破壊の黒炎   作:ぐちロイド

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ここからクライマックスです!!!


第39話 神託:終焉の幕開け 絶望の開戦:魔女の腐食

 

空を焼き、空間を欠落させた漆黒の閃光――『冥星・極光消失(ブラックアウト・エンド)』が収束したとき、そこには無残な光景が広がっていた。

 

白銀の鎧は見る影もなく粉砕され、ヴァーリ・ルシファーは地に伏していた。魔王の血筋も、白龍皇の誇りも、連が放った「虚無」の前では、ただの脆い硝子細工に過ぎなかった。

 

ヴァーリ「……が、は……っ。……これ、が……『外側』の……力、か……」

 

ヴァーリが血を吐きながら、虚空を掴もうとする。その瞳から光が消えかけようとしたその時、上空の空間が歪み、一人の男が金色の雲に乗って舞い降りた。

 

美猴「おっと……これはまた、派手にやられたもんだな。ヴァーリ、お前がここまで無様に転がされるなんて、計算外だぜ?」

 

如意棒を肩に担ぎ、不敵な笑みを浮かべる男――初代孫悟空の血を引く、美猴(びこう)。『禍の団(カオス・ブリゲード)』の英雄派、その一翼を担う強者が、仲間の回収に現れたのだ。

 

だが、連は冷徹な眼差しを美猴に向け、手にした双銃『冥星』を消滅させると、吐き捨てるように言った。

 

連「……遅かったな。そのゴミは、俺が今殺した」

 

美猴「……あ?」

 

美猴の笑みが消える。彼は雲から飛び降り、動かなくなったヴァーリの傍らに膝を突いた。呼吸はない。魔力も、魂の拍動さえも、アザトースの闇に飲み込まれ、完全に消失している。

 

美猴「……おいおい、冗談だろ。こいつは『最強』のはずだぜ? それを……こんな、どこの馬の骨とも知れねえガキが……」

 

美猴の全身から、闘戦勝仏の末裔としての荒々しい神気が溢れ出す。如意棒が共鳴するように唸りを上げた。

 

美猴「……暁連、と言ったか。てめえ……よくもヴァーリを。ただで済むと思うなよ?」

 

連「……ふん。怒っているのか? だったら、その『禍の団』とやらを全勢力連れてこい。英雄派だろうが神格級だろうが、まとめて相手をしてやる。……この世界ごと、塵にしてやるからな」

 

連の挑発は、もはや傲岸不遜という言葉すら生温い。

美猴は怒りに顔を歪め、如意棒を地面に叩きつけた。

 

美猴「……いいだろう。そこまで言うなら、望み通りにしてやる。全勢力だ……。オーフィス様の名の下に、貴様という存在をこの宇宙から消し飛ばしてやるッ!!」

 

美猴はヴァーリの亡骸(あるいはその残滓)を抱え、空間の裂け目へと消えていった。

 

---

 

静寂が戻った戦場。だが、その静寂は不気味なほどに重く、冷たい。連が一人、夜空を見上げたその時――。

 

脳内に、銀鈴を転がすような、それでいて奈落の底から響くような、妖艶で絶対的な声が響き渡った。

 

イザナミ『――時は満ちた。連よ。』

 

イザナミの神託。

連の右腕のブレスレットが黄金に輝き、左腕の漆黒の鱗が狂喜するように逆立つ。

 

イザナミ『この世界は十分に腐り、熟した。……偽りの平和、偽りの神話。それらすべてを殺し、壊し、すべてを無に帰すがいい。……貴方が歩く道に、命の灯火は不要。……さぁ、始めなさい。妾の愛した、終焉の儀式を。』

 

連の瞳が、黄金色から、一点の光も通さない完全な「虚無の黒」へと染まった。

彼はゆっくりと視線を落とし、近くで立ち尽くしていたディーネを見た。

 

連「……ディーネ」

 

