破壊の黒炎   作:ぐちロイド

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第5話 レーティングゲーム

異空間に構築された「偽りの駒王学園」。

レーティングゲームが開始され、校内には爆音と魔力の衝突が響き渡る。一誠やキバたちがライザーの眷属相手に奮闘する中、俺は屋上の給水塔の上で、夜風に吹かれていた。

 

 

朱乃「あら、本当に手を出さないのね。リアスが泣いちゃうわよ?」

 

 

通信機から聞こえるのは、戦場を飛び回る朱乃の艶っぽい声だ。

 

 

連「言っただろ、朱乃。俺はあいつが詰んだ時の『切り札』だ。それに……真打ち(ライザー)が、俺を放っておくはずがない」

 

 

その予感は的中した。

直後、目の前の空間が爆発的な火柱と共に弾け、黄金の炎を纏った男――ライザー・フェニックスが姿を現した。

 

 

ライザー「見つけたぞ、鼠。……昨日からその澄ましたツラが気に食わなかったんだ。ここでその生意気な瞳ごと、焼き尽くしてやろう!」

 

 

連「……鼠、か。不死鳥の癖に、随分と目が悪いんだな」

俺は立ち上がり、右腕に溜まっていた「過負荷」を一気に解放した。

 

 

 

連「来い、アザトース。……理を破壊し、境界を壊滅させるは我が意志」

 

 

俺の影が爆発的に膨れ上がり、周囲の光を全て飲み込み始めた。

漆黒の炎が全身を包み込み、硬質な鎧へと変質していく。背中からは、天を隠すほどの12枚の闇の翼が展開された。

 

 

連「顕現せよ――『極夜の破滅龍騎士(ナイトメア・オーバーロード)』」

 

 

ライザー「な……なんだ、その禍々しい姿は!? 神滅具の禁手だと!?」

 

 

戦慄するライザーに向け、俺は一歩踏み出す。それだけで、彼が展開していた「不死身の炎」が霧散した。この形態の特性は『事象の破壊』。あらゆる法則を無視し、存在そのものを削り取る。

 

 

ライザー「ぐ、があぁぁぁッ!?」

 

 

俺の一振りが、ライザーの右腕を掠める。

通常なら一瞬で再生するはずの傷口が、黒い残り火に侵食され、ドロドロに溶け落ちていく。

 

 

ライザー「な、なぜ再生しない!? 僕は不死身のフェニックスだぞ!!」

 

 

連「『再生する』という事象そのものを壊したんだよ。……まだやるか? お前の全存在、ここで煤にしてやってもいいんだぞ」

 

 

圧倒的な蹂躙。ライザーは恐怖に顔を歪め、命からがら戦線から離脱していった。

だが、俺は追わなかった。……いや、追えなかった。

初めての禁手による「存在の摩耗」が激しく、俺の視界は一時的に暗転した。

 

 

俺が体勢を立て直している間に、戦況は悪化していた。

俺に痛めつけられ、逆上したライザーは執拗にリアスを追い詰め、ついに彼女を降伏(リタイア)へと追い込んでしまう。

式典の真っ只中。ライザーとの強制的な結婚式が行われようとするその場所へ、ボロボロになった一誠が乱入した。

 

 

一誠「リアス部長を……返せぇ!!」

 

 

だが、下級悪魔の一誠では、ライザーに掠りもしない。

一誠は、自らの左腕に宿る赤龍帝(ドライグ)に叫ぶ。

 

 

一誠「腕でも足でも、魂でもなんでもくれてやる! 力を……アイツをぶっ飛ばす力を貸せ!!」

 

 

『――赤龍帝の贈り物(ブーステッド・ギア・ギフト)』

 

 

一誠が自らの左腕を龍へと捧げる代償を払い、真紅の鎧――禁手(バランス・ブレイカー)を無理やり引きずり出すのを、俺は物陰から静かに見守っていた。

 

 

連(……いい覚悟だ、兵藤一誠。お前が運命を繋いだなら、俺はその運命を阻む『不死』の概念を……今度こそ、完全に焼き切ってやる)

 

 

俺の右手に宿る黒炎が、一誠の放つ赤い光と共鳴し、再び激しく咆哮した。

 

 

 

一誠が命を懸けて発動した『赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイル・メイル)』による捨て身の一撃。彼の魔力は瞬く間に枯渇し、鎧が解除される。ボロボロになった一誠は、憎きライザーに一矢報いることに成功したが、勝敗はまだ決していなかった。

 

 

ライザー「……ぐ、はっ……ま、まさか……この俺に、傷を……」

 

 

ライザー・フェニックスは、不死身の炎で傷を癒し始める。その光景は、一誠の命懸けの覚悟を無下にするかのようだった。

 

 

連「……終わりだ」

 

 

静寂を切り裂き、再び俺――暁連が戦場に舞い戻った。背には『極夜の破滅龍騎士(ナイトメア・オーバーロード)』の12枚の翼。

 

 

連「お前はもう用済みだ、不死鳥」

 

 

ライザー「なっ……お前はさっきの!?」

 

 

俺は『大剣形態(バスター・ソード)』を顕現させ、黒炎の質量を物理的な破壊力に変換する。

 

 

連「貴様のような甘ったれた坊ちゃんには、存在そのものが消える『死の恐怖』が必要だ」

 

 

一閃。ライザーは回避しようとするが、俺の剣が通った軌跡の「空間」が事象ごと崩壊し、彼の逃げ場を塞ぐ。

 

 

ライザー「や、やめ……!! まだ、ゲームは終わってない! 俺は、俺は勝つんだぁぁぁ!!」

 

 

連「これはゲームじゃない。断罪だ」

 

 

俺の剣先から放たれた黒炎がライザーの全身を包み込む。それは単なる炎ではない。「存在」を燃やし尽くす『虚無の火』。彼の誇る不死身の再生能力は、発生した傷を治すどころか、存在の根源から蝕まれていく。

 

 

ライザー「ぎ、ぎゃあぁぁぁぁぁぁっ!! た、助け……て……」

プライドの高いフェニックスが、初めて見せた恐怖と絶望の表情。その叫びが、異空間の空気にこだまする。俺は冷徹にその様子を見届け、ライザーの意識が完全に途絶えたところで剣を収めた。

 

 

グレイフィア「……勝者、リアス・グレモリー眷属」

 

 

 

 

 

 

グレイフィアの静かな宣言が響き渡った。

 

転スラの二次創作主人公でやって欲しい種族は?

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  • その他(他作品とのクロスオーバー)
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