エゴイストの成長を見届けたかった   作:miyata

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優秀なマネージャーがいることで報連相が疎かになる主人公





【ブルーロック二次選考編】

 

 

【ブルーロック二次選考編】

 

 

 

 

 

 

病院にいるのも暇なので、することないかな~と思っていたら、帝襟さんがスマホ持ってきてくれた。ありがとうございます!!

 

 

スマホの電源を付けると、けたたましい通知音が。投獄中はスマホ触れない(当然ゴールボーナスはない)のだが、流石に量が多すぎてビビる。

重要なやり取りに関しては専属マネージャーに一任しているので…あ、ついでに元気だよって連絡しておこう。

 

BMの仲間からも大量にメッセージ来ている…。BMのことはBMに任せているし、後から説明されるので今は俺からは特に何も連絡しなくても大丈夫ってことだけど…。何ていえばいいかわかんないし放置していた。一番はネスからの連絡が多いな。

 

 

"どこにいるんですか?返事ください"

 

”冗談なら今だけ許してやりますので戻ってきてください”

 

”カイザーがずっとイライラしています”

 

”えびちをずっと見つめたままカイザーが動きません”

 

”カイザーが暴れて試合が延期になりました”

 

”カイザーが落ち込んで動けなくなっていやがるです”

 

 

ミヒャの相手するのに手を焼いているらしい。うーん、俺の前では平然としたすました顔だったりたまに煽って笑っているぐらいだったから、あんまり落ち込んだいるところが想像できないな。

ていうか、なんでそんな状態になってるんだ?どう返信したものか…。

”苦労かけてすまない。オススメのチーズカレーを送るよ。ネスに愛されてるのに、あいつはそれも知らずに本当に困った奴だよね”

うん、これでいいだろう。

 

 

後は…冴から電話がめっちゃかかってきている。活動休止発表した時も滅茶苦茶電話かかってきたけど、メールで大丈夫だと連絡したはずなんだけどな。何か問題でもあったのかな。

そうだ、凛の事で聞きたいことがあったんだ。とりあえず電話をかけてみよう。

ワンコールもしないうちに繋がった。

 

 

「…もしもし冴?元気?」

 

 

[ケイ!!無事なのか?!お前何で今まで連絡無視していたんだ]

 

 

「ちょっと色々と忙しくて。ごめん」

 

 

[…活動休止と聞いて本当に驚いた。何故だ?お前は大丈夫なのか]

 

 

「あ、うん。大丈夫大丈夫。心配かけてごめんね」

 

 

[…なら良い]

 

 

「ところでさ。凛と喧嘩したのって本当?」

 

 

[…何の話だ?]

 

 

「え」

 

 

冴はすっとぼけているのか?

疑問に思いつつ、凛は冴と喧嘩してるって〜と聞いてみると、どうやら冴は正論を言ったに過ぎない、俺は何も間違っていないし喧嘩したつもりはないとのことだった。え、マジか。

 

 

「なるほど」

 

 

[あれで諦めたら、そこまでの奴だったって事だ。俺は────]

 

 

「…。…冴?」

 

 

冴の言葉が続かないし、反応がないなと思って携帯を見ると、充電切れで電源が落ちてしまった。マジか。3週間近く電源切ってたままだったけど、電池持たなかったか。

 

 

 

「言い方に問題があるよって話はまた今度話そっと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一次選考合格者は地獄のフィジカルトレーニングに勤しんでいるらしい。

勝ち抜いたチームZの面々もやっていることだろう。

 

俺は元々体力ある方(転生特典)なので、まぁそこら辺の高校生には負ける気がしないけど。約半年前から体力はそれなりに落ちたけど、まだ1試合ちゃんとやり切るだけの体力はある。

 

 

二次セレクションが行われる地下中央エリアへと移動する。

…誰もいねえ。こんな真っ白でだだっ広い場所に一人で待たされるのか。ええ…。

5つのドアから才能の原石たちが入ってくるのかな。壁側に立っていよう。気配を薄く…。

 

