ガンダムブレイカー3外伝 バトローグ   作:ナタタク

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機体名:ブレイジングガンダム
使用プレイヤー:井川美沙
使用パーツ
射撃武器:なし
格闘武器:なし
シールド:なし
頭部:ブレイジングガンダム
胴体:ブレイジングガンダム
バックパック:ブレイジングガンダム
腕:ブレイジングガンダム
足:ブレイジングガンダム

ゴッドガンダムをベースにビルドしたガンプラ。
シャイニングガンダムの兄弟機としてライジングガンダムが存在したように、ゴッドガンダムの兄弟機をコンセプトにカスタマイズが行われた。
コアランダーとのドッキング機能とハイパーモードを排除し、機体は大幅な軽量化が行われ、バックパックの推進力も同等のレベルが保たれている。
その結果、華麗な足技と強力な武器による格闘技を主体とする超高速の近接戦闘機体として生まれ変わった。
なお、アザレアとは全く異なる戦い方を要求される機体で相手が加減したとはいえプロファイターに勝利できたのはミサのファイターとしての力量が上がったことの証明と言えるだろう。
当然、ブレイジングガンダムにもとある機能が搭載されている。


第2話 GBフェスタ

東京お台場、GBフェスタ会場。

ガンプラバトルが発展し、ガンプラが世界中に普及したことに対する一つの節目として開催が決定された特別な催事。

「皆様!本日はGBフェスタに参加いただき、ありがとうございます!!」

帰国したばかりで休暇もそれほどない状態でさっそくこの仕事が与えられたハルだが、さすがはプロというだけあって疲れた様子を見せない。

いつもと変わらない笑顔を見せ、撮影を行っていた。

「今回の目玉はこちら!この会場中央にございます、新型シミュレーター!!特別なバトルが、こちらでお楽しみいただけます!」

タイムズユニバースの出資によって開発された新型技術によって、さらなるアップグレードが施されたこのシミュレーターは次回の大会から運用が予定されている。

新たなシステムとは何かについてはいまだに公開されておらず、それを早く見たいと思って、数多くのファイターが集まっていた。

多くの人が集まっている中、制服姿でピンク色のツインテールをした小柄な少女が飛び跳ねながら奥にある新型シミュレーターを見ようと試みていた。

その後ろの、彼女と同じ学校の制服姿をした茶髪の男子学生はこの賑わいを楽しんでいる様子で、白い髪と眼鏡が特徴の男子学生は目の前の少女を心配そうに見つめていた。

何度も何度も飛び跳ねる彼女の学生服のスカートは短めで、下手をするとみてはいけないものを見てしまう。

頭を抱えていた彼は彼女の制服を後ろからつかみ、こちらへと引っ張る。

「ちょっと!危ないでしょ、トウマ!!」

「危機管理の問題だ」

「危機管理、なにそれ?」

眼鏡の学生、愛染斗真の言葉の意味を女子生徒、深山佐奈には理解できない様子だ。

口に出すわけにはいかないトウマはハァとため息をつくしかない。

「ねえ、リュウセイは…って、聞いてないか」

「え…?」

サナとトウマの仲間である不動流星は全く聞いておらず、二人の話についていけていない。

この3人は奏海高校に通っており、同じガンプラバトル部として戦い抜いてきた。

トウマはプロファイターとなるために極袖大附属高校へ転校し、部長の座をサナに譲っているが、ガンプラ部のメンバーがそろうということで今回がタンスから引っ張り出した制服で来た。

