うつけ姫の弟   作:ホークス馬鹿

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危険な魔性です。


危険な魔性

畿内を平定し、京に帰還した信忠。

 

信忠「只今戻りました。」

 

信奈「ええ。畿内平定、ご苦労だったわ。」

 

信奈は、畿内を平定した事への労いの言葉を信忠にかけた。

 

信忠「有り難きお言葉。されど、三好長逸と岩成友通の二人を討ち損ねてしまい、誠に申し訳ございませぬ。」

 

しかし、三好三人衆のうち、三好長逸と岩成友通を討ち漏らしてしまった事を信忠は詫びた。

 

信奈「構わないわよ。今回の戦で大きな打撃を与えたから、何も出来ないでしょ。」

 

信奈「仮に再び兵を挙げても、それはかなりの時が掛かるわ。」

 

信奈は特に咎めず、再び兵を挙げて攻めてきても、時間が掛かるだろうと言った。

 

信忠「とはいえ、油断は禁物です。最悪、幾ばくかの手勢をこの京に残さねばなりませぬ。」

 

しかし、油断は禁物だと信忠は言い、幾らか兵を残す必要性があると加えた。

 

信奈「分かってるわ・・・それで、彼女は誰なの?」

 

信奈は、久秀を指差し誰なのか尋ねた。

 

信忠「此度の戦にて、降伏してきた者です。前へ。」

 

久秀「はっ。」

 

信忠は、久秀を前に出させた。

 

すると

 

良晴(うおおっ・・・メッチャ美人・・・!しかも・・・エロい・・・!!)

 

久秀の大胆な衣装とそれに似合う抜群のスタイルと大人の色気に、良晴が鼻息を荒くした。

すると

 

信奈「何鼻の下伸ばしてんのよ、サル!!」

 

良晴「べ、別に伸ばしてねーし!!」

 

信奈が反応し、良晴は慌てて言い訳した。

・・・言いたい事は分かるが、痴話喧嘩は止しなさい。

そんな中、久秀は姿勢を整え

 

久秀「お初にお目にかかります。私は大和国大名松永弾正久秀でございます。この度、織田に降伏し、その忠節を誓いに参りました。」

 

自己紹介をした。

 

長秀「なっ!?」

 

久秀の名を聞き、長秀は驚き眉を吊り上げた。

それも当然、久秀は数々の悪行があり、それは勿論長秀の耳にも入っているからだ。

 

良晴(うおおお・・・松永弾正久秀・・・!これまたスゲぇ大物・・・!!)

 

良晴は、久秀の名前を聞き興奮した。

久秀は、色々な意味で有名だからだ。

 

信奈「んんっ!!それで弾正、降伏して織田に仕えるのね。」

 

信奈は、咳払いしつつ久秀に織田に仕える事を確認すると

 

久秀「はい。正確には、こちらの織田信忠様に仕えとうございます。」

 

久秀は、織田というより信忠に仕えたいと言った。

すると

 

長秀「姫様!」

 

信奈「何、万千代?」

 

長秀「松永を我が織田家に加えるなど、私は反対です!!」

 

長秀が久秀を織田の傘下に入れる事に猛反対した。

 

長秀「姫様もご存じの筈!!この松永弾正はこれまで許し難き悪事を犯した大悪人!!東大寺を焼き、同じ三好の同僚を謀殺し、挙げ句の果てには将軍様を襲い、幕府を滅ぼした主犯の一人ですよ!!」

 

長秀は、久秀は数々の悪事を犯した者で、傘下に入れたらかえって自分達にも危険が及ぶ恐れがあると思ったのだ。

しかし

 

信忠「万千代、過去には目を瞑れ。此奴の力は確かだ。」

 

信忠「それに、此奴ほどの大物が従ったと広まったら、他の者達は我らに一目置くやもしれぬ。」

 

信忠は、久秀の登用に

 

長秀「しかし信忠様!!」

 

それでも食い下がった長秀だったが

 

信奈「もう良いわ、万千代。弾正の降伏と信忠の直臣になるのを認めるわよ。」

 

信奈は、久秀の降伏と信忠の家臣になる事を認めた。

 

長秀「しかし姫様!!」

 

長秀は納得しなかったが

 

信忠「万千代。納得せぬなら今後の此奴の働きを見て決めろ。」

 

信忠は、長秀に久秀の今後の働きで判断しろと言った。

 

長秀「・・・御意。」

 

そこまで言われたら、流石に長秀も従わざるを得なかった。

 

久秀「ご心配には及びませんわ。私、全ては信忠様に捧げるおつもりですので。」

 

久秀は、長秀に対し蠱惑的な笑みを浮かべながら言いつつ、信忠の腕を取った。

 

長秀「なっ・・・!」

 

長秀は、そんな久秀の笑みに益々冷静さを欠き、動揺した。

彼女の笑みに反応したのは長秀だけじゃない。

 

良晴「ブハァァッ!!やはりエロすぎる・・・!!」

 

信奈「な、何!?」

 

良晴も別の意味で反応し、鼻血を噴き出して倒れた。

・・・いい加減にしろよ、お前。

 

グイッ

 

久秀「あら?」

 

すると、信忠の腕に絡んでいた久秀が引き離された。

その者の正体は

 

勝家「貴様・・・信忠様から離れぬか!!」

 

勝家だった。

久秀の行動に対し、勝家はイラッとしたのだ。

 

久秀「あらあら・・・何をそんなに怒ってるのかしら?小じわが増えますわよ。」

 

そんな勝家に対し、久秀は揶揄うかのように言った。

 

勝家「貴様ぁぁぁ・・・!!」

 

勝家は、腰の太刀に手を掛けたが

 

信忠「止めろ、六。弾正も茶化すのは止せ。」

 

勝家「・・・御意。」

 

久秀「ふふ・・・分かりましたわ。」

 

信忠の制止に、二人は止めたのだった。

 

信忠「万千代も、落ち着け。」

 

長秀「・・・はっ。」

 

ついでに長秀も落ち着かせた。

 

信奈「と、取り敢えず・・・弾正の降伏を認めるわね。」

 

信忠「はっ。」

 

ちょっと緩んだ空気だが、改めて久秀の降伏を正式に認めたのだった。

 

信忠「それで姉上。将軍宣下は如何ですか?後、先程から十兵衛がいないのが気になりますが・・・」

 

そんな中、信忠は将軍宣下の結果と光秀がこの場にいないのが気になった。

 

信奈「え、ええ・・・それは・・・」

 

信奈は、信忠の言葉に気まずそうにして動揺した。

すると

 

??「おーっほっほっほっほ!遂に念願の今川幕府が!そして、妾は征夷大将軍に!」

 

高笑いが響き渡り、振り返ると上機嫌に笑う氏真がいたのであった。

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