 

ちょっと待ってると、各方面から続々と人が入ってきた。皆ヘトヘトになっている。

全部で125人いるんだっけ…多いな。 

 

 

「あー!江戸川お前!どこにいたんだよ!ずりーなぁ!」

 

 

イガグリがこっち向いて叫んでくる。

チームZの面々も、無事に地獄のフィジカルトレーニングを乗り越えてきたらしい。皆とても引き締まった表情をしている。ちょっと安心した。あ、久遠もいるんですね…。

潔もちゃんといる、うん、良かった。 

 

 

「ちょっイガグリ!江戸川の事情知らないでそう言うのは良くないって」

 

 

「お久しぶり~潔君とチームZのみんな」

 

 

俺は体調不良ということで地獄のフィジカルトレーニングは免除されたという事になっている。

才能の原石たちの良い刺激になるよう仕事再開だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青い監獄には伍号棟しか存在しなかった────。

 

世界一になるための飢餓精神を育てるために仕組まれていた。

飢餓精神の例えとしてノエル・ノアの過去について絵心さんから語られる。

一度目の人生なのに、スラム街から駆け上がるストライカーってすごいよな。その中でもノアは優れた人間性を持ち合わせているわけだから、本当に尊敬できる人間だ。出会った当初から性格は変わらない彼だが、昔はどんな感じだったのかが気になる。絵心さん知っていそう…あー、何でそう思ったんだっけ。また記憶が混乱してきた。

 

 

[さぁ、二次選考といこうか]

 

 

絵心さんから、次のセレクションの説明がされている。

 

 

[己の”1”を”100”に変える戦いだ]

 

 

5つのステージをクリアすれば世界トッププレイヤーとの強化合宿に参加できるらしい。え、誰来るんだろう。

ここからは個人戦。今までチームとして頑張ってきたが、ここからは一人で進む必要があるらしい。チームZの面々は残れるかな。あ、久遠はどうでもいいか。

 

 

「あ、アイツ行くぞ」

 

 

イガグリの指差す方を見れば、ウォーミングアップをしている凛がいた。空中でのピンポイント直撃…お見事。一番目に進んでいった。今まで戦ってきた中で凛レベルの選手はいなかったため、怖気づくチームZの面々。

 

 

「じゃ、お先に。頑張ってねチームZ」

 

 

「江戸川!?…先で逢おうぜ!!」

 

 

俺はここに来た時に既にウォーミングアップは済ませていたので、そのまま進んでいく。

 

 

 

二次選考1stステージ。

BLUE LOCK MANシステムに90分間で100ゴールを取る。

投獄前のテストでも沢山相手したが、中々に面白いギミックも搭載していたような。初めて見た時は驚かされたけど、そのうちあの不気味さに慣れてくる。

 

本気でやると倒れかねないので、そこそこででやりますか~。

俺には別に皇帝衝撃波みたいなカッコいい技とかはないけど、作業感覚でシュートしていく。

 

 

…よし、こんなもんだろう。

クリアしたので、先へ進むと誰もいなかった…。

 

あ、良かったー。俺が一番だよね、まだ高校生に負けないで済んだ。

 

 

[ちょっとは手加減しろよ]

 

 

壁面モニターが点いて絵心さんが話しかけてくる。

 

 

「あ、すみません」

 

 

[まぁいい。お前のランキングなんだが。このままだと1位になるが]

 

 

「次に来た子1位にしてもらえるの、可能ですか。俺その子の事下から押し上げてみたいんで」

 

 

[ああ、やっておこう]

 

 

一応正体隠して参加してるわけではあるので、目立つ1位じゃなくて2位にしてもらおう。

ランキング上位5名は、無条件で半年後のU-20W杯のFW登録選手となるけど、最後に圏外に行けば良いかなと思っている。FWとしては登録されたくない。

そういえば、俺、まだU-20招集かかってきていないんだよな。確かに活動休止だけど、連絡の一本もなかった。

まぁ、ここで才能の原石の成長を見届けられれば良いかな。

 

