畿内平定に出陣した信忠らは、遂に三好ら残党と交戦した。
対する三好も、岩成友通、三好政康、そして三好長逸ら所謂三好三人衆を中心に抗った。
しかし
勝家「掛かれ掛かれー!!共々掛かれー!!」
盛政「三好勢を駆逐しろー!!」
「「「ギャー!?」」」
「「「うわあああっ!?」」」
勝家と盛政の二人の勇戦に、三好勢はことごとく討ち取られていった。
「こ、これが『鬼柴田』と『鬼玄蕃』・・・!!」
「つ、強すぎる・・・!!」
長可「オラオラァ!!権六殿と玄蕃殿に遅れるなー!!」
忠正「どんどん斬り込めー!!」
「こっちは『鬼武蔵』と『鬼平八』だ!!」
長可と忠正も、負けじと三好勢を次々と討ち取っていく。
秀隆「二人共!あんまり突っ込みすぎて、権六殿に迷惑かけないようにね!!」
二人の後ろで、秀隆は注意しつつ
ズバッザシュ
三好の兵を討ち取っていた。
長可「分かってるよ!!三好の兵を千人討ち取りゃ良いんだろ?」
忠正「ああっ?んじゃあ私は二千だ!」
長可「んだとぉ!」
忠正「やんのかコラァ!」
秀隆「そうじゃないわよ!!全くもう!!」
・・・相変わらずの三人だ。
可成「全く彼奴らは変わらんのぉ・・・」
可成は、相変わらずの三人に呆れつつ、巧みに十文字槍を捌き、周りに三好の兵の死体が集まった。
「こ、こっちは『攻めの三左』!?」
三好は、次々と討ち取られていった。
長政「噂以上の精強さ・・・見事だ・・・!」
長政は、信忠の軍団の将兵の強さに顔を引き攣らせていたが
長政「我等も信忠殿に続け!!浅井の強さを見せつけるのだ!」
「「「おおーっ!!」」」
自軍を鼓舞し、指揮を取ったのだった。
その中で
勝家「はあああ!」
勝家は大身槍を豪快に捌き
「な、何たる・・・!」
勝家「三好政康、覚悟!!」
ドシュ
「ぐわああっ!!」
勝家「三好政康、この柴田権六勝家が討ち取ったり!!」
勝家が三好政康を討ち取り、織田軍らの士気は向上した。
「申し上げます!柴田様、三好政康を討ち取りました!」
信忠「そうか・・・流石六だ・・・」
三好政康を討ち取った知らせを聞き、信忠は笑みを浮かべつつもすぐに切り替え
信忠「攻め手を緩めるな!更に苛烈に追い立てろ!」
信忠「残りの三好三人衆も、全員討ち取れ!!」
全軍を鼓舞したのだった。
一方京では
良晴「はぁ〜・・・俺も手柄挙げたかったなぁ・・・けど、今の俺じゃ足手纏いか・・・」
良晴が、やまと御所の警備をしていた。
良晴(この有様だが、これでも信奈と信忠の親父さんの信秀が援助してくれたのと、今回の上洛で支援したお陰でかなりマシになったらしい。)
良晴(瓦礫で荒れた場所もある程度は整備されたし、混乱に乗じて暴れてた泥棒も、随分減った。後は公家に詳しい十兵衛ちゃんが話を付けてくるのを待つのみだ。)
良晴(清楚で生真面目で、信奈とは違う育ちの良さが十兵衛ちゃんの魅力だよな!)
光秀の気品ある姿を思い出し、良晴は鼻の下を伸ばした。
・・・相変わらずの男だ。
すると
「見てみぃ、サルが呆けとる。」
「鼻の下伸びとるぞ、サル!!」
良晴「くらぁっ!サルって呼ぶな!!」
子供達にからかわれてしまった。
良晴「まったく、京はこんなでも子供は元気だな・・・」
その中に
良晴(女の子・・・さっきの子供に紛れてたのか?)
一人不思議な雰囲気を纏った少女がいた。
良晴「えっと・・・ここは危ないから、余所へ行こうね。」
良晴は、その少女に注意するも
くいくい
良晴「ん、なんだい?」
袖を引っ張られ、指差した方に目を向けた。
良晴「御所の木がどうかした?」
??「・・・」
良晴「ちょっと違うって?」
違うと首を振られよく見ると
良晴「あんな所に凧が・・・もしかして、あれを取ってほしいのか?」
??「・・・」
凧が木に引っかかっていた。
良晴「とは言っても、御所の中に勝手に入って良いものか・・・」
しかし
良晴(う・・・凄く期待されている・・・気がする。)
期待されているように見つめられると
良晴「よし、俺が何とかしよう!」
良晴は思い切って御所に入り、その木に登ったのだった。
良晴「見つかる前にさっさと出れば大丈夫だよな。」
良晴「もう・・・ちょっと・・・っ・・・!」
良晴「よし、取れ・・・たっ!?」
何とか凧を取る事に成功した良晴だったが
バキッ
足元の木が折れ、そのまま思いっ切り地面に激突してしまった。
良晴「痛ってえええええっ!うおおおお死ぬほど痛えええ!!!」
恐らく折れたのか、今まで経験した事の無い痛みに襲われ、悶え苦しんでいた。
すると
良晴「・・・あれ?い・・・痛・・・くねえ・・・?」
突然痛みが治まり
良晴「・・・君がしてくれたのか?でも、どうやって・・・」
少女が何かしてくれたのだと感じた。
どのような方法で痛みを取ったのか不思議に思い尋ねるも
しかし
良晴「あ、凧取れてたのか。」
凧が取れたのを確認した少女は、そのまま去ってしまった。
良晴「ちょ、ちょっと待って・・・!何者なんだ、あの子・・・」
良晴は、少女の正体が分からず首を傾げたのであった。