破壊の黒炎   作:ぐちロイド

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第3話 決着と模擬戦争

教会の屋根が吹き飛び、兵藤一誠の叫びが夜空に消える。

 

 

一誠「アーシアを……返せッ!!」

 

 

一誠の『赤龍帝の籠手』が赤く脈動するが、神器を奪い絶大な力を得たレイナーレは、嘲笑と共に光の槍を構えた。

 

 

レイナーレ「無駄よ、下級悪魔! この神器の力があれば、私は神にも――」

 

 

その言葉は、上空から降り注いだ「絶対的な死」によって遮られた。

 

 

連「――喋りすぎだ。反吐が出る」

 

 

漆黒の流星となって戦場の中心に舞い降りた俺は、着地の衝撃と共に地を割り、双銃形態『冥星(ダーク・スタァ)』の銃口をレイナーレの眉間に突きつけた。

 

 

レイナーレ「……ッ!? 誰よあんた、邪魔を――」

 

 

連「消えろ」

 

 

言葉と同時に引き金を引く。

左銃から放たれた「凍てつく闇の炎」がレイナーレの半身を瞬時に氷結させ、右銃から放たれた「全てを貫く光の炎」がその氷を粉々に砕く。

一誠たちが数分かけても届かなかった致命傷を、俺は瞬き一つで与えた。

 

 

レイナーレ「あ、あ、あああぁぁぁっ!? 私の、私の翼が! 神器がぁ!!」

 

 

連「特性:虚無の黒炎。お前の存在そのものを燃料にして燃え続ける呪いだ。再生も、神の慈悲もここにはない」

のたうち回るレイナーレ。彼女が奪ったアーシアの神器が、黒炎の侵食によって強制的に分離し、宙に浮く。俺はそれを一誠の方へと蹴り飛ばした。

 

 

連「兵藤! それを持ってアーシアのところへ行け。……この女の『処理』は俺がやる」

 

 

 

レイナーレを文字通り「消滅」させようとしたその時、教会の瓦礫を蹴散らして銀髪の狂人が飛び出してきた。

 

 

?「ヒャーッハハハ! 傑作だぜ! 堕天使の姉ちゃんが、聞いたこともねぇ黒い火だるまになってやがる!!」

 

 

フリード・セルゼン。バチカンを追放された狂信的な迷い祓魔師が、光り輝く剣を振り回しながら俺に斬りかかる。

 

 

フリード「おいおいそこのイケメン! その火遊び、俺様の聖剣(エクスカリバー)でも消せるのかよぉ!?」

 

 

俺は『冥星』を消滅させ、代わりに右腕を虚空に突き刺す。

 

 

連「いいタイミングだ、フリード。……ちょうど『実験』をしたかった」

 

 

連「――形態変化:大剣形態『鴉焔(カラス・フレア)』」

 

 

俺の背中に、天使の白翼と悪魔の黒翼が同時に展開される。相反する二つの力が黒炎によって無理やり融合し、巨大な黒い大剣となって俺の右手に握られた。

 

 

フリード「な、なんだぁ……!? その気味の悪いプレッシャーは……!」

 

 

フリードの顔から余裕が消える。

俺は一歩、地を踏みしめた。それだけで床の石材が分子レベルで崩壊し、重圧(プレッシャー)が教会全体を押し潰す。

 

 

連「これを見ろ。これが、理(ことわり)を破壊する力だ」

【特殊能力:混沌の共鳴(カオス・レゾナンス)】

 

 

 

俺の魂が武器と共鳴し、大剣の刀身が数倍に膨れ上がる。黒炎はもはや火ではなく、空間そのものをドロドロに溶かす「虚無の塊」へと変貌していた。

 

 

フリード「あ、あが……体が動かねぇ……。神よ、俺は、俺はぁ!!」

 

 

連「神の名を呼ぶな。――『虚無を穿つ一閃(ゼロ・ディバイド・バースト)』」

 

 

一閃。

音も、衝撃波もなかった。ただ、俺の剣が通った軌跡上の「事象」がすべて消え去った。

フリードが持っていた聖剣の模造品も、彼の狂気も、そして彼自身の存在も。

 

 

フリード「……あ」

 

 

フリードが最後に発した言葉は、それだけだった。

彼が立っていた場所には、ただ虚空が広がり、侵食し続ける黒炎の残り火が雨に打たれてチリチリと音を立てているだけだった。

連「……ふん。実験台にもなりゃしないか」

 

 

俺は大剣を消し、静かに背中の翼を収める。

背後では、一誠がアーシアを抱きかかえ、リアスたちが驚愕の面持ちで俺を見つめていた。

 

 

リアス「暁連……あなた、一体何者なの……」

 

 

リアスの震える声に、俺は一度も振り返らずに教会の出口へと歩き出した。

連「言っただろ。俺は協力者だ。……ただし、俺の『炎』が届く範囲に立ち入るな。すべてを焼き尽くしちまうからな」

 

 

雨の中、俺の足元では、まだ世界を否定し続ける黒炎が静かに揺らめいていた。

 

 

 

 

教会での一件から一夜。オカルト研究部の部室には、不快なほどに熱く、傲慢な魔力が充満していた。

 

 

?「――やはり、俺の愛しいリアス。君のような高貴な女には、俺こそが相応しい」

 

 

黄金の髪をなびかせ、成金のような白いスーツに身を包んだ男。フェニックス家次期当主、ライザー・フェニックスがソファにふんぞり返っていた。

俺は部屋の隅で壁に背を預け、紅茶を啜りながらその茶番を眺めていた。

一誠は、昨日救ったばかりのアーシアを守るように立ち、怒りに震えている。

 

 

一誠「ふざけんな! アーシアを、リアス部長を……モノみたいに言うんじゃねぇ!」

 

 

ライザー「はっ、下級悪魔が。僕の『不死身』の炎の前に、そんな玩具(籠手)で何ができる?」

 

 

ライザーの蔑むような視線。一誠が殴りかかろうとしたその時、部屋の空気が一変した。

魔法陣から現れたのは、銀髪を編み込み、メイド服に身を包んだ最強の『女王(クイーン)』こと、グレイフィア・ルキフグス。

 

 

グレイフィア「双方、控えなさい。……魔王サーゼクス様より伝言です。この縁談、実力で決着をつけなさいと」

 

 

彼女が提示したのは、悪魔同士の模擬戦争――レーティングゲーム。

 

 

ライザー「面白い。一週間だ、リアス。一週間後、僕が君を絶望の淵から救ってやろう」

 

 

ライザーは勝ち誇った顔で俺の横を通り過ぎようとする。だが、彼はふと足を止め、俺を睨みつけた。

 

 

ライザー「……おい。お前、さっきから不愉快な匂いがするな。ゴミのような混血の分際で、僕をそんな目で見下ろすな」

 

 

連「見下ろしてはいないさ。ただ、お前のその『再生の炎』……。俺の黒炎で焼いたら、どんな悲鳴を上げるのか興味があるだけだ」

 

 

俺が冷たく言い放つと、ライザーの顔に青筋が浮かぶ。だが、グレイフィアの鋭い一瞥により、彼は舌打ちをして部屋を去った。

 

 

グレイフィア「暁さん。……あなたも、グレモリー様の力添えをしてくださるのですか?」

 

 

グレイフィアの問いに、俺はカップを置いた。

 

 

連「同盟者としてな。一誠だけじゃ、あの不死鳥の羽は毟れない」

 

 

 

 

 

転スラの二次創作主人公でやって欲しい種族は?

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