 

 

ちょっとして、二人ほど入ってきた。

最初は凛だった。予想的中だ。

凛はこちらを見ると、顔を顰め、近づいてきた。

 

 

「お前ッ…!!マジでどこにいたんだよクソがッ。探しても何処にもいねえ」

 

 

「…あ」

 

 

そうだ、俺は他の棟に移動して凛に会いに行っているので、凛目線伍号棟のどこを探し回っても俺がいないことに気が付いているはずだ。

 

 

「どうしよっかな…。えっと、1stステージは俺と君はほぼ同時クリアらしい、で君が一番」

 

 

「は…?そうかよ。チッなんだよお前探してもいねえから運営側かと思ったが」

 

 

腕のランキングは俺が2、凛が1になっている。 

 

 

「そんなことはどうだって良いでしょ。あと、もしよろしければ、一緒にチーム組もう」

 

 

少し経つと、また一人入ってきた。

 

で、最初の3人でチームを組んで進むことになった。

俺、凛、蟻生君。

 

マッチングスペースで待っていると、潔、蜂楽、凪が入ってきた。

凪…?てっきり千切か國神と組むかと思っていたが。

 

 

「江戸川?!」 

 

 

潔と蜂楽がめっちゃ驚いている。

すると、壁面のモニターが点いて、絵心さんが出てきた。

 

 

[やあやあ才能の原石共────]

 

 

絵心さんの説明によると、これから始まる内容は3vs3をやるらしい。

勝った方が一人相手から奪えるのか。で、4rdステージに4人で進むと。負けたら2ndに後退するか、相手に引き抜かれて先に進むことになる。

 

 

[両チームが合意した場合のみマッチメイクとする]

 

 

BLランキングが更新されたが、俺はRANK 2 になった。潔と蜂楽は15位と16位か…最初の297位から躍進しているな。

 

 

「やるなら、4・5・6位のヤツだろ」

 

 

蟻生がそう言うが、俺もそれでいいと思う。

さり気なく潔たちのことを煽っている蟻生だが、お前もそういうタイプだったのか。本当にサッカーやってる奴って煽るの好きだよね。煽るオシャ。

凛に至っては、ここにいる5人はただの踏み台でしかないと。まぁ凛と同レベルの奴はまだいないもんね。

 

 

「兄貴を超えるために────糸師冴を潰すことが、俺のサッカーの全てだ」

 

 

凛こっわ、そんな怖い表情できたのか。早く冴と会ってまず仲直りの算段を付けたいところだ。

潔たちはどうするのかな、と様子を伺っていると。

 

 

「やろーぜ」

 

 

潔は俺たちとやりたいそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

試合開始────。

 

 

「ぱっつんにはお前が付け」

 

 

「了解」

 

 

蟻生に指示された通り、ぱっつん=蜂楽につく。

早速蜂楽が迫ってくる。

 

 

 

「お、凄いシザースだね」

 

 

前よりもテンポが速くなっている。関心してじっくりみてたら抜かれた。

 

 

「そっちいったー」

 

 

そのまま相手チームの先制点。

潔のシュートは前よりも磨き上がっている。 

 

 

「しゃあ!!」

 

 

ここまで様子見に徹していた凛だが、溜息をついて潔のことを見ていた。

 

 

「ぬるすぎて死にそうだぜ」

 

 

その言葉から始まった凛は、早速キックオフの一撃で点を入れる。

凄いな~数日前よりも成長してるね凛。ぬりぃってお前も言うのか。本当はまだお兄ちゃん大好きなんだろう?

