エゴイストの成長を見届けたかった   作:miyata

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仙台ブルーロック展に行きました。
トレーディングメタルキーは冴ちゃん出ました。
渋谷開催の時も行こうかな。渋谷まで待てなかったんで仙台まで行ったんですけどね。


【ブルーロック一次選考編:前編】

【ブルーロック一次選考編】

 

 

有馬ケイ、改めて今日から江戸川新一です。

見た目は子供、頭脳は大人笑ということで偽名は江戸川コナンでどう?と提案したら、当然却下されました。なんやと工藤。

 

 

 

300人の高校生FWが集まる会場。

俺もここに来ることができて嬉しい!もうこれからの内容覚えてないけど。記憶が欠落しちゃった。

この前ぶっ倒れてからまた見え方変わったし体の動かし方変えて慣らすしかない、これはちょうどいいハンデだと思おう。俺一応19歳で年上なわけだし。

 

 

 

ボディスーツカッコいいな。割と厚みがある。写真で見た時、これ全身タイツ?と思ったけどそんなことなかったようだ。

ちなみに今の見た目ですが、新緑色の前髪長々眼鏡。

あと、バイタル計測用の腕輪。リストバンドに見えるけど。試合中は腕輪はNGなので、インナー装着型に変えるけど。

 

有馬は笑顔が象徴的なので、基本無表情でいきます。

自分で言うのもあれだけど、かなりギャップ凄いと思う。転生特典かもしれない美形に笑顔で、それが完全に無の表情だからな。鏡見た時ビビったわ。

 

 

 

で、肝心のBLでは俺はチームZに配属された。

最下位にしてとお願いしたので300位だ。

絵心さんとのお約束は、無双はしない。才能の原石の良い刺激となる行動を取ることだ。

…まぁ、アドバイスとかしていればいんじゃないのかな。

 

 

 

 

入寮テストで行われた鬼ごっこでは、俺が最初のスタートだった。

いきなり退場したくね~と思いつつ、適当に蹴る。

ちなみに退場したら裏方仕事だそう。

 

 

「あぶねえ!!」

 

 

 

避けられた。

うん。まだ慣れないなぁ。この前ぶっ倒れてから調子がまだ元に戻っていない。

手の震えは抑えられている…ここに来る前に薬飲んだので、あれがないと手元震えるし色々とやばい。

 

 

蹴りまくっていたら、

とりあえず、299位のイガグリに当てた。

 

 

 

 

「まぁ、精々頑張れよ~」

 

 

 

俺はその後全力で逃げていたら、どうやら色々あったらしく。

 

 

その後、潔が吉良に当てて、吉良が退場となった。

あ、生き残れて良かった…。

 

あの298位、どこかで見たことあるんだよな~。

あ、思い出した。この前会った潔君だっけ。何で会いに行ったんだっけ。

 

 

 

 

入寮テスト後は、体力テストが始まった。

みんな元気良いな…。俺は無言で黙々とやってた。

正直、他人にアドバイスする余裕なんてなかった。俺大分体力落ちてるしそれを戻すので精一杯。

 

 

ご飯は…白いご飯に味噌汁、たくあんですか。

ここ数年ずっと洋食ばかり食べてたからこれはまぁ良いかな。

味噌汁美味い。

 

 

 

[それではこれより”青い監獄” 一次選考を始める]

 

 

で、体力テストの次は一次セレクションの総当たり戦が開催されるそうだ。

ここら辺は事前に絵心さんに聞いていたので、知っていたが。

 

それとBLランキングが更新されたそうだ。

俺の順位は300→275位になった。最下位は変わらずだけど。

ここFW志望しかいないけど、伊右衛門さんがGKやってくれるそう。え?神か?

 

 

 

 

 

[原点からサッカーをやれ]

 

 

 

誰が1をつくることになるか楽しみだな~。

 

 

 

 

「「ジャンケン ポン!」」

 

 

 

 

俺はなんとかDFポジションを勝ち取れた。

まずは後ろで眺めていたいからな~。

久遠という男が色々と仕切ってくれている。こういう人いると本当に助かるよね~。

 

 

 

「ジャンケンに勝ってCFを選んだ 潔くんを中心に 勝ちに行こう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チームX vs チームZ

 

DFなので後ろから見ていたけど、初っ端からお団子サッカーになってる。

サッカーってこんなんだっけ…。すげえ、、、まさに実験場って感じだ。

チーム内でのボールの奪い合いがメインになっている。

 

