うつけ姫の弟   作:ホークス馬鹿

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前久と信奈です。


前久と信奈

謎の少女から木に引っかかった凧を取るも怪我をし、助けられた良晴。

そのまま少女は立ち去り、何者なのか分からず首を傾げた。

その時

 

「曲者っ!?」

 

良晴「やべっ!」

 

御所の警備兵に見つかってしまい

 

良晴「早くここから出ねぇと・・・」

 

慌てて出ようと周りを見渡すと、御所の壁に出来た隙間が目に入り

 

良晴「あの隙間・・・狭いけど、ここを通るしかねぇっ!」

 

何とかくぐろうとした。

しかし

 

良晴(思ったよりも狭い・・・っ!)

 

思ってた以上に狭かった。

それでも強引に通ろうとしたが

 

ミシミシ・・・ガラガラガラ!!

 

御所の壁が壊れてしまった。

 

良晴「うわああ!更にヒドい事に!!」

 

その時

 

??「何事でおじゃる!」

 

牛車が目の前に現れ、出て来たのは

 

??「騒ぎの原因はその方か!」

 

良晴「うわあああ、すんません!」

 

前久「御所の壁をぶち壊すとは、不届き千万!この壁は、かつて亡き織田信秀殿が修理してくれ、その再修復を息子信忠殿が行おうとしたものぞ!」

 

前久「この麿が、直々に成敗してくれるわ!」

 

前久だった。

彼は、壊れた御所の壁を見て、良晴が壊したのだと察し鞠を構えた。

 

良晴「ちょっと待って、話を聞いてくれ!」

 

良晴は何とか弁解しようとするも

 

前久「問答無用!」

 

前久は聞かず

 

バシィ

 

良晴「いってええ!!」

 

良晴目掛けて蹴って命中させたのだった。

 

「近衛様!」

 

「御所への侵入のみならず、近衛様にまで失礼を働くとは!」

 

名前を聞いた良晴は

 

良晴「近衛・・・?近衛って、もしかしてアンタ、関白の・・・」

 

前久だと察した。

 

前久「ふん、これだから田舎者は・・・麿こそは、藤原家の氏の長者にして、関白の近衛前久でおじゃる!」

 

良晴の言葉に、前久は自己紹介し

 

良晴「やっぱり!将軍宣下に尽力していると言ってた奴だ!十兵衛ちゃんも協力してるって!」

 

良晴はやはりと感じた。

しかし

 

前久「田舎ザルに構っている時間はないでおじゃるよ。さっさとこの者を引っ捕らえよ!」

 

前久は良晴の言葉に

 

良晴「ま、待ってくれ!俺は信奈にやまと御所の警護を任されたんだ!」

 

良晴は、自分はやまと御所の警備を任された者だと答えた。

 

前久「信奈・・・?信忠殿の姉、織田上総守信奈の事でおじゃるか・・・?」

 

前久は、信奈が誰なのかを察し

 

良晴「そ、そうだ!そして俺は、その家臣の相良良晴だ!!」

 

良晴も、自己紹介し怪しい者じゃないと言った。

 

前久「ほほう。そちがあの『サル』とな。」

 

前久「どこのサルの骨とも知れぬ輩を警護に寄越すとは。そしてこのように御所の壁を壊す・・・織田信奈は信忠殿と違って、粗暴なサルでおじゃるな。その家来も、やはりサルでおじゃる。」

 

前久は、信奈をあまり良く思っておらず、彼女をディスった。

すると、良晴は信奈を馬鹿にされた事に我慢出来ず

 

良晴「いい加減にしろよ、テメェ。俺はともかく、信奈をサル呼ばわりするんじゃねぇよ。」

 

前久に怒った。

 

前久「ふむ・・・その反抗的な目つき、サルじみた粗暴な口調、やはり麿のキツい仕置きが必要でおじゃるな。」

 

しかし、そんな彼の怒りに前久は動じず、再び彼目掛けて鞠を蹴ろうとした。

 

良晴「ちっ、ちくしょう・・・っ。」

 

その時だった。

 

?? 「それは私の飼いザルよ。勝手な事してくれちゃ困るわね。」

 

前久「な、何じゃ!?」

 

後ろから声が聞こえたので振り返った。

そこには

 

良晴「信奈!」

 

信奈と長秀がいた。

 

前久「信奈・・・そちが信忠殿の姉、織田信奈でおじゃるな?」

 

信奈「ええ、私が織田上総守信奈よ。アンタ誰よ?」

 

前久「ぬぬぬ・・・藤原家の氏の長者にして、関白でもあるこの麿に対してなんたる態度!」

 

前久は、信奈の態度に怒りを抱いた。

 

長秀「姫様。このお方は、現関白の近衛前久様でございます。」

 

長秀は、前久の事を信奈に言うと

 

信奈「ああ・・・コイツが・・・」

 

