エゴイストの成長を見届けたかった   作:miyata

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これで半分くらい



【U-20 vs ブルーロック編】

【U-20 vs ブルーロック編】

 

 

 

 

ついにU-20vsブルーロックの試合日になった。

チケットは冴が用意してくれた。「プレミアム席は頑張ったけど用意できなかった…ごめん」と落ち込む冴に、チケットだけでも滅茶苦茶ありがたい!本当に助かると、しっかりお礼を言った。

後から絵心さんにU-20のチケット手に入ったから観に行くねと言ったら、「ベンチで観戦できる手筈は整えていたのでいつでも来てくれて構わない」と言ってくれた。ありがてぇ~。

絵心さんたち忙しそうだったので、声かけないでいたけど、本当に何から何まで申し訳ない。

 

 

ブルーロック投獄時は新緑色に染めていたが、俺の地毛の色は真紅(アニメ時空)で、千切より暗い赤だ。宣伝動画撮った時にはもう元には戻っていたけど。今はまだ染め直していない。伸びた部分は括るか。

 

帽子を深く被って、サングラスかけて。黒いマスクつけて。ある程度変装して会場へ向かった。真冬なのでガッツリ厚着していく。

ブルーロックに向かうのに、今回は最寄り駅からシャトルバス運行が出ているので、それに乗って向かう。到着したら、こんな山奥なのに、人がたくさん。メディアも大勢いる。

前にもフィールド見たことあるから知ってはいたがが、ブルーロックって本当にお金かかっているよな。選手のために最新技術を惜しみなく使用していたり、大きいスタジアムを山の中に建てたり。

これからの日本サッカー界のために、良い投資しているよね。

 

 

 

 

 

 

既に多くの人で賑わう会場であるが、半分…いや6割以上は糸師冴のユニフォームやグッズを身に纏っている。しかも結構女の子が多い。冴の次に多いのは愛久や閃堂のファンといったところか。青いブルーロックのユニフォームや青いタオル等のグッズを持っている人はチラホラいるな…。やはりここに来た人の大半は冴達既存のU-20日本代表メンバー目的で来たんだろう。

ちなみに、俺が宣伝動画で着用したものは売っていない。

周りの人はみんな、U-20のガチファンしかいないような…。

ショップに立ち寄って、色々と見ているが、既に糸師冴関連のグッズは売り切れているようだった。ブルーロックのはそこそこ残っていた。俺はブルーロックのロゴ入りの青い帽子を買って、そのまま身に着けた。

 

ブルーロックのみんなの頑張りがもっといろんな人に見てもらえるといいな~。

この空気の中で戦うブルーロックも大変だよな。SNSで呟いて応援しよう。観戦席の後ろの方から適当に撮って上げた。

 

 

座席は比較的前の方だった。直前だったのにも関わらず席があるだけでありがたい。ていうか周りがU-20のピンクカラーの中で俺だけ青い帽子を被っていて、浮いているなこれ。アウェイ側のサポーターの席にいるようだった。

 

グッズといえば、ミヒャやネスのグッズは全部買っている。ファン1号だから当然。名前入りマフラータオルとかは部屋に飾ってある。俺の方からBMにグッズの提案もしたことあったな。買ってSNSで選手が持っている写真を積極的に上げて広報も頑張ったっけ。

 

 

正体バレて騒ぎにならなければいいだろと思いつつ、待っていれば選手が入場する時間になっていた。盛り上がりも凄まじい。冴と凛も見えたが…凛の表情が見たことないくらい殺気というか、怖いのだが。

試合が開始されると、早速ブルーロックの猛攻撃が始まった。何やら話しながらサッカーをしているようだが…。愛久を筆頭としたDF陣にブルーロックは苦戦しているようだ。冴は…ずっと詰まらなさそうな表情をしている。まぁFWに回しても、FWもすぐパスしちゃっているし。結局冴自身がシュートしてゴールを決めていた。

 

 

[我々は今日──英雄の誕生を目撃しているのかもしれません!]