 

 

「殺し合いなんだよ、俺にとってサッカーは」

 

 

その後、蟻生は長身を生かしたプレーをしてゴールを決める。

長身で髪長いって、迫力あるよな…と思っていると。 

 

 

「お前、ノットオシャ。本当に”俺”よりもランキング上?」

 

 

俺の動きを見た蟻生が俺を横目にそう話す。

 

 

「俺も1ゴールくらいしないとな…」

 

 

1ゴールくらいならいいだろう。蜂楽のドリブルの死角をついてボールを奪い、フェイントで潔を躱してそのままゴールした。フィジカルに頼り切らず、巧みな技術でボールを奪うのが今の俺のスタイルだ。

 

 

「こんなもんでしょ」

 

 

「ッな?!」

 

 

「すっげー…」

 

 

「…」

 

 

 

凛がこっちを無言で見つめてくる。ばれていないよな…あー心配。

この時点で3-1。俺、もう何もしなくていいかな。

動きを変えた潔達が1点決めるが、その後CKで凛がまた得点を入れた。相変わらず詰まらなさそうな表情をしている。これ終わったら、一緒に練習して楽しませてあげたい。でもあんま見られてるとバレそう。

その後、凛がゴールを決め、5-2。

こちらの勝利で終わった。

 

 

相手チームから一人採らないといけないが、凛と俺は誰でも良いということなので、

蟻生によって蜂楽を指名・獲得し、俺たちは次のステージへ進むことになった。

 

 

「頑張ってね、才能の原石たち」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の対戦までは最低でも24時間空けないといけない決まりではあるが、誰もマッチングしてくれない。ランキングTOP3だからという事もあるが、あの糸師冴の弟がいるわけだし。糸師兄弟有名だもんな~。

だれもマッチングしたがらないので、トレーニングで時間を潰すしかなかった。BLMS(ブルーロックマンシステム)相手にひたすらシュートしていくか、誰かとやるか。

チームの面子と練習したり、凛を誘って1on1して適度にボコボコにしていたら、

次の日からは凛から誘われた。

 

 

「おいやるぞ、クソ眼鏡」

 

 

「了解~」

 

 

返事しておいてあれだけど、クソ眼鏡って、俺のことだよね?他に眼鏡いないし。それとも絵心さんのことか?

 

凛と1on1。

相手からボールを奪うのが俺の本職だから、得意なんだ。

 

 

「…江戸川新一」

 

 

「はい?」

 

 

「お前ほどの人物が無名選手だなんてあり得ない。どこでサッカーやってた」

 

 

「えっと、、北海道の上の上の方…あんま人いないところ」

 

 

ていうかちゃんと俺の名前覚えていてくれたんだね。 

咄嗟に出た嘘だけど、こういうのちゃんと考えておけば良かった。

 

 

「…フン」

 

 

そういう凛ちゃんは~?ふ~ん、何も答えてくれないのね!!

さては神奈川だろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あやっべ」

 

 

鼻血垂れてきた。

…こう気分高まってるとよく流れてくるんだよな。

 

 

「…おい」

 

 

そう言って凛がテッシュを差し出してくれる。

え?!あの凛が?!ありがてえ。

凛が近づいて渡してくる。でも、俺だってティッシュくらい携帯している。

 

 

「あ、俺持ってるから大丈夫。お気遣いありがとう」

 

 

「…」

 

 

「…?」

 

 

無言でこちらを見つめてくる凛。

どうした?目力凄すぎてちょっと怖いですよ…。

 

 

「お前…それ伊達メガネだろ」

 

 

「伊達じゃないよ!ガッツリメガネです」

 

 

「じゃあちょっと外して見せろ」

 

 

俺の黒縁伊達メガネに向かって手を伸ばしてくる。

 

 

「いや、駄目!貴重品!」

 

 

「…チッおい待て!!」

 

 

そう言って逃げる。

至近距離で見られると、レンズの歪み具合とかで流石にバレるか。気を付けないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4thステージ食堂。

ご飯美味しい~。

今までたくあんばかりだからマジで飽きてた。和食も好きだけどお肉美味しい。勝ち上がってきた他の人もいるけど、見たことある人もいたり、全く知らない人もいたり。

 

 

「よ、江戸川」

 