信奈は納得するも態度は変わらず

 

前久「なんたる無礼・・・なんたる下郎!信忠殿の姉はこのように無礼なのか!」

 

前久の怒りは増すばかりだった。

 

長秀「姫様・・・!」

 

流石に長秀も、信奈の態度に注意するような口調で言った。

 

信奈「分かってるわよ・・・」

 

信奈は、注意しなくても分かってると言わんばかりの態度で長秀に言った。

信奈は、どんな理由があれど、良晴が傷付いてるのが我慢出来なくなったのだ。

 

前久「この壁をどうするでおじゃるか!!この壁は、信忠殿が再修復をしようと・・・!!」

 

信奈「分かってるわよ!!一々五月蝿いわね!!万千代!」

 

長秀「はっ。将軍宣下までには何とか・・・」

 

前久の怒鳴り声が喧しく感じた信奈は、長秀に御所の修理を任せたのだった。

 

信奈「これで良いわよね!」

 

前久「う、うむ・・・分かれば良い・・・じゃが、もし間に合わなければ、例え信忠殿の姉であろうとも許せぬぞ!!」

 

信奈「分かってるわよ!!アンタこそ、一日でも早く今川氏真の将軍宣下を進めなさい!!私は弟と違って気は長くないわよ!!」

 

前久「分かっておるわ!!今他の公家と話し合っているところよ!!」

 

信奈「なら早くしなさい!!」

 

その時

 

光秀「信奈様ー!」

 

光秀が現れ

 

「「何/でおじゃる!!」」

 

光秀「ヒィッ!?」

 

信奈と前久は怒りながら光秀に目を向け、光秀は悲鳴を上げた。

 

良晴「大丈夫だから、十兵衛ちゃん。」

 

良晴は、光秀を何とか慰めていた。

 

長秀「姫様・・・」

 

長秀の言葉に

 

信奈「・・・ふぅ。ごめんなさい、十兵衛。何の用かしら?」

 

信奈は頭が冷え、用件を聞いた。

 

光秀「はっ!信忠様の軍勢、山城の勝龍寺城を陥としたとの事です!!」

 

光秀は、信忠が山城国にある勝龍寺城攻略に成功したと知らせた。

 

信奈「本当!?」

 

前久「ほぉ・・・流石信忠殿!!」

 

信奈「良くやったわ、勘九郎!!」

 

この時信奈は、信忠を通称で呼んでしまう程嬉しそうにし、前久も同様に嬉しそうだった。

 

前久「おお!賊を一掃したか・・・!」

 

長秀「これ程までの鮮やかなる戦・・・見事です。」

 

前久と長秀も、信忠の活躍に笑みを浮かべていた。

 

良晴「相変わらずスゲェ・・・!」

 

良晴は、信忠の戦での手並みに相変わらず驚くしかなかった。

 

光秀「これで都周辺は平定されましたです!!」

 

信奈「そうね・・・近衛!!早く将軍宣下を急ぎなさい!!」

 

前久「分かっておるわ!!麿は、身を清めて他の者と再び話すでおじゃる!!」

 

前久は、すぐさま牛車に乗り御所に入ったのだった。

 

信奈「ふん・・・確かに信忠の言う通り、アイツは他の公家とは違うようね・・・」

 

すると

 

良晴「あの・・・助けてくれてありがとな。」

 

良晴が、助けてくれた事へのお礼を言った。

すると

 

信奈「はあ!?べ・・・別に私はただ公家にむかついてただけよ!!」

 

信奈「アンタなんかどうでも良かったんだから!調子狂うわね!!」

 

信奈は、照れながら顔を背けた。

 

長秀「ふふ・・・」

 

そんな彼女に、長秀は微笑ましく見ていた。

 

光秀「それで・・・信奈様。十二万貫の件は・・・」

 

信奈「そ、そうね・・・それじゃあ、戻って話しましょ!」

 

そして、信奈達は御所を後にした。

その翌日。信奈は良晴と光秀を連れて再び堺を訪れた。

向かったのは、今井宗久のところだった。

そこには、堺の全ての会合衆が集まり、中には津田宗及もいた。

そして、津田宗及は今井宗久に会合衆の代表の座を巡ってたこ焼き勝負をするという事となった。

津田宗及は光秀に賭け、どっちが勝っても十二万貫を手に入れる事が出来る。

そのように決まったのだが

 

光秀「先輩面されるのはここまでです・・・サル人間には負けません・・・」

 

光秀「私の十二万貫で信奈様を助けるのです! その為には、誰がどうなろうと知ったこっちゃないです!」

 

光秀「手段は選びません!邪魔する奴はどいつもこいつも皆敵です!」

 

光秀は、良晴にライバル宣言をし、勝ってみせると言ったのであった。




すこーし強引に纏めた感じです・・・お許しを。
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