 

 

試合は再開されると、またブルーロックの猛攻撃が始まった。凛は苛ついて冷静になっていないようだが…その後の凪のシュートで1-1となった。凄まじい身体能力を生かしたシュートだった。

その後も凛は冴に執着していたようだが、前半40分を過ぎたあたりでゴールを決めていた。

にしても我牙丸、二子、蟻生、烏のディフェンスが上手いな。ついこの間までガッツリFWをやっていたというのに。

 

前半終了。2-1でブルーロック側優勢だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【有馬ケイについて語るスレ】#39

 

 

98[名無しのサッカーファン]

また有馬トレンド入りしてて草

 

 

99[名無しのサッカーファン]

何があったの

 

 

100[名無しのサッカーファン]

有馬のSNSの新規投稿↓ 

U-20vsブルーロック

試合楽しみです!

 

 

101[名無しのサッカーファン]

有馬スタジアムにいるの?!てか今日本にいたんだ

 

 

102[名無しのサッカーファン]

確かに、この写真U-20側の一般席の入り口じゃん

 

 

103[名無しのサッカーファン]

え?会場にいるんですか?!

 

 

104[名無しのサッカーファン]

検索しているけど、誰も有馬見かけたって投稿してねぇ

 

 

105[名無しのサッカーファン]

変装しているのかな

てか日本にいたんだね

 

 

106[名無しのサッカーファン]

有馬がU-20に入ってくれる事、最後まで期待していたのに…

 

 

107[名無しのサッカーファン]

この前の動画でブルーロックのユニフォーム着ていたから有馬ブルーロック推しだと思っていたけど

 

 

108[名無しのサッカーファン]

あれだけJFUに嫌われているのに来る奴

 

 

109[名無しのサッカーファン]

嫌われている言っても3,4年前の幹部陣からぐらいだよ

 

 

110[名無しのサッカーファン]

あー、確か”新参者目線でサッカー界を語るスレ”の現役新卒JFUスタッフのイッチがそう言ってたんだよな

 

 