 

みんな自分の事しか考えてないようなので、俺はそっと見てる。

まずはお手並み拝見っていうか、サボってんのバレないように…。

 

ていうか、右目よく見えてないので、慣らさなきゃいけないんだよな。

 

 

 

相手チームの馬狼がゴールを決める。

そこからは馬狼の独壇場だった。

 

 

0を1にすることができる奴は、現状チームZにはいない。

この時点で俺がこのチームでできることはない。

まぁ、様子見だな。

 

ランキング274位のイガグリがGKの伊右衛門を責めている。

いやいや、やってくれるだけ感謝しろよ!ていうかちゃんと動いていないDF(俺)も悪いと思うけど。ごめん、伊右衛門。

 

 

 

残り3分で試合終了。これは駄目かなと思ったけど。

最後に、潔と蜂楽・國神が協力して1点取れたのはデカい。試合を通して何か掴んだのか、0を1にできる能力がある。

ていうか、俺、どちらかっていうとサッカーやるよりも近くで見てる方が好き。分析解説の仕事もちょくちょくやったし。

これからあの子たちがどう輝くのか楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試合後。

潔を責める空気にウンザリしながら。壁の隅で大人しくしている。

俺の前世ってあんま思い出せないけどただのクソ陰キャだから、やっぱ隅っこにいるのが落ち着く。

有馬は演技派ミヒャを見習った皮に過ぎないんだし。

チームZの面々は話し合っている。

 

 

 

「必要なのは"1"を生む力。圧倒的な個性・才能なんだと思うんだ」

 

 

潔君、うん。良いんじゃないの。

と思っていたら盗み聞きしていたであろう絵心さんが出てきた。

 

 

[ゆえに必要なのは”独力”。お前一人の個の能力だ]

 

 

 

[武器を持て破壊者よ]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜。

ほぼほぼ空気の俺。

チームZは各々が持つ武器について議論していた。

裏への飛び出し、諦めない心が武器。みんな色々武器あるんだね。

 

 

 

「おい!聞いてんのか!!お前だよ275番」

 

「ん?あ、ごめん何」

 

 

 

聞き専に徹しててうっかりしてた。

雷市が怒って聞いてくる。

 

 

「ちゃんと聞いとけよ!!!ていうかお前の武器を早く言え?!」

 

 

武器…?GK以外なら一応BMの時経験してるけど、なんだろう。

あんまちゃんと考えたことなかったな。

一度見た技を完全再現できたりとか。

 

 

「あー、とりあえず俺DF固定でいいよ」

 

 

 

その言葉に驚く面子。

あ、そういえばここFW志望しかいないんだっけ。

 

 

「後ろで見てるのが楽しいから。攻めは頑張って」

 

 

「生温いこと抜かしてんじゃねえ!!しっかり守れよ」

 

 

 

可能な範囲で守るよ。

てか「次俺8」作戦って名前。ダサいけど久遠いい案出すね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜。

寝れない。そもそもこんな人いっぱいの所で雑魚寝なんてしたことがない。

体力テストの時は滅茶苦茶疲れたから寝れたけど。今日は試合してちょっと練習しただけだし。

今まで海外の色んなところにいたけど、基本個室だったからなぁ。

 

あ、潔が部屋から出てっている。

ついていってみよう。

 

 

 

 

「おーい、そんな暗い顔してどうした」

 

 

「お前は…えっと江戸川だっけ」

 

 

「うん、そう。こうしてちゃんと話すのは初めてだよね、潔君」

 

 

「お、おう。よろしくな」

 

 

「これから宜しくね。ねえ、潔君。よければ一緒にやんない?」

 

 

 

チームZの練習場に、潔と一緒に向かう。

 

 

「潔君って良い目持ってるよね。この前の試合、最後良かった」

 

 

 

「あ、ありがとう」

 

 

 

俺あの試合何もしていないから、潔君も微妙な反応をしている。

 

 

 

「1on1しよう」

 

 

 

 

3点先取の1on1。

ここ数日の練習を通して調子も大分戻ってきたので、潔に勝った。あっぶね、結構ギリギリだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…お前、ッこんなに上手いの隠していたのかよ!」

 

「俺、結構プケイにムラがあるから当てにしないでね」

 

「ッもう一回!」

 

 

 

 