 

「蜂楽」

 

 

蜂楽がやってきた。

そのまま蜂楽は俺の隣に座る。

 

 

「こうして二人だけで話すの、初めてだね」

 

 

「…確かに、チームZの時は必然的にみんなで一緒に食べることが多かったよな」

 

 

蜂楽って無邪気そうに見えて、相手の事よく観察していたり、勘が鋭いような人物だから、あまり直接話はしないようにしていたんだが。

 

 

「折角だし江戸川のこともっと知りたいな」

 

 

「…俺は蜂楽のことが知りたい」

 

 

「え?そうなの、俺なんでも答えるよ!」 

 

 

そこからは、当たり障りのない内容。

何処出身?何歳?いつからサッカーしてるの?といったもの。

まあ俺に関しては予め練ってきた設定話すだけだしいいか。凛に聞かれてからちゃんと考えた。ここで間違った事言ってもそこまで詳しく調べることはしないと思いたい。

ちなみに、俺今18歳ってことになっています。これは事前に帝襟さんと考えた。

 

 

「その腕輪ってなになに」

 

 

「…お守りみたいなもの」

 

 

「ふーん。江戸川、無理していない?大丈夫?」

 

 

「えっと…」

 

 

「ついこの前まで体調不良だったんでしょ。さっきも鼻血出てたし…」

 

 

あのやり取り、蜂楽もガッツリ見ていたらしい。 

 

 

「鼻血はよく出るから大丈夫。それに風邪引いたけど、今はちゃんと治ったから大丈夫」

 

 

「本当に大丈夫?それともどこか配慮してほしい箇所とかあったら遠慮なく言って」

 

 

「あぁ、大丈夫。ありがとう蜂楽」

 

 

笑顔で蜂楽はそう言ってくれる。

俺が知っているサッカー上手い奴(ドイツのBM)の大半は性格終わってるから、蜂楽は純粋なままでいてねと願うばかりだ。試合中にヘマだけはしないように気を付けるから、心配かけてすまん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひとりで戦う事を恐れている、誰かを探しているサッカーだ」

 

 

蜂楽と凛もそこそこ仲良くなっているようだし。凛、ここに来て舌打ちばかりでキレまくりで友達いないかもなんて思ったが、杞憂だったようだ。蜂楽のことおかっぱとあだ名で呼んであげたりしてるし。…もちろんいい意味だよな?

練習を終えて外に出ると、潔がいた。

 

 

「約束通り、奪い返しに来たぜ。やろーぜ凛」

 

 

お、ついに試合成立か。

 

 

 

 

