ぼくらハグルマ団!03~世界一周レースの裏で~ 作:madron
イベントや世界観の発想など、「のびのびTRPG スチームパンク」の二次創作であることには間違いありません。
また、この作品はChatGPTを用いて文章を書き、修正・加筆を手作業で行っています。
ゲーム名:のびのびTRPG
ゲームデザイン:今野隼史
発売元:株式会社アークライト
© 2021 FRONTIERPUB / Arclight, inc.
イントロダクション
・最速伝説の幕開け
今年も、この季節がやってきた。
冒険者組合の掲示板には、巨大な広告が張り出される。
町の広場にも、新聞の一面にも、飛行船にも、そしてラジオからは朝から晩まで――。
――12の王国が共同運営する、世界一周レース。
4年に一度、各国の精鋭たちが技術と誇りを懸けて争う、壮大な競技。莫大な賞金と名誉を賭けて、多種多様な乗り物が世界を駆け巡る。
…だが。
「……はぁ~……またこの季節か…」
ひみつ基地の中、カルセドが飴玉をガリガリと齧りながらぼやいた。
「4年に1回とはいえ、ラジオが宣伝ばっかりになっちゃうの、つまらないのよねぇ…」
ロサは頬杖をつきながら、うんざりしたように呟く。
「うちの町なんて、コース沿いなだけで素通りだもんな……」
ジルコンも溜息混じりに言いながらポップコーンを口に放り込んだ。
彼らの住む町は、レースのコース沿いに位置するものの、選手たちは通り過ぎるだけ。稀にトラブルで遅れた者や、燃料を切らした選手が宿泊することもあるが、それも滅多にない。
今日は集まった直後に雨が降ってきしまい、こうなると外に遊びに行けないし、ラジオもレースの宣伝ばかりで退屈だ。
内からはレースの宣伝、外からは雨が窓を叩く音。それだけが、ひみつ基地の中に響いていた。
「父さんの本が有名になったのも昔の話だし、観光名所もないし…あるのは大時計ぐらいだしなあ」
カルセドがぽつりと呟く。
このレースに参加する者の中には、企業の広告塔として走る者もいれば、自らの技術を誇示するための技師もいる。しかし、それらの参加者の大半はこの町を素通りしていくのだった。
「レースの楽しみなんてさ、裏山から遠くのコース眺めるくらいだもんねぇ…世界一周なんて言ってるけど、実際は大陸一周レースだし」
ロサが退屈そうに言う。
「あ~…そうかこのレース、海の向こうに大陸があると判明する前から続いてるんだっけ?」
「そうそう。だから世界一周じゃなくて大陸一周レースといった方が正しいのだ~…なんて授業で言ってたなぁ」
ジルコンの問いにカルセドが答え、軽く笑いあうが、すぐに黙る。
「なんつーかさ、やることねーよなぁ……雨の中、大時計に止まってるカラスの方がよっぽど働いてるぜ」
「話題も無いし、雨で外にも出れないしねぇ…」
「今日はサッサと宿題でもやって、解散して寝るのが一番かもなぁ…」
そんな会話ばかりになってしまったこの日、三人は早々に解散することにした。
―翌日。
カルセドがジルコンと共にナイフを研いでいると、ロサが興奮した様子で、ひみつ基地にやってきた。
「ねえ二人とも、見てよこれ!」
興奮気味に彼女が取り出した額縁の中に収められていたのは、色褪せた一枚の写真。
「……これ…って…?」
カルセドがその写真をよく見て、目を見開いた。
そこに映っていたのは、若き日のヴィクトルとセリル。と言っても、ヴィクトルの外見はあまり変わっていないが…
彼らの手には『世界一周レース 参加賞』と書かれた賞状が握られていた。
さらにその傍らには、大量の広告の貼られた一台のスクーター。
「父さんたち、レースに出てたの!?」
カルセドはロサとジルコンを引き連れ、急いで家へ戻った。
「おお、それを見つけたのか!」
セリルは懐かしそうに笑う。
「でも父さん、レースに出たなんて話してくれたことないよね?」
「おじいちゃんも…」
「もしかしてさ、あんまりいい成績じゃなかったから黙ってたとか?」
家族がレースに出ていたことを全く知らなかったカルセドとロサは少しショックだったが、ジルコンもこの町からレース参加者が出たという話は特に聞いたことが無かった。
「いや、俺たちは勝ちを狙ってたわけじゃない。ヴィクトルの作ったスクーターが、どれだけ丈夫で、どれだけ長い距離を走れるか。それを証明するために参加したんだ」
「えっ……じゃあ、完走が目的だったの?」
「ああ。当時、俺の本にも出てきたスクーターの性能の…実験と宣伝が目的だったんだが、美術館の宣伝も頼まれちまってな…
おかげで美術館がスポンサーになって、思ったより簡単にレースそのものには出れたんだが…スクーターが美術館の広告まみれなのはそのせいだ…
一応、冒険者組合にも同じ写真は飾られてるぞ? 古い話だから、受付の端の方に目立たないように飾られているだけだけど…」
「そ、そうだったんだ…」
「アタシたち、冒険者組合なんて滅多に行かないもんねぇ…駄菓子屋と教室ぐらいしか」
カルセドの呟きにロサも同意する。
「それに……レースに参加したせいで、でかい事件に巻き込まれてなぁ……」
セリルは写真の中の自分を見つめながら、遠くを見るように目を細める。
「……それに、このレースがきっかけで、俺はフラーグムと…母さんと出会ったんだよ」
「えっ……!?」
カルセドは思わず息を呑んだ。
それは、今まで聞いたことのない父と母の出会い。
そして父の体験した、世界一周レースの、もうひとつの物語だった――。
※ この作品は、アークライト様のアナログゲーム「のびのびTRPG スチームパンク」の二次創作です。
イベントや世界観の発想など、「のびのびTRPG スチームパンク」の二次創作であることには間違いありません。
また、この作品はChatGPTを用いて文章を書き、修正・加筆を手作業で行っています。
ゲーム名:のびのびTRPG
ゲームデザイン:今野隼史
発売元:株式会社アークライト
© 2021 FRONTIERPUB / Arclight, inc.