潔君の気が済むまでやった。

俺も疲れてないと寝れないから丁度良かった。

 

 

 

 

「なぁ、江戸川は何でDFやってくれるんだ?」

 

 

「前にも言った通り後ろで見てるのが楽しいから」

 

 

「ここにはFW志望しかいないから何でだろうって。千切とかもだけど」

 

 

 

すんごいキラキラした目で話してくる。

…頭に双葉が生えてる。綺麗な形しているな。

う~ん。なんて誤魔化そう。

 

 

 

「えっと…前にちょっとヘマして今はそんなに動けないっていうか。慣らしている途中なんだよね」

 

 

「そうなんだ」

 

 

「まぁでも、俺も勝ちたい気持ちは変わらないからさ。潔君みたいな才能の原石のサポートを全力でさせてもらうよ」

 

 

 

「おう、ありがとうな。今日はもう遅いから、またサッカーやろうぜ!」

 

 

「勿論」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チームZ vs チームY

 

 

 

「死んでも勝つぞチームZ!」

 

 

「「おおっ!!」」

 

 

 

円陣組んで掛け声とかやるの久しぶりだな~。ドイツではこういうことあんまりやらなかった。

久遠、人を纏めるのが上手いし、後がないチームZにとってこういうことしてくれる人がいると助かる。このままお団子サッカーが続いたら本当にどうしようか困っていた。

 

 

 

試合が開始され、チームYのカウンター・アタックにより

あっさり先制点を入れられた。

 

DFだけど、いや、ここでディフェンス頑張っても、それはエゴイスト達の為にならないだろう。

俺が見たいのは原石の進化、化学反応だし…。

でも今の潔君達なら勝てると思っている。

 

 

前半が終了して、雷市が相変わらず怒っている。

 

 

「使えない武器で時間を無駄にするより、例えば蜂楽か國神みたいな 相手の嫌がる攻撃を徹底した方が良いんじゃないかって話」

 

 

「今から作戦変えるとか不平等だろうが!」

 

 

 

千切がそう言うが、俺的にはチームZの武器とやらを見てみたいので、

イガグリに同意だな。

 

 

 

 

後半スタートして、潔のパスで我牙丸がゴールを決め、チームZの得点に。

また潔がウィークポイントを徹底的にマークし、ゴールを決めた。

 

チームZは勝利した。

二子って子、中々良い目を持ってるなぁ。髪の下の目も見てみたい。

 

 

 

その日の夕食は皆それぞれの持ち寄りで様々なものが食べれた。

俺のたくあん美味しいよ?!だれも要らないって??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜。

みんなが寝静まった夜。

よし、俺も練習しよーっと。

 

ここ最近、思いっきりプレーできていないというか。

収監されてから常に周りに人がいるせいで本来のプレーができない。まあ秘密でここにいる約束だからなんだけど。

 

やろうと思って部屋から出ようとした時、モニタールームから声が聞こえた。

潔と千切?ふむふむ…右膝前十字靭帯断裂…。あー、盗み聞きしちゃ悪いか…。

千切はこうして自分の問題を、知り合って間もない潔に話せている。俺はと言えば、もうどうしようもない問題なので、未だにミヒャやネスとかに話せずここまで来ている。千切は千切なりに向き合おうとしているのかな。

 

 

このままそっと離れようと思ったけど、なんか潔と千切の空気悪くなってる…。うーん。

 

千切が出てきたところで、声をかける。

 

 

「よ、千切君。ちょっと話さない?」

 

 

「盗み聞きとは趣味が悪いな江戸川」

 

 

そう言いながら着いてきてくれる。

モニタールームにいた潔はこちらに気が付いたようだが、難しい顔をしたまま動かないのでこのまま行く。

 

 

「悪い、故意ではないんだ。…夢を諦める理由を探しに青い監獄へ来たってね」

 

 

「…どっから聞いてたんだお前は」

 

 

「途中から…いや、ほんとごめん。わざとじゃないです」

 

 

こっちを睨んでくる千切。話し方もトゲトゲしいので本当に怖い。

 

 

「で、話とはなんだ」

 

 

「俺はさ、夢を追う先に破滅が待っているとしても、追い続けることは楽しいと思うよ」

 

 

「分かったような事を言うな。俺は怪我のせいで、かつての自分はいなくなったんだ」

 

 

「今はもう完治していて、再発すれば、の話で合っているか?」

 

 

「そうだが」

 

