魔神特異点 水獣敵対異国 フォンテーヌ・エリナス 作:旅人さんた
正直絶句ではあった。だけど
▶︎「それはダメだ。助けよう。」
「そうですか、わかってます。貴方はあの国でも妖精を救おうとしていた。でも私は、あくまで貴方の護衛。それを理解してください。」
その場で、改めて情報共有をすることとなった。
「つまり、ナルツィッセンクロイツは過去に存在した反逆者ということか!」
「ファントムハンターの討ち漏らし…ならば、対処せざるを得ないな。」
「サーヴァント…魔術…そう、あなたたちも他所からの訪問者なんだね。」
「過去に、サーヴァントの召喚が行われてたなんて。トネリコ、過去の世界に魔術師がいたってことなのかな。」
「あるいは先程のナルツィッセンクロイツが、ということでしょうか。彼が人間であった時、何らかの方法で我々の技術を得たのかもしれません。」
ヌヴィレットの情報をまとめ、するべきことはナルツィッセンクロイツ、並びにジェイコブの討伐、そしてフォンテーヌ市民の守護ということに決まった。
「今のメリュジーヌは危険よ。おそらく、ナルツィッセンクロイツとメリュジーヌ双方から人間を溶かそうとしてる。もうファデュイなんて言ってる場合じゃないわ。それに…彼らがメリュジーヌを滅ぼそうとしてるなら、好都合じゃない。」
「待て、待ってくれナヴィアさん。まだ彼女たちは…」
「悪ではないって?そう、貴方がそう思ってるなら構わない。でも私は目の前で一人仲間を殺されてるの。少なくとも、私にとっては敵でしかない。あのメリュジーヌが特別ってわけでもないことはリネが証明してくれた訳だし。」
ヌヴィレットは何も言い返せない。動揺が収まりきっていないのか、普段の冷静さが一切感じられない。
「とにかく、我々はナルツィッセンクロイツの元へ向かいましょう。マスター。とにかく倒せばいいのです。」
「私は一旦ポワソン町に戻るわ。みんなの顔も見たいし。」
「僕たちはお父様と合流するよ。今の情報を話すけど、構わないね。もちろん、こちらで新たな情報が出たら伝える。」
二人はそれぞれの目的地へと向かった。
ヌヴィレットは、行動の指針を決めきれてない。
「ヌヴィレット、気持ちはわかるけどとにかく動こう。じゃないと、メリュジーヌたちを守ることもできない。今は、殺させないことが、守るってことだよ。」
「旅人…私は」
「旅人の言う通りだぞ!とにかくあのなるつぃ…なんとかを、倒しに行かないと!でも、そいつは一体どこにいるんだ?ジェイコブってやつと一緒にいるとは限らないだろ?」
「ナルツィッセンクロイツは、とにかく多くの人間を溶かそうとしている。なら人が多いフォンテーヌ廷に間違ってないのでは?」
「いや、待て…奴はフォンテーヌの災害が起きる前に全てを溶かそうとしている…ならば、一番海に近い…ッナヴィアさんは!?」
「ナヴィアならもうポワソン町に向かったぞ…」
「まずい、急ぎ向かわねば!奴は、ポワソン町に向かっている!」
「な、おいお前逃げたほうがいいぞ!メリュジーヌたちが狂ってしまった!他のみんなはサーンドル河に向かった。君も、ウプッ」
「教えてくれてありがとう、そうか、人気が少ないと思ったら。安心してここで寝ているといいさ。じきに誰かが
ジェイコブは、堂々と水路を通ってフォンテーヌ廷中心部へと到着した。
「ふむ、そろそろ始まるか。方向は南南東方向、ポワソン町だな。あちらにはメリュジーヌが少ない。ナルツィッセンクロイツ、急がねば救い漏らすぞ。」
エレベーターは機能していない。メリュジーヌの機能の確認をしに来ただけだが、これは面倒だと思っていたところで…
「待て。」
炎が、舞った。
「なんだ、遅かったじゃないか。召使、それと隣の君は…待て、マリアン?」
「ふん、私をマリアンと呼ぶなんて、確定らしいわね。」
「ふっははは。アランめ、酔狂なことだ。そうか、では君が託されたもの、と言うことだな。」
「そう、やっぱり貴方がアラン・ギヨタンを…、託された?」
「いや、いい。これ以上は利敵行為と言うやつだ。私を止めに来たのだろう?言っておくが、私にはもう使命はないぞ。これからはメリュジーヌと彼の仕事だ。」
「だからと言って見逃すと思っているのか。公子が世話になったそうだな。」
「あぁ、あの坊やか。惜しかったな。鯨を取り込む前なら、倒せたかもしれない。そして彼のみ向かわせたのは君の間違いだぞ。」
「あぁ、そのようだ。だから…
尻拭いとさせてもらおう。」
「行きなさい!プロンニア。」
「使い方もわからないアランの遺産と、アビスを扱う女…いいだろう、柄ではないが正面から受けてやる。いでよ…呑星。」
空間が割れる…ではない。ジェイコブの肉体から、無限の泥が溢れ、形をなす。
「さて、ナルツィッセンクロイツが来るまでの時間稼ぎだ。君たちにメリュジーヌを滅ぼされても困るのでね。」
地面が揺れた。フォンテーヌ人の原罪を洗い流す新たな災害が、始まる。
藤丸が絶対選ばない方の選択肢については、後ほど