 

~~~~

 

 

 

 

 

 

「ボールは”俺”に集めろ。”俺”がオシャに決めて勝つ」

 

 

「あ、俺は別に、蜂楽がやりたいようにやってね」

 

 

「あーい」

 

 

「さっさと終わらせて次へ行く、瞬殺だ」

 

 

 

4thステージ。

蟻生と千切が仲良くなってたり、蟻生が急に暴れだしたり。なんやかんやで

俺は馬狼とマッチアップということになった。

 

試合開始。

前回戦った時よりも相手チームは動きが速くなっている。特に潔、何があったのかとても気になる。潔を中心としているが、お互いがお互いを喰うようにして連動しているチームのようだ。潔達のチームの先制点。

 

凛は詰まらなさそうな表情をしている。

適当にパス繋いで凛に持って行ってみると、誰も凛を止められず、凛はシュートを決めた。

これで1-1。

 

 

「ナイスゴール」

 

 

「…ぬりぃんだよ」

 

 

凛を見て潔達は作戦会議していたようだが、程なくして試合が再開される。

俺はほどほどに馬狼についてる。

肉弾戦では勝てないし、ガッツリやるのもあまり良くないので、良い感じに受け流す程度でやっている。全盛期よりも結構体重減ってきたし。体便りの戦い方は、変えていかないと。

 

蜂楽のアイデアによって蟻生の得点でこちら側のリード。

 

 

「喰い潰してやろーぜ」

 

 

潔のその言葉の通り、俺たちの予想を超えた凪の二段式空砲直蹴撃。

 

 

「俺だって、ムカつきゃ熱くなる」

 

 

凛が珍しく、ぬりぃ以外の感想を言った…。

確かに、今のは凄かった。

 

 

「最高にエゴいね~。はぁー来てよかった」

 

 

凪も凛も次々と進化していって、本当に面白いものを見せてくれる。

あ~もう、これ本当に悔いないです。来てよかった!

 

 

ボールOUTでリスタート。

ああ、こんなにエゴい奴らに呑まれてしまいそう。俺もアイデアが色々と溢れてくる。

 

 

「ちょっとは、本気、出しちゃおうかな。蟻生!」

 

 

「ん?どうした、やっとやる気になったか」

 

 

「まぁね」

 

 

俺の動きに馬狼が点いてくるが、馬狼が踏み込んだ――その逆。 

アウトサイドでボールを引っかけるように運び、間合いを一気に潰す。

 

 

「ッ、なんだそれ……!」

 

 

速度を落とさない。

視線だけを左に投げ、肩でフェイント。

馬狼を抜くと、千切が迫ってくる。でも、

 

 

「で、千切も――

 

 もっとスタミナ付けられるといいね」

 

 

「?!」

 

 

千切が反応した瞬間、

軸足を残したままのシザーズ。

重心が浮いた隙を、

縦への持ち出し一発で切り裂く。

 

 

「じゃ、この辺りかな」

 

 

無回転のシュート。

うん、1点。

 

 

「あちゃ、点とっちゃった」

 

 

勢いでやってしまった。FLOW状態だと遺憾なく能力を発揮できるけど、反動がやばいんだった。

何もしていないと手がめっちゃ震えてくる。エゴイスト達の熱に当てられたからだ、俺の自制心の問題かもしれないけど、ここで動かない奴はいないと思う、言い訳でしかないけど。

…よし、今日はずっとこのまま気合で頑張ろう。

 

 

その後は、馬狼や蜂楽、潔がまた得点。全員汗だくではあるが、試合を通じて成長している。潔の背面踵蹴弾なんて初めて見たぞ。この短期間でこのレベルまで仕上げているとは思わなかった。

俺?は、あれからまともに動いていない。みんなの一挙手一投足をじっくり観察している。俺何かに見向きもせず皆頑張ってるから、おかげでぬくぬくしています。

 

 

「蜂楽も潔もすげーな…」

 

 

バチバチにやりあってる。すげえ。

俺は転生特典と思われる能力でトップに登り詰めたけど、本来人間はこうやって試合を通して熱くなって成長するものだ。ミヒャもこんな感じで凄まじい成長を見せた時期があったなぁ。

 

最後は凛の得点で勝負はこちらの勝ちになったけど。

いや~熱い試合を見させていただきました。

 

 

負けたチームから誰とる?ん?潔?いいじゃん、凛がここにいる他人に興味を示すのは珍しいね。

ということで潔を取ることになった。

 

 

「来い潔世一、お前は俺の一番近くで、俺が世界一になるのを見届けろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【有馬ケイについて語るスレ】#26

 

 

 

 

 

150[名無しのサッカーファン]

本当にどこ行ったんだよ有馬…

俺ずっと前からA代表に選ばれることかなり期待していたんだからな

 

 

151[名無しのサッカーファン]