「聞いてなかったようだな」

「ごめん…ただ、バトルが楽しみだなって。俺のヘリオスがどこまでやれるかって」

ガンダムXをベースとし、F91やフリーダムなどの様々なガンダムのパーツが組み合わせた、月がテーマの原作とは異なり太陽をベースとしたガンダムヘリオス。

今日のために作り上げたガンプラだが、制作に時間がかかったためにまだ試運転をろくにできていない。

「トウマも、そうだろ」

「フッ…」

眼鏡を直したトウマの手にはガンプラがすでに握られている。

白銀のアクティブクロークで体を隠したガンプラ、ガンダムリヴランスヘブンもまた、リュウセイと同じくこの大会のために用意したものだ。

「もう、二人とも早すぎるよ…」

性格が異なる二人だが、根っこは同じファイターであり、早くバトルをせずにはいられないということだろう。

リュウセイはともかく、大学へ行ったことで交流の機会が減ってしまったトウマだが、相変わらずということで少し安心する。

そんな中、スマホに通知が入る。

「予約の順番が来た、いくわよ…2人とも!!」

走り出したサナが係員に通知を見せた後で、さっそくシミュレーターに乗り込む。

ガンプラとスマホをセットし、ログインしたサナの服装がピンクにカラーリングされた地球連合軍のノーマルスーツへと変化する。

アークエンジェルの格納庫を模した空間で出撃を待つサナのガンプラはパーフェクトストライクをベースに同じカラーリングになっているストライクフリーダムのバックパック等を装備した、キラ・ヤマトの搭乗機の集大成といえるガンダムパーフェクトストライクフリーダム。

(GBフェスタへようこそ!この新型シミュレーターでは、一定時間経過と同時に追加される仲間とともに、新実装されるガンプラとそれを操るAIと戦うことができる!負けたら終わりのこの非常な戦場を、君は、君たちは、生き残ることができるか!?)

「もちろん!!深山佐奈、パーフェクトストライクフリーダム、行くぞ行くぞーーーー!!!」

一番槍となったサナのパーフェクトストライクフリーダムがアークエンジェルから飛び出し、ジャブロー上空を飛ぶ。

ジャブローは何度も見ていて、地上には地球連邦総司令部が隠されていて、偽装された緑が多いことは理解できるが、それでも上空から見るとアマゾンのきれいな熱帯雨林にしか見えない。

「さっそく来た!!」

熱源を感知し、水中から飛び出してきたミサイルがパーフェクトストライクフリーダムを襲う。

ヴァリアブルフェイズシフト装甲とハイパーデュートリオンエンジンで実弾へのダメージを大幅に軽減できるとはいえ、水中からミサイルを撃ってきたのはズゴックやゴッグ、カプールなどのジオンの量産型水陸両用モビルスーツばかり。

そんな機体にダメージを受けるわけにはいかない。

サナは機体を弾幕の穴をくぐるようによけていて、難しいものだけバルカンで撃ち落とす。

だが、相手は水中だけにいるわけではない。

森林の中には迷彩柄の陸戦ジムや量産型ガンキャノン、ネモなどがいて、ビームや実弾が混ざった攻撃が上空に向けてされる。

「数が多い…だったら、出し惜しみはしない!!」

スーパードラグーンが展開され、片手で握れるように調整されたアグニやバックパックから展開し、両肩にセットされた2門のレールガン、そして右肩のコンボウェポンポッドのガトリングとマイクロミサイルポッドが一斉射撃され、暴力的な火力で20機近くいる地表のモビルスーツ達を薙ぎ払っていく。

