うつけ姫の弟   作:ホークス馬鹿

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観音寺城の戦いです。


観音寺城の戦い

観音寺城攻めが始まった。

 

元康「三河衆の皆さん、その実力を敵に知らしめるのです!」

 

「「「おおーっ!!」」」

 

元康率いる三河武士らも、勇を奮った。

 

「撃て撃てー!城に取り付かれるぞ!!」

 

六角軍も、鉄砲を撃って防戦した。

しかし

 

長秀「鉄砲隊!左右に分かれ、櫓門の上方に攻撃を集中させなさい!相手に撃つ暇を与えてはいけません!」

 

ダダーン!!

 

「ぐあっ!!」

 

「ギャッ!!」

 

長秀が、鉄砲隊を上手く指揮し、六角に反撃の隙を与えなかった。

 

長政「我ら浅井の恐ろしさを思い出させろ!!」

 

「「「おおーっ!!」」」

 

長政率いる浅井も、前評判通りの強さを見せていた。

 

信奈「・・・流石竹千代率いる三河衆ね。中々な精兵揃いだわ。長政も中々良い武士ね。」

 

信忠「そのようですな・・・とはいえ、元康によれば、彼らを束ねるのには骨が折れるとの事ですよ。」

 

信奈「あらそうなの?そんな風には見えないけどね・・・」

 

信忠「まぁ、三河の者は精強である反面、我の強い者が勢揃いしておると聞きますし・・・」

 

信奈「それ・・・アンタが言う?」

 

信忠の三河衆に対する評価を聞き、信奈は少しジトッとした目をした。

信忠が率いる軍団も、信奈から見ればかなりのくせ者なのだ。加えて精強な将兵が勢揃いしているので、ある意味似ているのだ。

 

信忠「姉上も俺の兵率いてみますか?」

 

信忠は、そんな信奈の発言に少し悪戯っぽい笑みを浮かべながら言うと

 

信奈「止めて。アンタの将兵を率いるなんて私は御免だわ。」

 

信奈「皆、アンタに絶対の忠誠を誓ってるし、私の言う事を聞くとは思えないわ。」

 

信奈は、手を振って遠慮した。

 

信忠「ははは!冗談ですよ!さて・・・では姉上、そろそろ俺も前線に。」

 

信奈「ええ。気を付けてね。」

 

信忠「御意。」

 

そして、信忠は立ち上がると、馬の跨がり

 

信忠「我らも動くぞ!!疾く駆けぃ!!」

 

星切を抜き、将兵を鼓舞した。

 

長可「おうよ!!行くぜ平八!!」

 

忠正「待ちくたびれたぜ!!六角の兵に引導を渡してやらぁ!!与四郎、後ろは任せたぜ!!」

 

秀隆「はいはい・・・好きに暴れなさい・・・何かあったら、私が救援するから。」

 

秀隆(本当・・・いつもいつも世話が焼けるんだから・・・全く・・・)

 

長可と忠正のいつもの雰囲気に、秀隆は呆れつつも笑みを浮かべていたのだった。

 

勝家「理助!我ら鬼と呼ばれし力を見せつけるぞ!」

 

盛政「はい、権六殿!!」

 

勝家と盛政も、いつものように気合を入れ

 

可成「『攻めの三左』の槍の冴え、見せてくれるわ!!」

 

可成は、古強者の雰囲気を出しつつ気合を入れていた。

そんな中、良晴と光秀らは

 

良晴「ふぅ・・・やっと着いたな。あそこが観音寺城の本丸か・・・」

 

光秀「敵兵の気配が少ないです・・・」

 

良晴「戦意が喪失してるのかもしんねーな・・・」

 

本丸の裏手に到着した。

すると

 

五右衛門「相良氏。本隊、池田丸は、後もう少しで、落とせるようでごじゃる。」

 

五右衛門が現れ、戦況報告をしてきた。

 

良晴「早くないか!?」

 

光秀「思ってた以上に六角の奴ら、私達にビビりやがったですよ!」

 

良晴「成程・・・良し、後は俺達が成功すりゃ・・・」

 

光秀「観音寺城は落ちるです!相良先輩、手柄は譲りませんよ!!」

 

良晴「それはこっちも同じだ!!」

 

良晴と光秀は、互いにライバル心を刺激し合ったのだった。

そして、夜になり

 

五右衛門「池田丸、落ちた模様!」

 

池田丸陥落の知らせが入り

 

良晴「良し!!行くぞ!!」

 

光秀「奇襲をかけるです!!」

 

「「「おおーっ!!」」」

 

別働隊はすぐさま行動を開始した。

そして

 

「お、おいあれ!?」

 

「ほ、本丸に火の手だと!?」

 

「な、何が起きたんだ!?」

 

本丸から火の手が上がり、平井丸の六角の将兵は混乱状態に陥り

 

長可「おらおらぁ!!この『鬼武蔵』がテメェらに引導を渡してやらぁ!!さっさと生きんの諦めろやぁ!!」

 

忠正「死ねぇぇぇ!!」

 

ザシュ!ドシュ!ドシュ!

 

「「「ギャアアアッ!?」」」

 

六角の将兵は次々と討ち取られ、観音寺城は落城したのだった。

因みにこの時の一番手柄は

 

光秀「私の勝ちですー!!」

 

良晴「クッソー!!」

 

光秀だった。

三好三人衆と松永らは、その勢いに不利と悟ったのか、京を捨て逃げ、そして

 

「おい・・・あの家紋は・・・」

 

「ありゃあ織田の家紋だ・・・最近益々勢いのある者達だ・・・」

 

入京を果たした。

 

長可「ほぉ・・・京って言っても、ちったぁ寂れてんな・・・」

 

忠正「そうだな・・・何つーか、ちょっと暗いか・・・?」

 

秀隆「仕方ないでしょ・・・三好三人衆の手によって、幕府は滅んだんだから・・・都は今、無法地帯なのよ・・・だから、氏真殿を次期将軍に担ぐのよ・・・」

 

長可「そ、そうだっけ・・・?」

 

忠正「あ、あはは・・・私達、キイタキオクガアリマセンナ・・・」

 

そりゃあそうだ・・・二人とも、その話をしていた時、寝てたからな。

 

秀隆「はぁ・・・」

 

秀隆は、目元を押さえて呆れていた。

 

勝家「しかし、三好三人衆らがこうもあっさり逃げ出すとはな・・・」

 

盛政「確かに・・・けど、必ず京を奪還しようと兵を動かすに違いないですよ・・・」

 

可成「玄蕃の言う通りじゃ・・・彼奴らは、必ず攻めてくるはずじゃ。」

 

勝家らは、三好らの動きについて少し話していた。

そんな中、軍の先頭に立つ信奈の次に控えている信忠は、馬を動かして信奈の隣に行き

 

信忠「まずは一段落完了しましたね・・・」

 

入京を果たした事を言った。

 

信奈「ええ・・・けど、これからだわ・・京の治安も回復させないといけないわ。それに、まだ畿内には三好の残党が残ってるようだし・・・安心できないわ・・・それに、将軍宣下も・・・」

 

信忠「まだまだ課題は山積みですね・・・」

 

とはいえ、まだまだ安心は出来ないと言った。

こうして、織田は上洛を果たしたのであった。




最後の辺り、結構強引に纏めました・・・(苦笑)

かなり駆け足感ありますが、お許しを・・・。

それでは、また。
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