 

「…ああ、そうなんだな。ならまだサッカー続けられるんだな」

 

 

「ッ適当な事を言うな、お前に何が────」

 

 

「再発しまた地獄へ落とされ、自分が自分じゃなくなってしまう」

 

 

「…」

 

 

「とある、まぁスポーツ選手の話なんだが。

期待の新人、将来はトップで活躍すること間違いなしと言われた若手選手がいた。

でもそいつはどうしようもない病気を持っていた。

走れば、いつかその爆弾は爆発して、もうフィールドへ戻ることはないと言われた。

でも、彼はそんなんじゃ止まらない。自分が自分であり続けることを証明するため、自分を突き動かすエゴ(なんだっけ?)があるからだ。

ま、ただのスポーツ馬鹿でしかないかもしれないが(笑)」

 

 

自分でこう言っておいて、なんでだっけな~と思った。今更自分で言っておいてなんだけど無神経なこと言ってたらすみませんなんて内心思った。

 

 

「…」

 

 

「ここ、ちゃんと医者もいるらしいから悩み事あったら相談してみたら。役立つと思うよ。

ま、案外お前も潔君に惚れて動き出すかもな~じゃ、また」

 

 

 

俺のエゴ…記憶が抜け落ちて思い出せねえ。ここに来た理由は才能の原石の原石を見届ける為…あれ、何でこんなに日本サッカーに執着したんだっけ。

まぁでも、潔とか蜂楽とか才能の原石を見ていると、この先もずっと見ていたい気持ちになるよね。それはできない、かもしれないけどさ。

俺からサッカーを取り上げられたら、もう何も残らない。本当はもっとバスタードミュンヘンでやってたかったな。もっと上手かったらあそこに立ち続けられたのに。

ここでは別にFLOWになんなくてもサッカー続けられるから良いんだけどね。今のところは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。

チームZはトレーニングフィールドで練習をしている。

 

 

 

[やあやあ才能の原石共よ]

 

 

 

近くのモニターが点き、絵心さんがカップ麺食べながら話しかけてくる。

は~、カップ麺良いな久しぶりに食べたいな。

 

 

 

[BLランキングのチーム内順位変動を行いまーす]

 

 

俺は変わらず275位。

チームZで一位は潔か。昇進したな。

 

 

 

[次の段階はその武器を磨いて伸ばせーーー突出させろ]

 

 

 

 

 

 

トレーニングを終えた夜。

明日も試合ということで、モニタリングルームで作戦会議を行っているが、久遠、珍しいな。長風呂なんて。

 

 

「3×3オールスター作戦!!」

 

 

久遠が仕切ってくれる。

うん、みんなの武器が見れる作戦だし良いね。いや~ありがてえ。まとめ役とか俺はそういうの得意じゃないし本当に助かる。これからも頑張って欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し前に倒れる前までくらい、プレーも遜色なく問題ないようにできるようになった。そうだ、他の棟に行けるのかな?絵心さんから事前に説明はされているので、伍号棟が他にあることは知っていた。

 

 

夜で、周りに人がいないことは確認済み。監視カメラに向かって話しかけてみる。

 

「あー、絵心さん?聞こえてる?他の棟行っても良いですか?適当に1on1して良い刺激になってみせますのでどうが…」

 

 

近くのモニターが点く。あ、絵心さんだ。

 

 

[はぁ、好きにしろ。あまり夜遅くなりすぎないように。才能の原石を腐らせるなよ]

 

 

「勿論です」

 

 

[というか、お前はいつももう少し早く寝ろ]

 

 

 

「元からショートスリーパーなんです」

 

 

 

近くの関係者用のドアが開く。

さて、まだ練習している子はいるかな。

 

 

 

 

