魔神特異点 水獣敵対異国 フォンテーヌ・エリナス 作:旅人さんた
ヌヴィレットは巌窟王の動きについていくだけで精一杯だった。
「クハ、ハハハハハ。」
「何者だ。」
「我こそは恩讐の化身なれば、巌窟王、エドモン・ダンテスである!」
(力の源はなんだ、炎を操るようだが、これは元素力なのか?)
黒い炎による徒手空拳を防ぎ切ったかとおもうと、遠距離から黒炎を放ってくる。
アラン以外のファントムハンターは退却させた。守りながらたたかえる敵ではない。
幸い、炎の攻撃は水元素でなんとか打ち消せる。しかし、通常の炎と違うのか、蒸発反応が起こるわけでもなく、男の纏う炎が消えるわけでもない。
(間違いなく、元素力ではない。)
「高き者を、私は蔑む。」
ヌヴィレットは広範囲に水元素攻撃をしかける。幸い、ここは狭い空間だ。超高速の敵にはこれが最適だろう。
「チッおもしろい。貴様が元素龍というやつか。」
「そういう君はどこから来た。見たことのない力だが。」
「どこから?どこからとな。クハッ!我は地獄から、復讐のために現れたアヴェンジャーである!」
「話の通じない相手だということがわかった。」
力を失っているとはいえ、ヌヴィレットは元素龍の一角だ。未知の攻撃にも慣れてきた。
「君のその炎は、断罪のものだな。残念ながら、私に裁くべき罪はない。」
「罪がないと宣うか、水龍よ。あくまで貴様は断罪する側というわけか!なるほど確かに、貴様にあの宝具は通用しないようだ。なればッ」
何かが来ると直感で悟った。しかし残念ながら、ヌヴィレットには宝具という概念を知る由もない。
「我が征くは恩讐の彼方!
それは巌窟王の精神が宝具となったもの。超高速の攻撃はもはや分身とも呼べるものとなった。その攻撃を、ヌヴィレットは防ぎきれない。
「世界の構造が微妙に違うな、出力が完全に落ちている。」
「仲間を防ぎ切ったか。敵ながら、よくやる。」
ヌヴィレットは、敗北した。
「うおおおおおお!」
アランは一直線にジェイコブへと突撃し、右腕についた銃口を躊躇いなくジェイコブへ向けた。
放たれた砲弾を、ジェイコブは過負荷反応で防ぎきる。
「複数の元素を使いこなすのか、君はその力、どこで手に入れた!」
「言っただろ、再開した時には既にだよ。と言ってもあの時はまだここまで使いこなせてはないがね。」
そして、水元素を凍結させた刃でジェイコブの四つの銃口を切り落とした。
「くそっそれなら、こうだ!」
切り落とされた腕を、レイピアへと変化させる。アランの武装…
そして、左手には回転式のカッターを展開する。
「君はすごいよアラン。尊敬する、本当だ。」
しかし、ジェイコブは全ての攻撃を炎、氷、水、雷の四元素を駆使して対応する。
しかし、元素を切り替える際に、隙が生じていた。そこを、アランは見逃さない。瞬時に回転式カッターを電磁砲へと変化させ、レールガンを放つ。
「なにっ」
ジェイコブの体に、穴が空いた。無論本体までは届いていないが、明確な弱点だ。
「そこだぁぁぁ!」
一点に向け、レイピアを差し込む…だが、
その穴は、すぐに修復されてしまった。
「この場にいる限り、君は僕には勝てない。」
ここはエリナスの心臓部。ジェイコブは、力を無限に補充できた。
かつて、「通路」を開いた時と同じように。
そして、アランの
「くっまずい。」
「少し、眠っていろ。」
アランの意識はここで途絶えた。
「終わったか。」
「あぁ、計画通りだ。」
「その男はオレが連れていく。マスターの命令だ。」
「わかっている。塔でまた会おう。」
水仙十字結社掃討作戦は、失敗に終わった。
「さてと、行ったか。巌窟王、サーヴァントと言ったか。とてつもない存在だな。カルデアの者もあのような力を持っているのだろうか。」
ジェイコブはエリナスに残り、心臓に細工を施した。
「世界の救済のためだ。保険はいくらあってもいい。」
間章ちょうど折り返し地点になるかと思います。
多分、おそらく、きっと…
急に生えてきた水怪復刻は一体…?
そして今週は原神生放送ですね!リンネア楽しみすぎる。
フォーリナー章と博士のモールス信号はなんだったのか