魔神特異点 水獣敵対異国 フォンテーヌ・エリナス 作:旅人さんた
未来/過去
【未来のフォンテーヌ】
「それで、君は戦える人間だよね?なら、ヌヴィレットを手伝ってあげて欲しい。くれぐれもメリュジーヌには気をつけて。」
ということで、私は屋外に出た。出入り口は厳重だったが、それはあくまで外から入るものに関してだった。
外は美しい海辺といった雰囲気だ。しかしそこには…
「あれ、人間だ!」「すっごく久しぶりだね!」「どこから来たの?」「こっちに来て!案内してあげる!」
一言で言うと可愛らしい生き物がたくさんいた。
「えっと、あなたがメリュジーヌですか?」
「そうだよ!」「『あなたが』ってよりかは『あなたたちが』だけどね!」
気をつけてと言ったが、一体彼女たちの何を注意しろと言うのだろうか。
メリュジーヌたちに連れられ、海の方へと出た。そこには…
「あ、あれは!」
海の向こうで、巨獣が暴れ狂っていた。
マシュの周囲には、白血球のようなものが漂っている。
「相変わらず、ヌヴィレットさんはお父さんと喧嘩してるね。」「仲直りしてくれるといいけど。」「きっと何か誤解してるんだよ。」
目を凝らすと、それに対して誰かが戦っている。誰が見てもそれは喧嘩などではなく、「戦い」だ。
「あれが、ヌヴィレットさんですね!とりあえず援護します!」
「待って!これ飲んでってよ!」「そうそう、何も飲まずに動くのは危ないよね。」「私たち特製だよ!」
差し出された液体を、マシュは飲み込んだ。善意で渡されてることはわかったが、味は嘘でも美味しいと言えるものではない。
「あ、ありがとうございます。皆さんはここで待っていてください!」
マシュは武装を展開し、巨獣に向かった。
言うまでもないが、これは遠い未来の話。
この後、マシュはヌヴィレットと合流し、フォカロルスとの話を断片的に伝え、共に戦った。
(なんでしょうか、この懐かしい感覚は。こんな敵とは戦ったことあるはずないのに…)
【過去のテイワット】
あれから何年経ったか。
我々と違う世界にいる以上、日付の感覚が同じかどうかわからない。体内時計も正確とはいえず、ソロモンは年を数えるということをしなくなった。
フォンテーヌを去った後、スメールに向かい、様々な遺跡を見て回った。
数々の悲劇、災害を見たが、深く干渉することはせず、かつての異聞帯でのように、カルデアの者を名乗りただ一人の医者として世界を放浪していた。
(なるほど、古代文明。アビスの災害。そういえばあの時の片割れは…)
ちょうどカーンルイアの文献を読み歩いた結果、海祇島の地下世界に辿り着き、エーテル元素の核を埋め込んだところだった。
空間を超越する感覚。
(これは)
令呪による、かつて約束をしたあの少年からの緊急招集だった。