それは有馬自身が出場を辞退したからだろう

JFUの中に絶対有馬のことが嫌いな幹部いてそいつが邪魔している説もあったよな

 

 

152[名無しのサッカーファン]

肝心の有馬から情報提供されることは少なくとも活動休止中はないだろ

それよりも、有馬の凄さについて語ろうぜ

 

 

153[名無しのサッカーファン]

俺、友達から聞いて最近有馬のこと調べだしたんだけど、知る人ぞ知る的なネタ教えて

 

 

154[名無しのサッカーファン]

それなら、有馬の小学校の同級生にインタビューした記事があるので、

読んでみてくれ

翻訳された記事

https://~~~~

 

 

155[名無しのサッカーファン]

あー、これ本当に凄いよな

 

 

156[名無しのサッカーファン]

凄いけど、ある意味闇深いとも思った

 

 

157[名無しのサッカーファン]

こいつ人生二週目か何か?ってくらい驚かされた

 

 

158[名無しのサッカーファン]

え?そんな凄いの。後で読んでみよう

 

 

159[名無しのサッカーファン]

それでいて曲者揃いの海外勢の中で、善人ポジやってんだから

同じ人間だと思えない

 

 

160[名無しのサッカーファン]

遺伝子ガチャ大当たりしただけやろ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”有馬ケイの小学校時代の同級生にインタビュー!彼の秘密に迫る”

 

ドイツ・ミュンヘンにあるバスタードミュンヘン。

今や世界が注目するDMF、有馬ケイ。その原点を探るべく、記者は彼の原点である日本の小学校時代の同級生複数人や、クラブ時代の友人に話を聞いた。

 

――当時の有馬ケイ選手は、どんな子どもでしたか?

「とにかくボールばっかり追いかけてましたね。休み時間も放課後も」

 

――当時からサッカーは上手かったですか?

「上手かった。休み時間に男子全員でサッカーをしようってなった時、有馬は一人でゴールをたくさんしていたので、印象に残っている。特に、体格差のある上級生が乱入してきても、何故かゴールしまくっていた」

 

――子どもの頃から「プロになりたい」と言っていましたか?

「よく言っていました。凄いですよね、子供の頃からの夢を叶えちゃうなんて!」

 

――普段はどんな性格でしたか?

「明るく誰にも分け隔てなく接することが出来る人でした。なので、女子達にモテまくりでしたよ」

 

――家ではどんな様子だったと聞いていますか?

「家の話は殆ど聞いたことがない」

 

――両親との関係はどんな感じでしたか?

「わからない。俺はあいつの親が授業参観とか学校行事に来ているところは見たことがない」

 

――放課後は何をしていることが多かったですか?

「よく一人でサッカーしていた。公園でやっているところを何度か見かけた」

 

――泣いている姿を見たことは?

「あんまりないかな。ああでも、小学1年の頃まではよく泣いていたな」

 

 

 

続いて、有馬が小学校時代に一時期所属していたクラブのチームメイトA氏にも質問した。

 

 

 

――一番印象に残っている試合はありますか?

「クラブの上位組織と対戦する機会があったのですが、アイツはそれに臆することなく活躍しまくってて、俺たちが勝てたことですかね」

 

――彼との出会いについて教えてください。

「俺の方がチームには先にいたんだけど…アイツは最初ボール拾いとしてやってきていたんですよ」

 

――ボール拾い?ということは一選手ではなかったのですか?

「そうですね。後に本人から聞いたことなんですけど、クラブの監督に彼から頼み込んだそうなんです。サッカー好きだけど所属するための一式のお金が払えないので、せめてボール拾いか見学をさせてと」

 

――そ、そうなんですね。

「ボール拾いをしていたアイツの元に、たまたま高めのボールが飛んで行って、それをトラップで器用に止めたのが監督の目に入って、特例で所属することになったんです」

 

――そんな過去があったんですね。有馬さんはどんな方でした?

「笑顔の怪物。今になって思うけど、あいつはサッカーが上手いだけじゃなくて、人を魅了して自分の意のままに操る力があったのかもな、と思います。チームの中で彼に心酔してコマのように動く人が多かった気がします」

 

――彼はクラブにとって中心的な欠かせない人物だったのですね。

「有馬が途中で他の上位のクラブに移籍した際はチーム空気がヤバくなったのは覚えています」

 

 

 

 




EMEAの夜にある試合って日本は朝方なのであんま見れないんですよね。
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