破壊の黒炎   作:ぐちロイド

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第6話 レーティングゲーム後

勝負が決した直後、上空に巨大な魔法陣が展開し、現れたのは現魔王サーゼクス・ルシファーだった。

 

 

サーゼクス「見事な闘いだった。……特に、君」

 

 

サーゼクスの視線は、リアスでも一誠でもなく、禁手を解いた俺に注がれていた。

 

 

サーゼクス「天使と悪魔の混血にして、神滅具『終焉を刻む黒炎の魔剣』の適合者。『極夜の破滅龍騎士』……実に興味深い力だ。君のような規格外の存在は、今の悪魔界には貴重な戦力となる」

 

 

魔王は穏やかな笑みを浮かべ、俺をスカウトしようとする。

 

 

サーゼクス「私の直属として来ないか? 君の力に見合った、高位の戦場を用意しよう」

 

 

だが、俺はすぐに首を横に振った。

連「断る。俺は誰の下にもつかない。俺の炎は、あんたらの作った『理』すら焼き尽くすためのものだ。……俺は、俺の意志で戦い、俺の意志でここにいる」

 

 

サーゼクス「……ふふ、実に傲慢で、実に素晴らしい。君の意志、しかと受け取った。いつでも気が向いたら連絡をくれ」

 

 

魔王はそれ以上追及せず、潔く引き下がった。

 

 

 

レーティングゲーム後、リアスたちの日常が戻ってきた。

リアスは婚約破棄に成功し、一誠は英雄扱い。だが、俺とリアス、そして朱乃の関係は決定的に変化していた。

 

 

リアス「連、あなた……昨日から私の視線を避けてない?」 

 

 

部室で、リアスが頬を膨らませて詰め寄ってくる。

俺は涼しい顔で、彼女のデスクの端に座り、紅茶を啜る。

 

 

連「避けてないさ、リアス。ただ、あんまり俺に近づくと、その『王女様』のメッキが剥がれると思ってな。……俺は、お前の可愛い手駒じゃない、対等な協力者だ」

 

 

リアス「くっ……!」

 

 

リアスが悔しそうに唸る。以前なら許されなかったこの態度も、あのレーティングゲームでの「絶対的な力」を見せた今、彼女は強く出られない。

その様子を、隣で微笑みながら見守っている姫島朱乃。

 

 

朱乃「ふふ、部長ったら、連に翻弄されてるのね」

 

 

彼女は俺の隣に寄り添うように立ち、俺の右腕にそっと触れる。

 

 

朱乃「連。次の『お仕置き』は、私の部屋で二人きりってのはどう? ここじゃ落ち着かないもの」

 

 

俺は朱乃を見つめ、少しだけ口角を上げた。

 

 

連「……いいだろう。ただし、俺の『炎』が暴走しても、泣き言はなしだ」

 

 

リアスが唖然としているのを他所に、俺と朱乃は互いに意味深な笑みを交わす。

悪魔、天使、神滅具……。この歪んだ世界で、俺は俺の居場所を、俺の意志で築き上げていく。理(ことわり)の外側で、物語はまだ始まったばかりだ。

 

 

朱乃の誘いに、部室の空気は一気に沸騰した。

顔を真っ赤にして絶句するリアスを尻目に、俺は朱乃と共に旧校舎を後にする。

 

 

連「……本気か、朱乃。俺の炎に触れれば、あんたのその『穢れ』すら焼き切っちまうぞ」

 

 

人気のない渡り廊下。俺の右腕に絡みつく朱乃に、低く問いかける。

朱乃は一瞬、その端正な顔立ちに自嘲気味な笑みを浮かべたが、すぐに妖艶な光を瞳に宿した。

 

 

朱乃「ええ、構わないわ。……むしろ、焼いてほしいの。この忌々しい血も、堕天使の因縁も。連、あなたのその容赦ない炎だけが、私を自由にしてくれる気がするのよ」

 

 

彼女が求めているのは、救済ではない。自身の存在を根底から否定しかねないほどの、圧倒的な「破壊」だ。

俺は彼女の顎をクイと持ち上げ、その潤んだ瞳を見つめ返す。

 

 

連「いいだろう。……だが、俺は優しくない。あんたの心の奥底まで、黒炎で暴いてやる」

 

 

その時、俺たちの間に割り込むように、一人の少年が息を切らして駆け込んできた。

兵藤一誠だ。

 

 

一誠「連! 朱乃さん! ……遊んでる場合じゃねえんだ! 街の境界線に、見たこともねえバケモノが現れたって!」

 

 

一誠の左腕、ブーステッド・ギアが不気味な共鳴音を鳴らしている。

俺は朱乃から手を離し、視線を窓の外、ハートランドの夜景へと向けた。

 

 

連「……境界線の侵犯か。サーゼクスが言っていた『戦場』が、向こうからやってきたらしいな」

 

 

 

 

朱乃「連、行くわよ。あなたのその力、また私に見せて頂戴?」

 

 

朱乃はいつもの優雅な仕草で髪を整え、雷光を纏う。

協力者として、俺はリアスの許可を待つこともなく、戦場へと跳んだ。

現場には、既にリアスと木場、小猫が展開していた。

対峙するのは、白い法衣に身を包んだ「はぐれ」ではない――正真正銘、天界からの刺客。それも、禁忌とされる「人工聖剣」を手にした狂信者たちだ。

 

 

?「悪魔共め、神の理を乱す黒き炎を差し出せ! その少年こそ、世界の均衡を壊す呪いだ!」

 

 

刺客のリーダーが聖剣を振りかざす。その光は一誠を怯ませるが、俺にとってはただの「燃料」に過ぎない。

 

 

連「呪い、か。……よく言った。だが、神が作った『理』なんてものは、俺がこの手で書き換えてやる」

 

 

俺は右手を空に掲げる。

神滅具――『終焉を刻む黒炎の魔剣』。

大剣形態を顕現したその刃は、周囲の光を全て吸収し、絶対的な静寂をもたらした。

 

 

連「リアス、一誠! 雑魚はてめぇらにやらせてやる。……その『神の代理人』は、俺が塵にする」

 

 

リアス「ええ、頼りにしてるわよ、連。――オカルト研究部、戦闘開始!」

リアスの号令と共に、戦火が上がる。

黒炎が夜空を焦がし、俺の物語は、天界をも巻き込む破壊の渦へと突き進んでいく。

 

 

 

 

転スラの二次創作主人公でやって欲しい種族は?

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