北近江に入った織田・松平連合軍。
途中の佐和山城にて、浅井と相見えた。
お市「お姉様!お兄様!お久しゅうございます!」
信奈「市!」
信忠「元気そうで何よりだな。」
信奈と信忠は、お市の顔を見るや柔らかい笑みを浮かべた。
その後ろで、長秀を始めとした重鎮達もおり、良晴もいたのだが
良晴「・・・」
良晴は固まっていた。
その訳は
良晴(こ、これがお市・・・ヤベェ・・・超絶美人・・・!!)
お市の美貌に見惚れてしまっていたのだ。
すると
良晴「っ!?」
何か寒気を感じ、少し辺りを見渡すと
信忠「・・・」
お市の方を向いてる筈の信忠から強烈なオーラを感じたのだった。
そして
信奈「あなたが浅井長政ね。」
長政「はい。信奈殿。それから・・・」
信忠「織田信忠だ。宜しく、長政殿。」
信奈と長政、そして信忠が対面した。
長政(この男が、あの織田信忠か・・・確かに隙が全く伺えないし、沈着で温厚な感じがするが・・・姉の信奈と違って、何処となく冷徹さを感じさせる・・・)
長政は、信忠をそのように評し
長政(私の秘密を知ってる者だ・・・冷徹なのも納得だ・・・しかし、お市殿と再会した時と、兵と触れ合ってる様子を少し伺ったが、まさに沈着で温厚な様子だ・・・一体どちらが本当なのだ・・・?)
信忠の本当の姿はどちらなのか気になったのだった。
そして、信奈と信忠、そして長政と共に食事を始めたのだが
??「気に食わん・・・いくら利害の一致もあるとは言え、あのような小娘と小僧に・・・」
一人の男が、納得してない表情で様子を見ていた。
彼の名は浅井久政。長政の父親だ。
彼は既に長政に家督を譲り隠居の身なのだが未だに浅井家中での影響力は大きい。
加えて、大のアンチ織田なのだ。
その理由は、彼自身が姫武将ないしは姫大名を嫌っているのが理由だ。
女子が跡を継ぐのは家の恥だと言う保守的な考えで嫌っているのだ。
また、最近益々台頭している織田に対する何とも言えない気持ちも占めていた。
「大殿。我等も大殿と同じ考えです。これを機にいっその事あの姉弟を亡き者にすれば・・・」
しかし、織田のことが嫌いなのは久政だけじゃなかった。
他にも織田に対するアンチが多く、その者らは久政についていた。
それでも事をなさない理由は、長政に止められているからだ。
長政『わざわざ妹を送ってまでの事をした織田に騙し討ちなど、世間から何と言われる!!それは断じて出来ぬ!』
そのような事を言われたので、それ以上の事は出来なかった。
しかし、それでも一部の者は、自らの手で為そうとコッソリと脇差に手をかける者もいたが
「「「っ!?」」」
信忠の冷徹な視線に固まり、何も出来なかった。
こうして長政との対面は無事に終えたが
信忠(思ってた以上に俺達に対する敵対の視線を感じたな・・・かの者らを長政は抑えきれれば良いが・・・)
信忠(最悪の事も頭に入れとかねばならんな・・・)
想像以上の自分達に対するアンチがいた事を感じた信忠は、対策を打つ必要性を感じたのだった。
そして、信奈達は佐和山に留まり南近江の六角に使者を送るも
長秀「六角承禎、やはり我等の上洛の協力を拒みました・・・無論、服従もです。」
全て拒まれてしまった。
信奈「・・・是非も無いわ。六角を攻めるわよ。」
長秀「御意。」
信忠「それでは、俺は戦の支度をして参ります。」
信奈「任せるわ。」
こうして、六角を攻める事となったのであった。