「やった…!…別の反応!?」

猛スピードで接近してくる1機がモニターのに映る。

NPC機体だが、トールギスⅢを動かしているだけあって、動きは先ほどまでの機体とは違う。

レールガンの高速の弾丸を最小限の動きでかわしつつ、メガキャノンを連続で発射する。

「くっ…!」

メガキャノンのビームをよけるサナはバッテリー残量を見る。

ハイパーデュートリオンエンジンを採用しているとはいえ、すぐに消耗したエネルギーを回復できるわけではない。

最大火力であるパーフェクトフルバーストを使ってしまった今のパーフェクトストライクフリーダムではスーパードラグーンを再び使用するのは難しい。

エネルギー回復を待つサナだが、それを相手が待ってくれるはずがなく、トールギスⅢがシールドに内蔵されているヒートロッドを展開してそれを振るう。

電撃がないとはいえ、トールギスⅢの加速とともに振るわれるヒートロッドは並みではない。

それで受ける衝撃で電子機器をはじめとした内部へのダメージは避けられない。

「まずい!!」

ダメージを覚悟するサナは目を閉じるが、襲ってくるはずの衝撃の気配はない。

その代わりに通信が入ってくる。

「単独先行して、エネルギー切れとは、うかつだぞ、サナ」

「トウマ…!」

「もっと後先を考えて動け」

パーフェクトストライクフリーダムに割って入ったトウマのリヴランスヘブンが持つビームランスがヒートロッドを断ち切り、トールギスⅢとリヴランスヘブンが地上に降りる。

メガキャノンを格納し、ビームサーベルを抜いた相手に対し、トウマはビームランスをサイズモードへ切り替える。

「ごめん、トウマ…」

モニターに映る相手と、ジャブローの風景。

リーブラでの最終決戦の際にヒイロ達が身に着けていたノーマルスーツ姿でヘルメットをつけていないトウマは胸の高鳴りを感じていた。

「とはいえ…この匂いたつ戦場、浮足出す気持ちも…わかる!!」

アクティブクロークを展開したリヴランスヘブンが正面からトールギスⅢに突っ込む。

本来であれば殺人的な加速を見せるトールギスⅢが用意に懐に入り込めるが、出来栄えによって生まれる性能差がそれを一変する。

懐に入ったのはリヴランスヘブンの方でビームサイズでトールギスⅢを真っ二つに切り裂いた。

「さっすがトウマ!」

「ふっ…」

トールギスⅢを撃破したものの、その機体に注目している間に上空などには多くの増援が現れていた。

エアリーズやトーラス、クラウダ、バビが上空に存在し、地上にはランドマン・ロディやディジェ、陸戦型ゲルググ、水中にはフィッシュアイやジュアッグ、トリロバイトなどの姿がある。

「残りも狩る!!」

数多くの獲物に闘争心が燃え上がるトウマはその心のままにリヴランスヘブンを上空へ飛ばし、手当たり次第にビームサイズで切り裂いていく。

「あの…残りってそれ、ほかのプレイヤーの対戦機体もあると思うけど…」

「どうした?その程度か!!」

次々と敵機を撃破していくトウマだが、背後からの熱源の警告音に反応してアクティブクロークで身を守る。

NPCだからといって、動きが単調ではない。

撃破覚悟でトウマをおびき寄せ、このタイミングで包囲網を完成させていた。

包囲してきた機体の中にはバイアランカスタムやアンクシャ、アッシマー、カオス、レイダーなどの姿もあった。

一気に薙ぎ払う手段があるとすれば、胸部のメガソニック砲があるものの、今の状態では撃たせてくれる時間はなさそうだ。

「フッ…俺も、浮足立っていたということか…」

「トウマ!!各機、指定したコースから離れろ!!MVPは俺がもらう!」

「リュウセイか!」

昼間にも関わらず、上空から落ちてくるマイクロウェーブ。

それを受け取ったヘリオスの機体が輝き、ツインサテライトキャノンが発射態勢に入る。

ヘリオスの存在、そして膨大なエネルギーを感知したNPCが倒すべきをヘリオスと判断しようとするが、もう遅い。

発射されたツインサテライトキャノンのビームが包囲網を作っていた敵機の大半を消滅させ、そばにいた機体も四肢の一部などを失うなどを目に見える損傷を受け、姿勢制御ができなくなった機体が地面に落下する。

更にビームは水中へと向かい、トリロバイトなどのまだ待機中だった機体をも撃破していった。

「助かった、トウマ」

「さっすが、ガンプラ部のエース!それで、MVPって?」

「MVPは当然一等賞の…」

「残念だが、今回のバトルに個人賞はないぞ」

「え…?」

せっかく大量に倒したのに、それはないだろうとリュウセイは落ち込みながらも冷却を開始したツインサテライトキャノンをバックパックに戻しつつ、エネルギー残量の確認を行う。

戦闘続行に問題はなく、ハイパーデュートリオンエンジンによって戦闘可能な状態までエネルギーのチャージが完了したパーフェクトストライクフリーダムが2機に合流する。

「作戦を組んでくる相手だ、それに…エース級の機体で現れたのはトールギスのみだ」

「そうなると…」

「ああ、エースが来る」

 

(ご覧ください、現在バトルをしているのは奏海高校ガンプラ部!数多くの敵機を撃破し、なおも目立った損傷はなしです!)

「変わった様子はなし、か…」

渋滞中の道路で、タクシーに乗る勇太はスマホでGBフェスタの様子を見ていた。

奏海高校ガンプラ部のことについては、カドマツとミサから聞いている。

彼らが懇意にしているガンプラショップで会ったという話で、その時勇太は店が忙しいことからユウイチの手伝いを優先したため、会うことができなかった。

そのため、カドマツが録画してくれた動画で彼らの戦いぶりを見ることになった。

だが、勇太が今気にしているのは彼らではなく、あのメールの送り主の動きだ。

「ミサのガンプラを奪った奴は何者なんだ…?」

ナジールとバイラスは現在服役中で、心当たりがあるとしたら、ガンプラマフィアだ。

だが、ガンプラマフィアがやるようなこととも思えない。

「何かあった時は…頼むよ」

ウィルに頼み込んで施設を借り、タイムズユニバースで結成されているプロチームに参加しているサクラの協力によって作ったガンプラが今、勇太の懐に入っている。

これを使う最初の機会が今回でなければと思ったが、仕方がなかった。

 