ディーネ「あはっ! 聞こえたわ、連。……ようやく、この退屈な『ごっこ遊び』が終わるのね?」

 

ディーネが狂おしいほどに艶やかな笑みを浮かべ、連の前に跪く。彼女のシアン色の瞳には、破壊への渇望だけが宿っていた。

 

ディーネ「指示を。……私の愛する、黄泉の王」

 

連「……手始めだ。そこにいる、リアス・グレモリーとその眷属たちを始末しろ。……ミカエルやサーゼクスも、邪魔をするなら殺していい」

 

連の冷徹な命令に、ディーネの背後から巨大なシアン色の翼が展開された。

彼女の実力は、連とのスパーリングに耐えうるほどに高められている。この世界の魔王や天使の幹部クラスなど、彼女にとっては、腐食させるのに数秒もかからない獲物に過ぎない。

 

ディーネ「あははっ! 了解よ、連! ……ねぇ、リアス? 悪いわね。……あんたたちの『青春』、私が今から、真っ黒に腐らせてあげるわ!!」

 

---

 

 

リアス「な……ッ!? 暁くん、何を言っているの!?」

 

リアスが悲鳴に近い声を上げる。つい先ほどまで共に戦い、平和を勝ち取ったはずの仲間からの、突然の死刑宣告。一誠を抱えた朱乃も、剣を構えたゼノヴィアも、その言葉の意味を理解できずに硬直していた。

 

一誠「……連。……冗談、だろ? ……おっぱい、守るんじゃ……なかったのかよ……」

 

意識を失いかけていた一誠が、虚ろな目で連を見上げる。

だが、連は一瞥もくれなかった。

 

連「……おっぱい、か。……そんなゴミのような執着、虚無の前では何の意味もなさない。……死ね、赤龍帝。お前はもう、俺の玩具にすらなれない」

 

リアス「……っ、全員、構えなさい!!」

 

リアスの叫びと同時に、ディーネが動いた。

シュンッ、という音さえ置き去りにして、ディーネが小猫の目の前に現れる。

 

ディーネ「――『腐食の吐息(エロージョン・ブレス)』」

 

小猫「……ッ!?」

 

小猫がガードを固める間もなく、彼女の周囲の空気がシアン色の霧へと変わる。触れただけで鋼鉄すら溶かす、因果を腐らせる毒。小猫の仙術による防御壁が、一瞬でボロボロと崩れ落ちていく。

 

朱乃「小猫ちゃん!!」

 

 

朱乃が雷光を放つが、ディーネはそれを片手で受け止め、逆に雷のエネルギーを「腐食」させて黒い煤へと変えた。

 

ディーネ「無駄よ、雷光の巫女。……あんたたちの魔法も、聖力も、この『黄泉の風』の前では、ただの肥やしに過ぎないんだから!」

 

ディーネの指先から放たれた腐食の奔流が、旧校舎の残骸を飲み込み、リアスたちを絶望の淵へと追い詰めていく。

 

サーゼクスやミカエルが割って入ろうとするが、連がその場に立つだけで、彼らの足元には黒炎の境界線が引かれた。

 

連「……動くな、王共。……これは、俺たちがこの世界に下す『審判』だ。……一歩でも動けば、まずお前たちの首から落としてやる」

 

連の左腕から放たれる圧倒的な殺圧。

神託を受けた「神の代行者」としての連は、もはやヴァーリと戦っていた時とは次元が違った。

 

駒王学園。

かつて平和を誓い合ったその場所は、今、暁連とディーネという二柱の死神による、凄惨な処刑場へと変貌しようとしていた。

 

黄金の光は消え、世界は漆黒の闇に包まれる。

すべてを無に帰すための、真の終焉が、今始まった。

 

 

転スラの二次創作主人公でやって欲しい種族は?

  • 精霊
  • フェンリル
  • ドラゴン
  • 吸血鬼
  • 上位悪魔
  • その他(他作品とのクロスオーバー)
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