕からは制御しきれない龍のオーラが、赤黒い霧となって溢れ出している。ドライグも「宿主の性欲が龍の闘争本能を刺激して止まらんのだ……」と諦め混じりに呟いていた。

 

そこへ、「あらあら、大変ねぇ」と、更衣室のカーテンを少しだけ開けて朱乃が顔を出した。

 

一誠「朱乃さん!? 男子更衣室ですよ!」

 

朱乃「いいじゃない、一誠くん。その溢れ出したオーラ、私が『吸って』あげましょうか?」

 

朱乃は一誠に歩み寄ると、その白い指先で籠手をなぞる。一誠の膨大な、しかし不純なエネルギーが朱乃へと流れ込み、彼女の頬が微かに紅潮する。

 

朱乃「んっ……。流石は赤龍帝ね。とっても……濃密だわ……」

 

一誠「ひぃぃっ! 吸われる、吸われるぅぅ!」

 

一誠が腰を抜かしてのけ反るのを横目に、連は無言で更衣室を出た。廊下ではディーネが、「連、遅い! 早くその鍛え抜かれた肉体を見せなさいよ!」と待ち構えていた。

 

---

 

 

掃除は、悪魔の身体能力(と、連の微かな黒炎による殺菌)によって、驚くべき速さで完了した。

藻にまみれていたプールサイドは、今や真夏の太陽を反射して眩しく輝いている。

 

リアス「よし! 全員、着替え完了ね!」

 

リアスの号令とともに、女子メンバーが次々とプールサイドへ現れた。

深紅の髪をなびかせ、真紅のビキニを纏ったリアス。

大和撫子のような佇まいながら、大胆なホルターネックで挑発する朱乃。

小さめのスクール水着を完璧に着こなす小猫。

そして、慣れない水着に戸惑いながらも、圧倒的な肉体美を誇るゼノヴィア。

 

ディーネ「あはっ! 見てよ連、私のこの完璧なプロポーション! あの方(イザナギ様)も『ディーネちゃん、エロすぎるよ』って鼻血出してたわよ!」

 

ディーネは、シアン色の髪と同じ色の極小ビキニを身につけ、連の目の前で一回転してみせる。

連は、自身の肉体を晒すことに興味はなかったが、黒い競泳用パンツ一枚になったその姿は、彫刻のように無駄がなく、右腕の銀のブレスレットが陽光を浴びて神々しく輝いていた。

 

連「……さて。掃除も終わった。ここからは俺の時間だ」

 

連は助走もつけずに、青い水面へと飛び込んだ。

冷たい水が、火照った(あるいは、アザトースの熱を孕んだ)身体を包み込む。水中で目を開けると、そこには地上の喧騒とは無縁の、静謐な青の世界があった。

 

アザトース『……くかか。連よ、たまにはこのような清らかな水も悪くないのう』

 

連の脳内で、アザトースが満足げに笑う。

水面に顔を出すと、一誠が「うおぉぉ! おっぱいパラダイスだぁぁ!」と叫びながらダイブし、それを小猫が冷たい足蹴で沈めている光景が広がっていた。

 

ディーネ「連、こっちに来て! 泳ぎを競いましょう!」

 

リアスが楽しげに手を振る。ゼノヴィアは「これが、悪魔の休息というやつか……」と感心しながら、水面にぷかぷかと浮かんでいる。

 

連は、プールの縁に肘をかけ、その賑やかな光景を眺めていた。

神が死に、魔王が消えた世界。

そんな危うい均衡の上で、彼らは今、この一瞬の「平和」を享受している。

 

ディーネ「あはっ、何黄昏れてるのよ、連」

 

ディーネが泳いできて、連の肩に顎を乗せた。彼女の濡れた髪から滴る水が、連の鎖骨を伝い落ちる。

 

連「……別に。ただ、この静けさがいつまで続くか、考えていただけだ」

 

ディーネ「考えなくていいわよ。壊れたら、また私たちがもっと『面白い壊し方』をしてあげるだけなんだから」

 

ディーネは連の耳元で囁き、ぺろりと舌を出した。

その瞳には、真夏の太陽よりも眩しく、そして深い「混沌」の光が宿っていた。

 

三勢力会談を目前に控えた、束の間の休日。

駒王学園のプールには、黄金の聖剣使いと漆黒の魔女、そして龍の力を宿した悪魔たちの笑い声が、空高く響き渡っていた。

 

転スラの二次創作主人公でやって欲しい種族は?

  • 精霊
  • フェンリル
  • ドラゴン
  • 吸血鬼
  • 上位悪魔
  • その他(他作品とのクロスオーバー)
  • その他(コメントで書いて下さい)
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