ジャブローには多くの撃破されたモビルスーツの残骸が残り、クランシェやドラド、ダナジンの姿もある。

多くの敵機を撃破し、周囲の敵影が落ち着く中、円陣を組むリュウセイ達は違和感を感じていた。

「おかしい…エース機が出てこない…」

「トールギスだけ?それって、おかしくない?」

「システムトラブルならば、運営から何か通知があるはずだ」

念のためにスマホを確認するが、あるのはフェスタのイベントのお知らせのみで、トラブルや不具合については何も報告が上がってこない。

ただ、小骨がのどに引っ掛かるような感じが3人を侵食していた。

そんな中、ジャブロー上空に次々と裂け目が発生する。

「なんだ!?」

「嫌な感じの正体はこれか!!」

裂け目から次々と飛んでくる赤黒い杭のようなもの。

雨あられと降り注ぐそれらはいかにも当たってはまずいといえる代物だ。

「各機、散開しろ!あれに当たるな!!」

 

「なんだよ、なんなんだよこれ!?」

白・赤・緑のトリコロールとなっているダブルオーライザーに乗る、ソレスタルビーイングのノーマルスーツ姿のカマセはいきなりの謎の存在に動揺しながら、ビームライフルで何基かの物体を撃破する。

周囲には杭に命中し、それが展開して全身を縛られたガンプラたちが地面に次々と落ちていく。

隣の機体が拘束されたのに気を取られたカマセの機体にも、ついに杭が命中する。

動けなくなり、地面の落ちたカマセはコックピットがモニターを除いてブラックアウトしていくのが見えた。

「ダメージはねえ、ねえのに…クソッ!なんなんだよこれは!」

 

「参加者のガンプラが謎のシステムによって次々と行動不能に!!」

「原因はなんだ!探せ!!」

裏方では、この異常事態の原因を早急に探り始めていた。

休憩していたハルも、いきなり起こったその事態に困惑を隠せない。

そして、急にモニターの映像が次々とブラックアウトし、そのあとで赤黒い背景に赤黒く、角の付いた四ツ目カラスというべき仮面とマント姿の男の姿が表示される。

「クククク…」

「な、なに!?」

「ハハハハハ!いい眺めだなぁ!!」

 

「誰かの、声?」

オープンチャンネルで入ってくる、見知らぬ男の声に先ほどのわけのわからない攻撃への恐怖も合わさってサナは困惑を隠せない。

今はあの攻撃が落ち着いているが、いつ再び襲い掛かってくるかわからないため、残っている弾薬や推進剤を確認する。

「一体、どこから通信を?」

「見えた、あそこだ…」

リュウセイが送信した映像に映っているのはGBフェスタのために用意された等身大のユニコーンガンダム。

その肩に乗っているのは仮面の男だ。

 

 

 




機体名:ガンダムヘリオス
使用プレイヤー:不動流星
使用パーツ
射撃武器:高エネルギービームライフル
格闘武器:大型ビームソード
シールド:ビームシールド
頭部:ガンダムヘリオス
胴体:ガンダムヘリオス
バックパック:ガンダムヘリオス
腕:ガンダムヘリオス
足:ガンダムヘリオス

ガンダムX、F91、フリーダム、デスティニーをミキシングビルドしたガンプラ。
奏海高校ガンプラ部でのこれまでの経験をフィードバックしており、ツインサテライトキャノンやバラエーナプラズマ収束ビーム砲などの過剰なまでの火力が搭載されている。
デスティニーのハイパーデュートリオンエンジンを搭載し、ツインサテライトキャノンそのものはマイクロウェーブによる外部供給を受けたうえでの発射になっているとはいえ、それでもエネルギーの消耗が激しい機体で、並みのファイターが何も考えずに操縦するとあっという間のフェイズシフトダウンを引き起こす代物のため、平常時は可能な限りエネルギー消費を避けるようにビームライフルとビームソードのみで戦闘を行い、ここぞというときに火力を叩きこむスタイルになっている。
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