 

~~~~~

 

 

 

 

 

「全部同じ作りしてるから迷いそう」

 

 

 

スタッフ用通路に来たものの、誰がどこの棟にいるかもわかんないし、適当に行くか。冴はFWじゃないから参加してないだろうし、凛とかいるかもな。

来た道ちゃんと覚えておかないとな。普通に迷いそう。

 

適当に見回っていけば、練習場で何人かやってるのがわかった。あの猫っぽい子とか中々良いんじゃないか?あとメガネかけてるイケメンも。

どこかの棟のチームVの練習場を覗いてみると、凛がいた。腕に221位と書いてある。トップか。

 

 

「…クソッ」

 

 

めっちゃ怖い顔しながらシュートを撃っている。でも元が良いから絵になってる。そのうちどっかのチームに所属してCMとかモデルの仕事のオファー滅茶苦茶来そう。

…そういえば、俺さりげなく冴に事情聞いておこっと~て思っててたのにまだ何にも聞いてなかった。いや、普通に忙しかったんだ。マジでごめん凛。

 

 

 

 

「よぉ」

 

 

「…あ?何だテメェ」

 

 

 

 

こっわ!凛ってそんな怖い顔できたのか…。一応、ここでは俺の正体は秘密なので、初対面を装っていかなければ。

 

 

「ちょっとやろうぜ」

 

 

「誰がテメェなんかとやるか。ぬりぃんだよ、ここの奴らは」

 

 

「そう退屈はさせないよ、ほら」

 

 

「…チッ」

 

 

 

ボールを蹴りだして誘い込む。

お、凛上手くなったなぁ~。体も大きくなったしできること増えたよね。最後にやったのいつだっけ、7年前?連絡は取りあってたけどこうやってちゃんとやるのは久しぶりだなー。

 

 

「はい俺の勝ち。どう、これでやる気になったかな」

 

 

「クソが、やってやるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんなもんか。良いね」

 

 

 

「ハァ、ッ絶対潰す」

 

 

 

「じゃあな~またやろうぜー」

 

 

 

 

 

 

これでちょっとは凛の退屈が紛れていれば良いけど。俺の記憶の中の凛ってもっとポヤポヤしていたような。凛のこういう一面もあるんだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凛がいた棟を離れ、別の棟へ移動し、様子を見て回る。

時刻は深夜2時。う~ん、流石にもうみんな寝ているか。

 

と思ったら練習場に誰かが寝転がっている。寝ているのか。

 

 

 

 

「お~い、こんなところで寝たら風邪ひくぞ」

 

 

 

 

「うにゃ…」

 

 

 

 

「起きろー、ちゃんと布団で寝ろー」

 

 

 

 

「んん…」

 

 

 

流石に暖房付いているとはいえ、真冬にここで寝たら風邪引くだろう。仕方ないが、運んでやるか。

腕に付いているチーム分けを確認し、背負おうとした。

 

 

 

「なぁ」

 

 

 

「お前、起きたなら自分で────」

 

 

 

「やろうぜぇ、ッほら!」

 

 

男は足元にあったボールをこちらへ蹴飛ばしてくる。

至近距離で来たからびっくりしたが、なんとか体で受け止める。

 

 

 

「ッと。もう夜も遅いし、寝よう」

 

 

「いやいや、俺超元気。あんたが俺を起こしたんだから、責任取って♡」

 

 

「はぁ…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もっと…!!!もっとくれ!!!」

 

 

 

「いや、もう寝ろよ」

 

 

 

 

「じゃあ俺と-----(ピー音)する?もっとやろうぜ、もっとぉ♡」

 

 

 

 

 

「無理だわこれ」

 

 

 

 

俺はこの怪物とどう接すればいいかわからない。海外でもこういう下ネタ大好き野郎なんざわんさかいるわけで。そう珍しいものでもないんだが。これが俺に向いているのが生理的になんというか無理だ。サッカーはここにいる才能の原石の中でも断トツに上手いし、もっと見ていたい気持ちもあるが。名前は士道というらしい。

もう夜も遅いし、満足したでしょ。よし、帰ろう。

 

 

 

「じゃ、俺もう寝たいから帰る。お前も早く寝ろよー」

 

 

 

「逃がすわけないじゃん♪」

 

 

「は?っちょ、おい!」

 

 

 

士道は俺に後ろから覆いかぶさってくる。え…。

 

 

 

 

「ここで俺とワンナイトしようぜ」

 

 

 

「誰がお前とするかっつーの、てか離れろ」

 

 

 

無理矢理弾きはがして逃げる。

 

 

 

 

「待ってよ~、名前、教えて♡」

 

 

 

「いやだ、やめてくれ。俺は帰るんだ」

 

 

 

この後、士道にずっと追いかけまわされていたので、走り回って頑張って撒いた。

いや本当に疲れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ここで1万文字以上書くと重くなるんですよね…。てなわけで分けました。
凪レオとの絡みももっと入れたかったのですが、終着点が予想できないので、
いつか加筆修正で入れられたらなと思ってます。

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