 

~~~~

 

 

 

 

250[名無しのサッカーファン]

有馬…ありがてえ、もっとSNS更新してくれよー頼む

 

 

251[名無しのサッカーファン]

あ、今私の隣に座っていた人、有馬ケイだったかも…

サングラスの横から見えた瞳は赤色だったし、

で、帽子からはみ出てる髪も赤色、黒いマスクしている。

 

 

252[名無しのサッカーファン]

>>253

マジ?!何処?!

 

 

253[名無しのサッカーファン]

○○の10列目

 

 

254[名無しのサッカーファン]

俺もその近くいるけどもう誰もいない

 

 

255[名無しのサッカーファン]

ハーフタイム中にトイレ行ったんか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえば絵心さんがベンチで見れる手筈整えてたって言っていたから、

折角だから行ってみよう。

ただ、ちょうど休憩時間に席を立ったのが悪かったのか、通路に溢れていたメディアを避けながら、人混みを突破して関係者ゾーンにたどり着いたころには、試合が始まろうとしていた頃だった。

 

 

「どうも」

 

 

「お前…まさかその恰好で来るとは」

 

 

「え…?もしかして有馬ケイ?!」

 

 

「マジで?!本物?!」

 

 

ブルーロックのベンチメンバーがめっちゃ驚いてくれる。俺の事知っていたんだ。

今の恰好は帽子は脱いで、サングラスとマスクのみ。

有馬ケイの特徴的な笑顔を作るのがちょっと難しいので、顔は隠さないと本人と思ってもらえないかと思って。

 

 

「てっきりあの方で来ると思ったが」

 

 

絵心さんは、俺が江戸川の方で来ると思っていたらしい。確かに、ここに来るまでの途中、俺の事みて驚いていた人もいたので、混乱させてしまったし江戸川の方が良かったな。

 

 

「あー、確かにそっちの方が良かったか」

 

 

「まぁいい。試合が始まる、見てろ」

 

 

後半スタートの合図がされ、既にフィールド上にいた選手たちが動き始める。

…こうやってベンチから満席のスタジアムの試合を見るのも最後になるかな~。

何となく遠くまで見ていたい気持ちになって、座らずに立ってみている。見上げるととても眩しく感じる。

U-20は士道を投入したようだ。その後行われたFKで2-2の同点となる。…遠くから見ているので、声は聞こえないが、口の動きから何となく何話しているのかはわかるが、冴が士道と同じようなことを話しているのはわかる。俺、士道のことちょっと怖い。

千切と二子に代わって氷織と御影が投入されたが、御影のコピーは素晴らしい。俺も見た技を再現するのは得意だから、是非そのことについて話し合ってみたいと思った。 

 

士道がまた得点を入れ、逆転されたところで、潔が絵心の元にやってくる。

 

 

「このまま終わりたくない…俺たちはどうすればいい…?」

 

 

「どうすれば勝てる?」

 

 

潔はそう絵心に話す。

絵心は、自身は消えるが才能の原石達が存在価値を示す試合になったと、話を締めくくる。

フィールドで冴が士道をしばいているのを見つめながら、何となく耳を傾けて話を聞いてみる。 

 

 

「勝たせろクソメガネ、このエゴはアンタが教えた感情だろ」

 

 

「ブッ」

 

 

やべっクソ眼鏡に反応して吹き出してしまった。潔の顔がこちらを向く。

絵心さんは馬狼を投入するようだった。

 

 

「って!もしかして有馬ケイ?!」

 

 

「あ…ハハッごめん。潔君凄いね君、クソ眼鏡笑える…!!」

 

 

「あ、え、絵心さんごめんなさい…」

 

 

「フン」

 

 

「気になって見に来ちゃった。潔君のエゴイスト精神みせてよ」

 

 

「…ッ勿論です!!!!」

 

 

顔隠してきてよかった、無表情で声だけ笑ってる奴とか怖すぎるから隠せた。

「クソ眼鏡ってどう思う?」と帝襟さんに聞いてみたら、凄い微妙そうな表情をして「私は…ちょっとその…」と無言になってしまった。内心笑ってるだろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フットボールの一番熱い場所を創り出せるかもしれない」

 

 

絵心さんの言葉通り、新たに投入された馬狼という化学反応により、より一層高レベルの試合となった。FLOW状態に入っている奴もたくさんいることだろう。試合を通じて、各々が進化している。本当に観ていて楽しいし、これからどうなるんだろうと期待させてくれる。

馬狼の潔狩りにより3-3になった。

 

冴もペースをワンテンポ上げ、それに必死に喰らい付くように周りも動きが速くなっていく。途中凛が士道に顔面蹴られて怪我したが、そのまま続行らしい。凛もこの試合の熱に触発されたのか、攻撃的で凶暴性の増したプレースタイルになっていた。ベロ凛している、今でもその癖残っていたのか。アディショナルタイムで冴と凛の対決は、凛の勝利となった。

そのこぼれ球を、運を完全に味方にしたストライカー潔世一によって、ゴールが決まる。

 

 

「新たな英雄の誕生か。おめでとうブルーロック」

 

 

3-4でブルーロックの勝利に終わった。

いやー、凄いの見せてもらったわ。

潔だけじゃなくて、みんなすごい。

こりゃ日本サッカー界の未来は本当に明るくなるというか。より一層レベル上げされるよね。

 

 

[青い監獄11傑の勝利です!!!]

 

 

歓声の溢れるスタジアム。

これなら、W杯優勝も夢じゃない。日本サッカー界の未来が変わろうとしているのを肌で感じ取れた。

俺は報道陣に見つかる前に会場から去った。

ああ、羨ましいな。

 

 

 

 

 

 

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