義龍の謀反の知らせが来た翌日。
「申し上げます。清洲にて、明智光秀殿が美濃より落ち延びたとの事です。」
信忠「光秀が?」
「また、相良良晴が独断で美濃に向かい、それを知った姫様が兵を率いて北に向かいました。」
光秀が落ち延びてきた事と、良晴が美濃に向かい、信奈が彼を追いかけに行ったと言う知らせが入った。
信忠「・・・分かった。」
信忠は、知らせに来た者を下がらせた。
勝家「まさかサルは、蝮を助けに向かったのでは・・・?」
信忠「ああ。そして姉上は、その良晴を助けに行ったんだろうな・・・」
信忠(多分だが、姉上は無意識に良晴を・・・)
信忠は、信奈にとって、良晴はなくてはならない存在になったんだと察した。
可成「カカカ!姫様もお熱い事じゃ!あの小僧を助けに向かうとは・・・!」
可成は、信奈の行動に笑い声を上げた。
信忠「まぁ、姉上は素直に助けに行ったって言わないだろうがな・・・」
信忠は、姉の性格を勿論理解しているので、苦笑しつつも
信忠「・・・三左。」
可成の名を呼ぶと
可成「はっ。姫様の援護に向かいます。」
可成は信忠の言いたい事を察し、その場を後にした。
勝家「サルも無茶する・・・」
信忠「多分、姉上を悲しませたくなかったんだろう・・・だから、蝮を助けに向かったんだ・・・」
信忠は、良晴の行動の理由を察しつつ答えたのだった。
美濃
良晴「急げ、五右衛門!」
五右衛門「これが精一杯でござる!」
良晴は、五右衛門達と一緒に筏を漕いで逃げていた。
五右衛門ら川並衆を引き連れて、道三救出に向かったのだ。
道三を見つけ、彼と共に追ってくる義龍軍から逃げているのだ。
「これでは格好の的です!」
道三「運を天に任せるんじゃな。」
その頃
信奈「早く!国境に向かうのよ!!」
信奈は、兵を引き連れて必死に馬を駆けていた。
長秀「姫様!馬が持ちません!」
信奈「構わないわ!例え私一人になっても、国境に向かうだけよ!!」
その時
可成「姫様!ワシも共に!」
信奈「三左!?」
長秀「三左衛門殿!?」
可成が、兵を率いて現れた。
可成「若からの命で参りました!」
信奈「・・・分かったわ!」
そして、信奈は可成らも加えて駆けていった。
そして、国境に到着すると
長秀「姫様!あそこに!」
良晴と五右衛門、そして道三らが筏から降りていくのが見えた。
その後方には、義龍軍の騎馬隊が見えた。
信奈「鉄砲隊、放て!!」
それを見た信奈は、すぐさま鉄砲隊を前に出し
ダダーン!
攻撃させた。
信奈「義龍軍を追い返すのよ!突撃!!」
ドシュ!ザシュ!
可成「『攻めの三左』の槍を喰らうが良いわ!!」
可成が先陣を切り、義龍軍を蹂躙した。
「あ、あれは『攻めの三左』!?」
「退け退けぇぇ!!」
可成の猛攻を前に、義龍軍は撤退を余儀なくされた。
こうして、道三は救出された。
しかし、一難去ってまた一難。
那古野
三太夫「申し上げます!今川義元、二万五千の大軍を率いて駿河より出陣!この尾張に向かって進軍しております!!」
今川義元が大軍を率いて尾張に向かっているという知らせが入ったのであった。