破壊の黒炎   作:ぐちロイド

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これにて破壊の黒炎は完結します。最後まで読んでくださってありがとうございました!。

この後はワンピースの方を書きながら転スラの設定等を考えていこうと思っています。
アンケートは序盤ドラゴンが圧倒的だったのですが中盤からフェンリルが急上昇してきて結果主人公の種族はフェンリルに決定しました。


第42話 黄泉の宮殿:静寂の支配者 旧世界の残滓:永久の断罪

かつて「世界」と呼ばれた場所には、もう太陽も、青い空も、騒がしい人間たちの営みも存在しない。

 

物理法則、因果律、そして幾多の神々が築き上げてきた神話体系のすべては、暁連が放ったアザトースの深淵によって飲み込まれ、一度完全に崩壊した。熱力学の第二法則さえも無視した絶対的な虚無のあと、そこに再構築されたのは、生者の温もりを一切排除した、静謐で、冷徹で、そして完璧な**「黄泉の理」**であった。

 

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新しく構築された世界の中心、かつて駒王学園があった場所には、天を突くほどの漆黒の巨塔が聳え立っている。その頂上、星さえも流れない永久の夜に包まれた玉座の間。

 

中央の最も高い座には、この世の唯一神として君臨する**イザナミ(暁波)**が、豪華絢爛な、しかし触れれば魂を凍らせるほど冷たい和服を纏って座していた。彼女の瞳には、かつての慈愛の欠片もなく、ただ己が創り出した「無」の世界への満足感だけが満ちている。

 

イザナミ「……ああ、連。聞こえますか? この素晴らしい静寂を」

 

イザナミの傍ら、一段低い玉座に座るのは、全身を漆黒の鱗と黄金の紋様に縁取られた鎧で包んだ**暁連**。彼は常に「禁手(バランス・ブレイカー)」を超越したアザトースの化身としての姿を維持し、右腕には『真説・エクスカリバー』、左腕には魔器『アザトース』を携えている。

 

連「……ええ、母上。耳障りな羽虫の羽音も、偽りの神々の祈りも、すべて消え去りました」

 

連の声は、もはや人間の感情を宿していない。彼は唯一神イザナミの意志を執行する**「唯一の王」**。かつて一誠やリアスたちが必死に守ろうとした世界を、彼はその手で灰にし、この新しい秩序の礎としたのだ。

 

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ディーネ「あははっ! 本当に、最高の景色ね! あんなに五月蝿かった天使も悪魔も、今はみんな私の足元で、綺麗な黒い炭になって転がっているんだから」

 

玉座の階段に腰掛け、連の膝に甘えるように寄り添っているのは、補佐官としての地位を得た**ディーネ**だ。彼女のシアン色の瞳は、かつてないほど爛々と輝いている。彼女の背中の翼は、今や触れるものすべてを概念から腐らせる「黄泉の風」そのものへと変貌していた。

 

ディーネ「ねぇ連、次はどの『残骸』を掃除しに行こうかしら? まだ次元の隙間に、隠れている鼠がいるかもしれないわよ?」

 

連「……必要ない。この世界の理から外れたものは、アザトースの重圧によって自然に消滅する。生き残れるのは、黄泉の住民として再定義された者だけだ」

 

連が冷淡に言い放つと、ディーネは「それもそうね」と可笑しそうに笑い、連の左腕の鱗に唇を寄せた。

 

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この再構築された世界において、かつての三勢力や神話の神々に「死」という救済は与えられなかった。

連は、彼らの魂を完全な消滅から一歩手前で止め、黄泉の柱の装飾として、あるいは宮殿の影として、永遠に「己の無力」を噛み締める存在へと変えたのだ。

 

宮殿の回廊には、石像と化したサーゼクスやミカエルの姿がある。彼らの意識は、連が構築した虚無の監獄の中に閉じ込められ、自分たちが守れなかった世界の残骸を、永遠に見せ続けられている。

 

かつて「乳龍帝」と持て囃された兵藤一誠の魂もまた、連の足元に広がる影の海の中で、二度と浮き上がることのない沈殿物となっていた。

 

連「……一誠。お前の愛した『絆』とやらが、この永遠の闇の中でどれほどの価値があるか、精々考えるがいい」

 

連は、かつての友が沈む影を無造作に踏みしめ、イザナミへと視線を戻した。

 

---

 

 

イザナミ「連。妾の可愛い、たった一人の息子よ。……貴方は、この世界で何がしたいですか?」

 

イザナミが、白く細い指で連の頬を撫でる。その触球は、かつての母としての温もりではなく、絶対的な支配者の冷徹さを伴っていた。

 

連「……何も。俺はただ、貴方の隣で、この静寂を永遠に守り続けるだけです。……それが、俺に与えられた唯一の理(ことわり)ですから」

 

連がその手に触れ、口づけを落とす。

その瞬間、宮殿の窓から見える「外」の世界で、巨大な黒い太陽が昇った。光を放つのではなく、周囲のわずかな残光さえも吸い込む、終焉の象徴。

 

世界は、暁連という異分子によって一度殺され、イザナミという神によって「無」として完成された。

そこには、正義も悪も、希望も絶望もない。

ただ、神と王、そして死を司る魔女が織りなす、完璧な調和(カオス)があるだけだ。

 

連「……さぁ、ディーネ。祝杯の準備を。……神話の幕引きは、もう終わった。これから始まるのは、俺たちが綴る、終わりのない夜の物語だ」

 

連が立ち上がり、魔剣を鞘に納める。

その背後で、ディーネがシアン色の魔力を花火のように弾けさせ、イザナミの艶然とした笑い声が、虚無の世界の隅々まで響き渡った。

 

ハイスクールD×Dという物語は、ここで完結した。

情熱とエロス、そして絆に溢れた少年たちの物語は、一人の「外側」の王の手によって、最も美しく、最も残酷なバッドエンドへと書き換えられた。

 

暁連は、唯一神イザナミの影として、そしてこの無の世界を統べる絶対者として、永遠にその座を降りることはない。

 

 

転スラの二次創作主人公でやって欲しい種族は?

  • 精霊
  • フェンリル
  • ドラゴン
  • 吸血鬼
  • 上位悪魔
  • その他(他作品とのクロスオーバー)
  • その他(コメントで書いて下さい)
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